2016年3月に公開され、“熟年離婚”をめぐり大騒動を繰り広げる家族の姿を滑稽に、 かつ温かく描いたストーリーで日本全国の劇場を大きな笑顔で包み、観客動員人数120万人、 興行収入13億円を記録した映画『家族はつらいよ』。 現在、シリーズ2作目が製作中ですが!!!なんと! この度、中国でリメイクされることになりました。 リメイクの話が持ち上がったのは、1作目の『家族はつらいよ』が完成した直後のこと。 日本映画界とも長年精通しており、山田監督とも親交の深い中国映画プロデューサー、顧暁東(グ・シャオドン)氏が来日した際、『家族はつらいよ』を観てその面白さに舌を巻き、山田洋次監督との会話で、家族の中で起こる騒動は万国共通なので、各国バージョンがあったら面白いのでは、という話から生まれました。 |
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中国版のタイトルは『麻煩家族(マーファン・ジャーズー)』。
日本語だと「やっかいな家族」という意味。 山田監督のオリジナル版を最大限に尊重した脚本作りを目指して舞台を北京市内に移し、3世代が同居する一家に巻き起こる、熟年離婚騒動を中心に描く喜劇映画です。家族の設定や職業は基本的には原作を踏襲し、日本版で周造が行きつけにしている小料理屋が胡同の食堂になったり、家族会議で取る出前は鰻でなく北京ダックになっていたりと、中国版ならではの楽しい設定になっています。 監督は、チェン・カイコー監督の『人生は琴の弦のように』で弟子のシートウ役や、TVドラマ「深夜食堂」の中国版の主役など、中国全土で知られる俳優としても活躍する傍ら、舞台演出やテレビドラマの監督なども手掛けている黄磊(ホワン・レイ)。本作が映画初監督となり、俳優としても長男役で出演している。その他の出演者もいずれも中国国内で名の知れた実力派俳優を揃え、日本版に引けを取らぬ魅力的なアンサンブルを見せることができるキャスティングとなりました。 また、エグゼクティブ・プロデューサーとして、『HERO』や『単騎、千里を走る』などで知られるビル・コン(江志強)が参加し、中国国内5000館という大規模な公開のプロジェクトとなっています。 日本の全スクリーン数が3,500ですから、すごい数。 撮影はすでに11月14日にクランクインし、主に北京市内で12月下旬まで行われる予定です。中国での公開は2017年4月28日の予定、日本での公開は未定です。 |
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キャストは・・・・
李立群(リー・リチュン):父親・文錦輝(ウェン・ジンフイ)。有名企業を定年退職した、亭主関白の頑固親父。 張偉欣(チャン・ウェイシン):母親・潘素(パン・スー)。学校教師を定年退職して今はカルチャースクールで文章教室に通っている。 黄磊(ホワン・レイ): 長男・文遠(ウェン・ユエン)。外国企業でマネージャー職に就く一流サラリーマン。 孫莉(スン・リー):長男の嫁・丁雁(ディン・イェン)。学校教師をしながら献身的に家族の面倒を見る。 海清(ハイ・チン):長女・文静(ウェン・ジン)。会計士として自分の事務所で開業している。 王迅(ワン・シュン):長女の婿・冯万力(フォン・マンリー)。妻の会社を手伝ういわゆる“髪結いの亭主”。 魏大勲(ウェイ・ダシュン):次男・文聡(ウェン・ツォン)。ピアノ調律師をしている温厚な青年。 任容萱(イェン・ヨンシュエン):次男の恋人・林叢(リン・ツォン)。病院で看護師をしている文聡の理解者。 『麻煩家族(マーファン・ジャーズー)』 2017年4月28日 中国5000スクリーンにて公開 |
原作:山田洋次
監督:黄磊(ホワン・レイ)
脚本:張鉑雷(チャン・ボーレイ)
出演:李立群(リー・リチュン)、張偉欣(チャン・ウェイシン)、黄磊(ホワン・レイ)、孫莉(スン・リー)、海清(ハイ・チン)、王迅(ワン・シュン)、魏大勲(ウェイ・ダシュン)、任容萱(イェン・ヨンシュエン)
プロデューサー:顧暁東(グ・シャオドン)
エグゼクティブ・プロデューサー:江志強(ビル・コン)
製作:風火石文化発展/上海芸言堂影視文化伝播/安楽電影発行
配給: 安楽電影発行有限公司
制作スケジュール:2016年11月14日クランクイン、12月下旬クランクアップ
日本版 ©2016「家族はつらいよ」製作委員会