『猫が教えてくれたこと』が11月18日(土)よりシネスイッチ銀座他全国順次ロードショーとなりますが、公開直前、猫好きで知られるドキュメンタリー映画監督・松江哲明監督と猫写真家・沖昌之さんが登壇するトークショー付き試写会が行われました。 映画『猫が教えてくれたこと』トークショー付き試写会 日時:11月9日(木) 場所:神楽座 登壇:松江哲明氏(映画監督)、沖昌之氏(猫写真家) |
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会場で猫を飼っている人は?の司会者の問いに多数の手が挙がり、猫好きが大集結している模様。
ドキュメンタリー作家としての松江監督から観た本作のポイントを と猫好きならではの独特な見解で作品の良さを述べ 松江監督:こんな自由に撮れるのも、昔は音がするフィルムで撮っていたけれど、デジタル機器が小型化してこんな猫の表情が近くで撮れたんでしょう。 と、カメラ技術の発達がこの作品の手助けになったのではと加えた。一方沖さんは 沖さん:猫たちがカメラを寄せても自然に歩いていて、街にたくさん人がいても自分の道路ですよと言わんばかりに猫が歩いていて、街の人々も猫がいて当然で、猫も人という哺乳類がいて当然、危害も加えないしフレンドリーなんだという関係性が作品から伝わったし、猫を通してイスタンブールの人々の優しさが垣間見れました。 と人と猫の理想的な関係性に心打たれた様子。 そして、 沖さん:僕も野良猫の写真一枚撮るのに、一日中構えたりしているんです。そういう意味でこの映画は、奇跡を捉えています。あんなにもたくさんの猫の気持ちを映像に収めていますから。 と写真家ならでは観点で、”奇跡”と捉えた。 |
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そして、特別に沖さんによる猫の上手な撮影の仕方のレクチャータイムに。
登場したのは猫と実寸大サイズの人形。これには といいながらも撮影のポイントを解説。 と、会場を沸かせた。 |
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最後に
沖さん:僕は愛想の悪い男でした。そんな僕がいつも口角の上がっている猫を見ると幸せな気持ちになるんです。だから僕もいつもご機嫌な空気を出したいなと思っています。そんな風に皆さんも猫に教えてもらえうことがなにかある、そんな映画です。 松江監督:人間や変わっていく世界に対してとどめておくべき価値観や、失ってはいけないものを教えてくれる作品ではないかと思います。今から5年前に僕の猫と出会ったのは、きっとあの時の僕には猫が必要だったからだと思っています。5年間猫には助けられたけど、きっと猫は助けるつもりはなくて、でもそんな存在がいるだけで学ぶことがありました。きっと皆さんもこの作品を観たらそんな気持ちになるのではと思っています。 と猫を愛する監督ならでは。イベントを締めました。 映画『猫が教えてくれたこと』 11/18(土)シネスイッチ銀座他全国順次公開 幼い頃から猫と一緒に暮らし、猫の習性を知り尽くしているジェイダ・トルン監督だからこそ撮ることのできた、猫の幸せそうな表情、そして猫を見つめる人々の優しいまなざし。監督が「猫がふいに膝の上に乗ってきて、おとなしく背中をなでられながらゴロゴロと喉を鳴らしているような雰囲気の映画になればいいなと思っている」と語った、観客を優しく包み込むような幸せ溢れる本作。つきましては、世界で最も幸せに暮らす猫たちが主人公の映画『猫が教えてくれたこと』のご紹介をぜひお願い申し上げます。 |
監督:ジェイダ・トルン
製作:ジェイダ・トルン、チャーリー・ウッパーマン
主演猫:サリ、ベンギュ、アスラン・パーチャシ、サイコパス、デニス、ガムシズ、デュマン
2016年サイドウォーク映画祭・ベストファミリーフィルム
配給:アンプラグド
2016年/79分
メリカ/5.1ch/ビスタ/カラー
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