2016年カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した、東北新社、STAR CHANNEL MOVIES配給の映画『パーソナル・ショッパー』が5月12日(金)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて全国ロードショーの運びとなりました。
本作の公開を記念いたしまして、パーソナル・ショッパー、スタイリスト、ファッションコーディネーター、ファッションプロデューサーなど数々の肩書を持つ高田空人衣(たかだ くにえ)さんを迎えた公開記念トークショーを開催いたしました。 日時:4月26日(水) |
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日本ではまだまだメジャーでない“パーソナル・ショッパー”という職業だが、海外では「ファッションはプロにお任せ」という意識が強いため、高田さんの元にも日本在住の外国人からの依頼が多いのだそう。
高田さん:映画に出てきた“パーソナル・ショッパー”はコーディネイトを考え、買い物を代行する職業。“パーソナル・スタイリスト”は顧客の買い物に同行してコーディネイトすることが多いですね。 と解説。また、サービスの利用者について 高田さん:同窓会に参加するので、誰よりも一番キレイに見えるようにしてほしい! といった要望も多くあるようで、必ずしもセレブリティだけでなく、年代も20~60代まで男性女性問わず、幅広く需要があることが明かされると、会場に集まった女性たちも興味深そうに聞き入った。 ヒロインであるモウリーンの、パーソナル・ショッパーとしての適性については、 高田さん:クライアントの“本当の好み”を知り尽くす彼女にはとても向いている職業だと思う。相手の感情や精神状態、変化していく好みを敏感に察知し、もしこれが気に入らなかったら、こっちも用意しておこうという先読みの行動ができている。嗜好を枠にはめないところに適性を感じました。 と太鼓判。映画の中では、モウリーンが“顧客の服を試着してはいけない”という約束を破ってしまうシーンがあることに触れ、 高田さん:顧客との信頼関係の上に成り立つ仕事だから、決め事がとても重要。 としたうえで、実際には、より良い商品を選ぶために、依頼人と体型に似ていれば自ら試着したり、店員さんに着てもらって見極めることもあると話した。 仕事をする中で“大変だった”ことを問われ、 高田さん:買い物同行の予約を何度もドタキャンされる。プレミア商品の待ち列に並ぶよう指示される。商品を購入したのに受け取りを拒否される。 など、個人に寄り添って商品を選ぶ職業ならではの苦労も。映画でも、レンタル条件の洋服なのに気に入ってしまった商品を返してくれないというエピソードが出てくるため、高田さんも思わず「身につまされました。困ったセレブはいます。 と苦笑い。 |
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最後に、
高田さん:ファッションの観点からも素敵な衣装が多く、目が離せません。ルブタンの靴や豪華なジュエリーなど、普段店頭では見られない商品が惜しみなく登場します。私も思わず“あれはどこのブランドのものなんだろう”と思いながら釘付けになりました。ファッションというキラキラした世界を描くだけでなく心の“暗部”も描き出されていく所。買い物ってとてもデリケートでともすると物欲だったり、嫉妬だったりという感情も生み出してしまうもの。“自分より恵まれた誰かになりたい”というヒロインの願望がじわりと照らし出されていくところが、かつてなかったファッション作品だと思います。 と見どころを語り、作品をPRした。 映画『パーソナル・ショッパー』 は、5/12(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー。 STORY
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監督:オリヴィエ・アサイヤス(『夏時間の庭』『アクトレス ~女たちの舞台~』)
出演:クリステン・スチュワート、ラース・アイディンガ―、シグリッド・ブアジズ
原題:Personal Shopper/2016年/フランス映画/英語・フランス語/1時間45分/シネマスコープ/カラー/5.1ch
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
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