妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛し始めた。
『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が直木賞候補となった自らの小説を、本木雅弘で映画化。 最新作『永い言い訳』が10月14日(金)より公開となります。 人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(きぬがささちお)(本木雅弘)は、妻・夏子(深津絵里)が旅先で不慮の事故に遭い、親友のゆき(堀内敬子)とともに亡くなったと知らせを受ける。まさにその時、不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、ゆきの遺族――トラック運転手の夫・陽一(竹原ピストル)とその子供たちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。子供を持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝きだすのだが・・・という物語。 主演の本木さんは完成した作品をご覧になって 本木さん:西川監督の目指していたかすかな幸福感が、確かに漂っている映画でした。どのキャラクターも偽りなく、バランスよく物語の中に存在していて、人間の気持ちが変化していくさまを、時間が過ぎていく中で丁寧に切り取っている。 と、語っています。
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メインビジュアルは、日本を代表する写真家である上田義彦が撮り下したもの。
実際に物語の中では揃うことがなかった幸夫・夏子夫婦(本木雅弘・深津絵里)と陽一・ゆき夫婦(竹原ピストル・堀内敬子)とその子供たち6名、ふたつの家族が海辺に佇む姿が幻想的に写しだされているもの。なおかつ、映画を観終わった後にも様々な感慨を呼び起こすであろうメインビジュアルとなっています。 このビジュアルに関して西川監督がコメントされています。 西川監督:「せっかくならメインビジュアルは日本一のフォトグラファーに撮ってもらおうぜ」とアートディレクターの後智仁さんから上田義彦さんの名前を提案されました。バカなことを言うのも大概にして欲しいと思いましたが、バカのふりをして頼んでみることにしました。お返事はすぐに来て「楽しみです」と上田さんは言われました。撮りたい写真について語る時、上田さんは少年のようにうきうきとして、本当に楽しそうです。 上田さんの写真は、人も、風景も、家族も、広告物も、すべてに「世界」の果てしなさと、根源的な神聖さとが、限りなく寡黙なまましっかりと焼き付けられている気がします。作品を説明する補助的な写真ではなく、私の映画の中には語られない、もしかしたらあり得たかも知れないもう一つの「ある日」を撮ってもらいたいと思いました。現実にはついぞ揃うことのなかった二つの家族のひとびとが集い、失われた夢のような写真が仕上がりました。ロケーションは千葉の九十九里浜ですが、未明からの台風の名残が、この世のものとは思えない海と光と風の色を作り出しました。上田義彦という少年の魔法だと思いました。 |
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『永い言い訳』
ひとを愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」。 観る者すべての感情をかきみだす、かつてないラブストーリー。 10月14日(金) 全国ロードショーです。 公式サイト: |
出演:本木雅弘/竹原ピストル 藤田健心 白鳥玉季 堀内敬子/池松壮亮 黒木華 山田真歩/深津絵里
原作・脚本・監督:西川美和
原作:『永い言い訳』(文藝春秋刊)
製作:「永い言い訳」製作委員会
(バンダイビジュアル株式会社、株式会社AOI Pro.、株式会社テレビ東京、アスミック・エース株式会社、株式会社文藝春秋、テレビ大阪株式会社)
制作プロダクション:株式会社AOI Pro.
配給:アスミック・エース
©2016「永い言い訳」製作委員会