9月15日(金)より全国公開のエミール・クストリッツァ監督の9年ぶりの最新作『オン・ザ・ミルキー・ロード』。
本作の公開を記念し、9月2日(土)に、エミール・クストリッツァ監督が率いる世界でカリスマ的な人気を集めるバンド“ザ・ノー・スモーキング・オーケストラ”が来日し、Zepp TOKYOにて一夜限定のスペシャルライブが行われました。 公演名:『オン・ザ・ミルキー・ロード』公開記念 エミール・クストリッツァ&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラ来日スペシャルライブ |
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ザ・ノー・スモーキング・オーケストラの来日は2008年以来、9年ぶり二度目。クストリッツァの故郷であるバルカン半島を発祥とするジプシー・ミュージックにスカ、ハードロックなど様々なジャンルを混ぜ合わせた“ウンザ・ウンザ・ミュージック”で知られ、世界的な人気を誇る。
今回、クストリッツァ(vocals/guitar/percussions)をはじめ、計9名のバンドメンバーが来日。
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続いて、次々と女性客を客席からステージに引っ張り上げ、クストリッツァはステージ上でタバコをふかしながら、ステージに上がった女性たちで即席のダンサーチームを結成!その場で自らが見本となってダンスを指導し、会場は笑いに包まれる。中盤の「Romeo」でも「日本のジュリエットが必要なんだ!」と客席の中から愛しの“ジュリエット”を見初めてステージに引っ張り、歌って踊ってとやりたい放題!曲と曲の間奏ではなぜか一貫して「ピンクパンサーのテーマ」が使われ、途中、バイオリンの弓を口でくわえて演奏するなどの曲芸も披露し、ユーモアと茶目っ気たっぷりのMCを交えながら観客を熱狂へと巻き込んでいく。 終盤になると『アンダーグラウンド』でお馴染みの名曲「Drang Nach Osten」、『黒猫・白猫』から「Buba mara」などの名曲を次々と披露し、会場の興奮は最高潮に達する!クストリッツァは何度も「Tokyo!Tokyo!」と呼びかけ、そのたびに客席からは歓声がわき上がった。アンコールでは「Tarantela」、序盤でも披露した「Cereza」などを演奏。体を揺らし、絶叫し、熱狂の中で1時間半を超える熱演は幕を閉じた。 アンコール後、クストリッツァらメンバーが引き揚げた後も、観客はステージ前につめかけ、10分近くにわたって拍手とコールを送る姿が見られるなど、改めてクストリッツァ、そしてザ・ノー・スモーキング・オーケストラのファンの熱さをうかがわせた。 |
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映画『オン・ザ・ミルキー・ロード』 原題:On The Milky Road 戦時中のとある国。主人公コスタ(エミール・クストリッツァ)は、ロバに乗って銃弾をかわしながら前線の兵士たちにミルクを届けている。コスタは美しい娘・ミレナ(スロボダ・ミチャロヴィッチ)ら村の人々に慕われ、戦争が終わったら穏やかな将来が待っているように思われた。しかしある日、ミレナの兄で村一番の英雄であるジャガ(プレドラグ・“ミキ”・マノイロヴィッチ)の花嫁になるために現れた謎の美女(モニカ・ベルッチ)と出会い激しい恋に落ちる。その女性のある過去によって村は襲われてしまい、2人の逃避行が始まる―。
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【エミール・クストリッツァ&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラ プロフィール】
サラエヴォ出身のパンクバンド“ザブランイェノ・プシェンェ”に1986年、『パパは、出張中!』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したばかりのエミール・クストリッツァが合流。1994年、ベオグラードへ活動拠点を移し、“ノー・スモーキング・オーケストラ”と改名。バルカン・ミュージックとジャズ、ラテン、スカ、ハードロックなどをミクスチャーした独自の“ウンザ・ウンザ・ミュージック”で注目を集め、2001年に発売された「ウンザ・ウンザ・タイム」が世界的大ヒットアルバムとなる。 バンドはさらに進化を続け、聴いたら踊りださずにはいられない”爆発性ニトロ化合物ウンザ・ウンザ・ミュージック”と言えるダンスミュージックは、ヨーロッパのみならず、アメリカ、南米、アジアでも数千~数万人規模の会場でソールドアウト連発のカリスマ的な人気を集めている。 |
監督・脚本:エミール・クストリッツァ
出演:モニカ・ベルッチ、エミール・クストリッツァ、プレドラグ・“ミキ”・マノイロヴィッチ、スロボダ・ミチャロヴィッチほか
音楽:ストリボール・クストリッツア
配給:ファントム・フィルム
後援:セルビア共和国大使館
2016年/セルビア・イギリス・アメリカ/125分
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