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『氷の微笑』のポール・ヴァーホーヴェン監督が、フランスの至宝イザベル・ユペールを主演に迎えて放つ、話題の異色のサスペンス『エル ELLE』。
131ノミネート68受賞(2017/6/2時点)と驚異的な数の賞をさらい、フランス映画にしてアカデミー賞主演女優賞ノミネートも果たした話題作です。 そして! 現在開催中の「フランス映画祭2017」にて本日23日に本作が上映され、ヴァーホーヴェン監督とユペールが揃って登壇。上映後に、観客とのQ&Aとサイン会を行いました。 『エル ELLE』上映イベント |
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本作は、賞レース等ですでに話題となっているだけあって映画祭の本作前売チケットは即完売。
約10年振りの来日となったポール・ヴァ―ホーヴェン監督と、監督の『ルドガー・ハウアー/危険な愛』を観たことが本格的に“女優”として生きていく覚悟を決めたきっかけになったというユペールは、ふたりで延べ約40社によるメディア取材をこなす傍ら一緒にランチに行くなど日本でもその息はピッタリ。 割れんばかりの大きな拍手で迎えられたふたりは満足気な表情で、 と挨拶。続いて ユペール:ポールと一緒にこの場にいられること、こんなに沢山の皆さんの前にいられることができてうれしく思います。 と挨拶し、それぞれに相思相愛ぶりをにじませます。 |
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常識をはるかに上回る性格や行動力を持つミシェルについて、それに至った背景を聞かれて
と答える。ミシェルという複雑な人物像を作り上げるにあたり、ユペールとの事前のディスカッションについて聞かれた監督は、 監督:物理的な場当たりなどの最低限必要なもの以外、彼女の性格などについてのディスカッションは一切していません。僕らの中で、それをすべきでないし何の助けにもならないと分かっていたからです。イザベルは、ミシェルとしてやるべきことを完璧に分かってくれていて、コミュニケーションの上で僕はただうなずくだけでよかったんです。(笑) とユペールに対してほんとうに信頼を寄せているご様子。 |
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![]() Q&Aでは映画鑑賞直後の観客の興奮が伝わるような熱い質問が続き、それまで英語で質問に答えたユペールは、自分がフランス語で話し始めていたことに気付き、 ユベール:私、いつの間にかフランス語になってるわね(笑) と場内を笑わせながら、 ユベール:ミシェルはある場面で話し方や雰囲気が突然変わります。彼女には皮肉もあればユーモアもあるけれど、この場面はひとつのゲームのようでもあるんです。 とミシェルというキャラクターを読み解く上でのヒントとなるものを教えてくれました。 一番大変だったシーンを聞かれて と締めくくった。 |
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Q&Aの直後に行われたふたりのサイン会には事前抽選に外れたファンも大勢集まり、会場は黒山の人だかりに。ふたりは笑顔でサインに応じ、短い時間ながらファンとの交流を楽しんでいました。![]() 公式サイト: 物語・・・ |

出演 :イザベル・ユペール 『ピアニスト』
原作:「エル ELLE」(ハヤカワ文庫) フィリップ・ディジャン 『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』
原題: ELLE/2016/フランス/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/131分/PG-12
配給:ギャガ
© 2015 SBS PRODUCTIONS – SBS FILMS– TWENTY TWENTY VISION FILMPRODUKTION – FRANCE 2 CINÉMA – ENTRE CHIEN ET LOUP