懐かしい東映オマージュも 黒沢清監督×廣原暁監督『ポンチョに夜明け』トーク


映画情報どっとこむ ralph 青春ロードムービー『ポンチョに夜明けの風はらませて』が、10/28(土)より公開となります。

公開に先駆けて、シネマカリテで開催中の「カリコレ2017」にて本作の特別上映&廣原暁監督×黒沢清監督の恩師と教え子によるトークイベントが実現!「『世界グッドモーニング!!』を観た瞬間、“これはすごい人が現れた!”と、文句なく入学してもらいました」と、廣原監督の才能に太鼓判を押す黒沢監督は、教え子の最新作をどう観たのか!?

ポンチョに夜明けの風はらませて』黒沢清監督×廣原暁監督トークイベント
日時:8月12日(土)
会場:新宿シネマカリテ
登壇:廣原暁監督、黒沢清監督

映画情報どっとこむ ralph 廣原監督:今日はよろしくお願いします。

恩師の前で借りてきた猫のような監督。
黒沢監督:大学院の時に僕が先生で。今日2度目観て、だいぶ違う印象を受けました。そのあたりを聞いていきたいと思います。前回観たときはバカもほどほどにしておけばと思った青春映画。でも、今回見て青洲映画じゃないなと。物語は青春映画ですが・・戻っていくことが微塵もなく作ったんだろうなと。そう思えるのはキャスティングかなと。一人も高校生がいない。

因みにキャスティングは・・・ただなんとなく過ごしてしまった高校生活の最後に、勢いと成り行きで旅に出た男子3人の、ハチャメチャでどうしようもない、けれどどこか愛おしい旅を描いた青春ロードムービー。なにごとも直感で動き周りを騒ぎに巻き込む又八(太賀)。一流大学の受験に失敗したジン(中村蒼)。
心優しいとんかつ屋の息子、ジャンボ(矢本悠馬)。3人に置いてけぼりにされながら、又八と約束した卒業式ライブのためギター練習に励む中田(染谷将太)。
黒沢監督:普通は高校生ぐらいの年の中に一人20代でしょ。この大人たちが高校生として出てくるところで不吉を感じるね(笑)あえて?
作られてますよね。最近じゃ王道の高校生もの多いけど。それと真っ向違うのは狙い?

廣原監督:凄いフィクションにしたかったんです。鼻からキャストの人も大きく芝居してもらいましたし。自然な高校生にならないベクトルでやりたかったんですね。

黒沢監督:前半はバカバカしいことをやっていって、やりたい放題をウキウキ。中盤くらいからタッチが重くなって、辿り着いた感じがありますよね。そこから社会にドロップアウトする。前半と後半で タッチを変えたのは脚本の段階から?
廣原監督:最初、特別考えていたわけではなったんですけど。あの海のシーンから、なんとなく・・・・恥ずかしいんですけど・・・明日世界が終わるかもしれないというシーンにしたかったんです。

映画情報どっとこむ ralph 黒沢監督:前半は東映マークから始まって。。東映ポイ作品なんだなと。竹内力さんがプロデューサーで名前も出てくるし。1970年代 鈴木則文さんとか、不良番長。滅茶苦茶でも青春もの。高校生の名を借りて、大人が無茶する。
廣原監督:意識しました。トラック野郎とか鈴木則文監督八茶けてるのがよくて。

黒沢監督:やっぱり意識してたんだ。。くだらない下ネタ出るしね。なぜ70年代東映。竹内力さんとはあったの?

廣原監督:お会いしました。

黒沢監督:こういうものにお金を出して、プロデュースされて立派ですね。で、悲壮な感じな後半。がらりと変わって相米監督を感じがするよね。

廣原監督:狙ったつもりはなかったですが、うすすそうなるなと。台風クラブのシーンに向かっていきましたね。オマージュが上手じゃないので、あまり言わないようにしています。

黒沢監督:他に参考にしたのは?

廣原監督:群像劇。アルトマン監督。人が沢山。できる範囲で。漠然と参考にしてます。

黒沢監督:キャストは最初に決めていた

廣原監督:大賀さんは最初に決めてました、やりやすかったですね。お芝居が明確で、セリフも聞き取りやすくて気持ちがいいんです。太賀くんて時代からずれてる気がしていて。その良さをだしたかったんです。それでキャスティングしました。

黒沢監督:指示とかした?

廣原監督:太賀君にトラック野郎見てくれって。

黒沢監督:無茶苦茶な指示だな。確信犯なんだね、廣原は。
廣原監督:中村さんは東京難民を見て、ヤマト君はイケメン枠ではない・・・ちはやふるを観て。キャスティングしました。染谷君は・・・かねてからやりたくて。。。今回、特殊な役でスケジュールをずらせたので、空海の後。坊主が少し伸びて、そのままいい感じの髪形になってます。

黒沢監督:女性も強烈に印象に残る二人だよね。

廣原監督:佐津川さんとは、なんとなくお会いしたことがあって、女性のキャスティングが不安でした、女性の方はなぜ急にとか説明できないなと。でも二人とも、前向きにとらえてくれて。

黒沢監督:車が強烈。フロントガラスをたたき割るのは 大胆だなと思ったんですが・・・

廣原監督:あまり法律を考えてなかったんです。。。でも撮影は敷地内です。ヒビは入るけど気持ちよく割れなくて、逆に何回も殴るシーンが撮れました。

映画情報どっとこむ ralph 最後にメッセージ。

黒沢:本当に単なる青春映画のようで、どんな映画なのか伝えにくい不思議な作品です。是非、観てください。観れば見るほど味わいが出てくる作品です。

監督:俳優が魅力的に映ってると思います。是非。




物語・・・
将来に希望を見出せないまま、ただ何となく日々を過ごしていた高校生の又八(太賀)、ジン(中村蒼)、ジャンボ(矢本悠馬)。卒業を間近に控え、又八だけが進路を決められずにいた。“ありふれた日常から抜け出したい”と、ジャンボの父親の愛車セルシオを拝借して海に向かう3人。途中で凶暴なグラビアアイドルの愛(佐津川愛美)、風俗嬢のマリア(阿部純子)も加わり、ハチャメチャな旅を続ける。一方、3人に置いてけぼりをくらった中田(染谷将太)は、又八と約束した卒業ライブに向けて1人、ギターの練習に明け暮れていた――。

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出演:太賀 中村蒼 矢本悠馬 染谷将太
佐津川愛美 阿部純子/角田晃弘(東京03)/佐藤二朗 西田尚美
原作:早見和真「ポンチョに夜明けの風はらませて」(祥伝社)

監督:廣原暁 脚本:大浦光太 廣原暁
主題歌:忘れらんねえよ「明日とかどうでもいい」(Bandwagon/UNIVERSAL MUSIC LLC)
音楽:渡邊崇 青木健
製作:「ポンチョに夜明けの風はらませて」製作委員会
企画・製作:RIKIプロジェクト 配給:ショウゲート

(C)2017「ポンチョに夜明けの風はらませて」製作委員会
   
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