瀬戸内寂聴原作。禁断の物語がついにスクリーンで花開く!!
いよいよ8月6日(土)よりテアトル新宿他にて公開となった瀬戸内寂聴原作の同名小説の初映画化 映画『花芯』。 本作は、新進作家として瀬戸内寂聴がまだ瀬戸内晴美として「新潮同人雑誌賞」を受賞するも、1957年の発表当時批評家から「子宮作家」との批判を浴び、長く文壇的沈黙を余儀なくされた、鮮烈な恋愛文学です。 公開初日の8月6日(土)にテアトル新宿にて村川絵梨、林遣都、安藤政信、藤本泉、落合モトキ、毬谷友子、安藤尋監督の計7名が登壇して初日舞台挨拶が行われ、立ち見がでる大盛況。撮影現場の裏話などを語りました!! 映画『花芯』 初日舞台挨拶 |
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きみという女は、からだじゅうのホックが外れている感じだ・・・・ と言われる女性を体当たりで演じた村川さん。本日はお着物で登場。 村川さん:感無量です。なんて幸せなんだと思います!劇中でもずっと着物ですので初日は着物で思っていました。本作はとても思い入れの強い作品で、11日間の撮影の中で濃厚な日々を過ごさせていただきました。女のサガみたいな役を演じたこともなかったので、不安でしたが28歳にもなりますし、作品の強さと監督の思いが強かったのでオファーを受けました。
村川さん:嫌うどころか本当に紳士にぶつけてくれて。大好きです。 と、思わず発言に会場は拍手。
村上さん:初日でしたよね。 と、村上さんは、林さんとも安藤さんとも初日から絡みシーンでスタートしたことを激白。 |
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毬谷さんは作品の内容と想い出を 毬谷さん:この作品は、女性はいくつになっても女性を捨てない。骨になっても女は女だとい気持ちを嘘偽りのない美しい作品になっています。撮影時の想い出は夜、休憩室の絵梨ちゃん(村川)が儚げで耐えているようにみえて。絹糸が張り詰めているようでした。でも、今日お会いしたらとっても明るくて。撮影の時は彼女を生きていたんだなと。これからも頑張ってね。 と、主演の村上さんの凄さを語ります。 藤本さん:撮影の日も熱い日々でしたが、こうして初日を迎えらて嬉しく思っています。撮影は張り詰めた空気の中で、私は子役が可愛すぎてずっと遊んでたんです。ただ、村川さんと言い合うシーンで子役の子が泣いちゃって。。。張り詰めた空気が伝わるんだなと感じました。近くで感じられて、貴重な経験でした。 落合さん:村上さんとはあまりコミュニケーションをとらない距離感が良い感じになったと思います。個人的には当時のアコーディオンを弾いていますので、そのあたりを見てください。 安藤監督:上映して皆さんに観ていただいて映画は完成すると思っています。今日を嬉しく思っています。 |
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ここで、MCが村川さんに瀬戸内寂聴さんと会った時のことを質問。
村川さん:映画の感想をいただいて頑張ったわねと。この原作が思い入れのあった作品だったそうで、映画化されて本当に嬉しいとおっしゃっていただきました。 と、この話を受けて、実は寂聴さんから手紙が届いていると。MC抜粋を代読。 MC:・・・ひどく張り切って書き上げ自信作でしたが、雑誌に載るとエロで時流に媚びている。子宮という言葉が多すぎると。・・それから5年文芸雑誌からボイコットされ苦杯をなめました。私は生における肉体と精神の離反を書きたかったのです。・・あれから60年。魅力のある素敵な映画にしてくださって。深く深く感謝します。村川絵梨さんありがとう。見ていただけるお客様がいることにも感謝です。瀬戸内寂聴 村川さん、思わずこみあげてきたものをこらえます。 村川さん:嬉しいです。本当に、演じて良かったなと思います。(最後に)この作品は女性と男性で考え方も違うと感じられる映画になっていると思います。95分の世界感楽しんでください。 |
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生まれてはじめての恋に戸惑いながらも、自身の子宮の叫びは次第に大きくなり抑えられなくなっていく―。
『花芯』 8月 6日(土)テアトル新宿他全国公開です。
<物語> 生まれてはじめての恋に戸惑いながらも、自身の子宮の叫びは次第に大きくなり抑えられなくなっていく―。 <原作「花芯」について> |
原作:『花芯』瀬戸内寂聴著(講談社文庫刊)
監督:安藤尋
脚本:黒沢久子
出演:村川絵梨、林遣都、安藤政信 /毬谷友子
配給:クロックワークス
製作:東映ビデオ、クロックワークス
製作プロダクション:アルチンボルド
制作協力:ブロッコリ、ウィルコ
2016年/日本/95分/ビスタサイズ/DCP5.1ch/R15+
(C)2016「花芯」製作委員会