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公開記念舞台挨拶

 
近浦啓監督による、森山未來主演、真木よう子、原日出子、そして藤竜也共演の映画『大いなる不在』が7月12日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次公開しました。
 
各国の映画祭で絶賛の嵐となった映画『大いなる不在』がついに公開!公開初日の翌日、7月13日(土)に都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、藤竜也、真木よう子、原日出子、そして近浦啓監督が登壇しました。
『大いなる不在』公開記念舞台挨拶
公開記念舞台挨拶
日付:7月13日(土)
場所:テアトル新宿
登壇:藤竜也、真木よう子、原日出子、近浦啓監督

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キャスト&監督登壇

 
満員御礼の客席から拍手喝采で迎え入れられたキャスト&監督。
卓(森山未來)の認知症の父・陽二を演じた藤は「私の人生の黄昏時にこのような素晴らしい仕事に関わらせていただき、感謝しております」と挨拶すると、再びの拍手喝采となった。『大いなる不在』公開記念舞台挨拶登壇前の上映終了後に観客から起きた拍手に近浦監督は「楽屋の方まで場内の拍手が聞こえてきて…ジーンとしました」と感激していた。
『大いなる不在』公開記念舞台挨拶
藤にとって近浦監督とのタッグはこれで3度目。藤が「3本もやると関係性も長くなるけれど、普段はプライベートの話をしたことすらなくて、良い作品を作る絆で繋がっているようで、この年まで仕事をもらって嬉しいです。できればまたもう一本くらい呼んでいただきたいです」とラブコールを送ると、近浦監督は「もちろんです!本当に嬉しいです」と固い約束を結んでいた。
 
卓の妻・夕希(ゆき)役の真木は「脚本を読んで絶対に参加したいと思いながらも、いい作品だからこそ私ではなくて違う人が演じる意味があるのであればと思っていたら、監督からお手紙を頂いて…。俄然やる気が出ました」と出演経緯を回想。
『大いなる不在』公開記念舞台挨拶
近浦監督は施設からの帰り道の坂道でのシーンに触れて、「真木さんの背中を見たら風が吹きそうだと思った。あれはヘリコプターでも起こすのが難しい風。真木さんじゃなければ吹かなかったと思う」と真木のキャスティングの必然性と交え、奇跡的ショットが生まれた背景を紹介した。
『大いなる不在』公開記念舞台挨拶
陽二の妻・直美役の原は「藤さんがご出演されると聞いた瞬間にやる!と言っていました。オファーを頂けたことが幸せで、よくぞここに私を見つけて置いてくれたなと。撮影中は何かを考えることなく、直美としてそこにいたという記憶しかありません。演技プランもなくて、そのままでいられた気がします」と心地よい撮影期間だったと回想していた。
 
 

森山未來からビデオメッセージ

『大いなる不在』公開記念舞台挨拶
舞台挨拶中盤に、現在仕事の関係でヨーロッパに滞在中の主演・森山未來から「力強い映画に仕上がっているので楽しんで見てほしい」とのビデオメッセージが届いた。藤は森山との初共演に触れて「俳優同士言葉を交わさずともカチンコが鳴った瞬間、物凄いインターアクションを起こす。その中で森山未來さんは良い俳優さんだと思いました。親子関係を一緒にやっていて、これは上手くいくなと内心思っていました」とリスペクト。夫婦役となった真木も「芝居をしているというか、未來君の妻になったような感じになった。そのまんまでストレスなくできました」と手応えを口にした。
近浦監督は森山のキャスティングの狙いについて「藤さんと森山さんを一緒にフレームに収めたいと思った。そうすれば日本の映画史に残るのではないかと思った。それが成功しているのではないか」と確信していた。
 
 

海外へ!

昨年のトロント国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、サン・セバスティアン国際映画祭では日本人初の最優秀俳優賞を藤が受賞。サンフランシスコ国際映画祭では最高賞受賞と世界の映画祭でも話題に。現在NYマンハッタンのジャパン・ソサエティで開催中の日本映画の映画祭「ジャパン・カッツ」に出品されており、現地時間18日に正式上映され、近浦監督と藤が登壇する。また、藤が特別生涯功労賞を授与されることも決まっている。また現地時間19日にはNYで、26日にはLAでの公開も決定しており、そのほか現時点で、台湾、韓国、インドネシア、スペインなど、世界各国での配給も決定している。
これらの反響に近浦監督は「この作品は自主製作映画です。ほかのインディペンデント映画作家と同じように、僕も作品が日本だけではなく海を越えたらいいなと思いながら作っているので、それがこのような形で徐々に実現してきて本当に嬉しいです」と笑顔を見せた。
最後に原は「素晴らしい作品が完成したと自負しています」、真木は「題材からして色々な国で受け入れられる映画だと思っているので大勢の方々に観ていただきたいです」、藤は「近浦監督は世界に自分の作品を広げて素晴らしいチャンスを掴んでいく。そんな素晴らしい時代に現役で仕事をさせていただくのは本当に素晴らしいことです。みなさん、この映画を広めてください」とアピール。近浦監督も「皆さんのチケットの一枚一枚が僕ら表現者の糧になります。この映画を見ていただいた皆さんに良い風が吹くよう祈っております」とさらなるヒットを祈願していた。

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『大いなる不在』

 
絶賛上映中!
 
幼い頃に自分と母を捨てた父が警察に捕まった。報せを受けた卓(たかし)が久しぶりに父の元を訪ねると、そこには認知症で別人のように変わった父の姿があり、父の再婚相手の義母は行方不明になっていた。
いったい何があったのか―。森山未來、藤竜也の圧倒的演技が際立つサスペンスヒューマンドラマが誕生した。

本作は2023年9月に開催された第48回トロント国際映画祭のプラットフォーム・コンペティション部門にてワールドプレミアを飾ったのち、第71回サン・セバスティアン国際映画祭でコンペティション部門のオフィシャルセレクションに選出。同映画祭の歴史上日本人初となるシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を藤竜也が受賞するという快挙を成し遂げ、更にはサン・セバスティアンの文化財団「アテネオ・ギプスコアノ」が最も卓越した作品に与えるアテネオ・ギプスコアノ賞も受賞。そしてアメリカ最古の国際映画祭、第67回サンフランシスコ国際映画祭でもコンペティション部門にて最高賞にあたるグローバル・ビジョンアワードを受賞。さらには、ニューヨークで開催中の北米最大の日本映画祭「ジャパン・カッツ」(7/10~7/21)への正式出品と、藤への特別生涯功労賞の授与が決定するなど、近浦啓監督長編第2作目にして世界の映画祭で受賞、絶賛を博し、勢いが止まらない!
 
物語・・・
小さいころに自分と母を捨てた父が、警察に捕まった。連絡を受けた卓(たかし)が、妻の夕希と共に久々に九州の父の元を
訪ねると父は認知症で別人のようであり、父が再婚した義理の母は行方不明になっていた。卓は、父と義母の生活を調べ始めるが―。
大いなる不在
 

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監督・脚本・編集:近浦啓 共同
脚本:熊野桂太 
プロデューサー:近浦啓 堀池みほ
出演:森山未來 真木よう子 原日出子/藤竜也
製作・制作プロダクション:クレイテプス 
配給:ギャガ 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
2023年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/133分
©2023 クレイテプス
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