若者たちの感情やゆらぎ、ひずみを浮き彫りにする青春映画を多く生み出してきた行定勲監督、最新作の『リバーズ・エッジ』が2月16日(金)より全国公開となります。
二階堂ふみさん、吉沢亮さんら人気と実力を兼ね備えた俳優たちがこぞって出演する衝撃の青春映画です。原作は「pink」「へルタースケルター」など、これまで世代を超えて熱狂的な支持を集め続ける漫画家、岡崎京子先生の作品群の中でも、とりわけ最高傑作との呼び声が高い、同名漫画。 パノラマ部門は世界中から良質の作品を幅広いジャンルで集めた部門。オープニングに邦画が選出されるのは、2007年の山田洋次監督『武士の一分』以来の11年ぶりの快挙となります。 第68回ベルリン国際映画祭 |
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【レッドカーペット】
Q:レッドカーペットを歩いてみていかがですか? 監督:いよいよベルリンの映画祭が始まるんだなっと思ってます。注目度が高くて、活気もあって、すごく楽しいです。 吉沢さん:楽しいです。僕は、映画祭自体というものが初めてですし、街全体の活気もすごくて、楽しい経験をしているな、と思ってます。 二階堂さん:すごい盛り上がってて、ベルリンに来ることが出来たということを実感していて、とても感動しております。 Q:二階堂さんがお召しになっている衣装、すごく素敵です。 二階堂さん:ポイントは、日本の映画なので、日本のブランドを着たいなと思いました。UNDER COVERというブランドで、色がグリーンで青春らしさを出せたらと思いました。 Q:これから『リバーズ・エッジ』が公式上映されますが、心境はいかがですか? 二階堂さん:若い世代と、今まで色んな映画を作り続けてこられた世代の方、みんなで作った映画なので、魂のぶつかり合いのようなものを感じていただけたらいいなと思ってます。 監督:僕は5回目のベルリンですが、レッドカーペットを歩いたのは初めてです。すごく注目していただけているなと。ベルリンの人たちの反応(はすごく大事です)。ここから世界にその反応が拡がっていくんで、すごく楽しみにしてます。 吉沢さん:キャストもスタッフも全員魂を削りながら撮った作品なので、ホントにたくさんの方々に見ていただきたいです。ベルリンの映画祭で皆さんのどんな反応が返ってくるのか、すごく楽しみです。 |
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【公式上映】 ★上映前の舞台挨拶 ※行定監督のみ登壇 監督:皆さんこんばんは(ドイツ語)。ベルリンに呼んでいただいたのは、今回で5回目ですが、まさかのオープニング作品に選ばれるとは思ってもいませんでした。本当に感謝しております。この映画のことを少し解説しますと、1980年、90年代の日本クリエーター達に多大なる影響を与えた漫画家の岡崎京子の最高傑作と呼ばれる漫画を映画化しました。舞台は1994年の東京です。翌年の1995年の日本では大きな地震が神戸で起こり、東京ではオウム真理教という宗教団体が「地下鉄サリン事件」というテロ事件を起こし、この時期は日本の変革の時期でした。ある意味、この変革の時期、新しいカオスともいっていい時期の前夜に少年少女がどんなことを考え、どんなことをしていたかをこの映画は語っています。世界では皆さんが初めての観客になります。非常に緊張しておりますが、最後まで楽しんでいっていただいて、上映後のQ&Aでの感想を楽しみにしてます。 ★上映後のQ&A(質疑応答) ※二階堂ふみ、吉沢亮、行定監督登壇 ■観客からの質問 監督:僕にとって90年代というのは非常につまらない青春時代でした。でも、彼らからすると「よかったんじゃないか」とか、特に二階堂からは「80年代とか90年代って面白そうだよね」って言うんですね。もうすでに、ここにギャップがありますよね。でも、その20数年後の今を生きている彼らと一緒に映画を作るってことは、もしかしたら、自分の青春時代を振り返るには一番いい相手だったと思いました。僕は、いままで常に未来に向けて映画を作ってきました。この映画は、過去の自分と向き合って作った映画になりました。なので、僕にとってはいい経験になりました。 二階堂さん:私と吉沢君はちょうど94年に生まれているので、その95年のテロと地震のことは記憶にはないんですけど、私たちも青春時代に別の大きな地震を体験したりしています。90年代に起こった出来事のことは、鮮明には覚えていなくとも、体で覚えていたり、匂いや感覚がしみ込んでいるものがあります。 |
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二階堂ふみ × 吉沢亮、行定勲監督 × 岡崎京子原作
『リバーズ・エッジ』 2月16日(金)より、TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー!
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出演:二階堂ふみ 吉沢亮 上杉柊平 SUMIRE 土居志央梨 森川葵
監督:行定勲
脚本:瀬戸山 美咲
原作:岡崎京子「リバーズ・エッジ」(宝島社)
© 2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社