映画情報どっとこむ ralph 2014年カンヌ国際映画祭正式出品を始め、ELLE シネマ大賞ノミネート、2015年サンタバーバラ国際映画祭で観客賞、2015年セントルイス国際映画祭で最優秀作品賞を受賞するなど、各国の映画祭で絶賛された感動作『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』がYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町、角川シネマ新宿 他にて大ヒット上映中!

8月6日に公開されるや、SNSでも多くの感動の声が広がり、映画館は満席回も続いています!
【奇跡の教室】ピーター・バラカン2
その御礼として、ブロードキャスターのピーター・バラカン氏を迎え、トークイベントが行われ、学生時代に印象深かった先生の話やご自身のお父様のお話など、いろいろな視点でトークを繰り広げるイベントとなりました。

『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』大ヒット御礼トーク
日時:8月20日(土) 
場所:YEBISU GARDEN CINEMA
登壇:ピーター・バラカン氏 

映画情報どっとこむ ralph バラカンさん:素直に感動しました。知っている俳優がいるわけではないけれど、一人でも多くの人に観てほしい映画だと思いました。教育というものは、人から与えられるものではなく、子供たちが意欲をもって自分から進んで学ぶことがどれだけ大切か、つくづく感じた。僕は私立の高校でラテン語と古代ギリシャ語を両方7年間やったのだけど、高校3年生のときはそれを専門に学んでいて、その古代ギリシャ語の先生がすごい人で、一度も教科書を使わなかったけれど、彼の教室にいると、その情熱が伝わってきて、習いたくなる先生だった。学びということがどういうことか、あのとき知った気がするし、一生忘れない体験ですね。

と自らの学生時代を懐かしみました。
【奇跡の教室】ピーター・バラカン1

バラカンさん:この映画に出ているマリック役の青年が、自ら体験したことを元に脚本を作ったことを知らなくて、僕はそれだけでも感動しました!彼が自分で書いた脚本を何人もの映画監督に送って、でも何度も断られてもあきらめずに次に持っていくということはすごいこと。あのビートルズもそうだった。イギリスのほとんどすべてのレコード会社に断られたけれど、最後にジョージ・マーティンに持って行ったことで、ビートルズが生まれたわけで、自分のやっていることに信念を持つのは素晴らしいし、難しいことだと思う。この映画のきっかけとなった生徒も同じだよね。あの先生のおかげで、奇跡のような体験ができて、それに価値があるということを信じることができたのではないかな。

とピーター・バラカン氏ならではの音楽を絡めた解説も。

映画情報どっとこむ 
ralph また、ご自身のお父さんが、ユダヤ系のポーランド人だというピーター・バラカンさんは

バラカンさん:父は最初自分がユダヤ系の人間だということを話さなかったんです。12,3歳くらいの頃初めて知って、言わなかった理由をきいたら〝もしかしたら第2のヒトラーがまた現れるかもしれないし、子供たちは知らないほうが良いと思っていた。知らなければ嘘つく必要もないし″と。彼らはその当時、ユダヤ人とわかればひどいことになったわけで、同じように語ろうとしなかった人も多かったのではないか。父は結局戦争の体験について、80歳すぎるまで話すことはなかった。戦争体験は生易しいものではないからね。

と語り、イギリスでは現在10代の子供たちが毎年どの学校からも2名ずつアウシュヴィッツに行って勉強する機会を持つそうで、ヨーロッパではアウシュヴィッツの記憶を代々伝えていかなければならないという意識が高いそう。そういう状況もふくめ

バラカンさん:現在の教育は、あまりにもテスト中心になってしまっているが、学びの面白さを自分で発見することができる体験教育がすごく大切だと思う。また歴史教育に関してはナショナリズムが介在してはいけない。

と、最後に

バラカンさん:この映画はぜひ多くの高校生くらいの方々に観てほしいです!

と語り、本作をより深く知ることができるトークイベントとなりました。
 

『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』

原題:Les Heritiers
公式サイト:kisekinokyoshitsu.jp

映画情報どっとこむ ralph 奇跡の教室ポスター物語・・・・
貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校の新学期。様々な人種の生徒たちが集められた落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンが赴任してくる。「教員歴20年。教えることが大好きで退屈な授業はしないつもり」と言う情熱的な彼女は、歴史の裏に隠された真実、立場による物事の見え方の違い、学ぶことの楽しさについて教えようとする。だが生徒達は相変わらず問題ばかり起こしていた。
ある日、アンヌ先生は、生徒たちを全国歴史コンクールに参加するように促すが、「アウシュヴィッツ」という難しいテーマに彼らは反発する。ある日、アンヌ先生は、強制収容所の生存者レオン・ズィゲルという人物を授業に招待する。大量虐殺が行われた強制収容所から逃げ出すことができた数少ない生き証人の悲惨な状況を知った生徒たちは、この日を境に変わっていく――。

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監督:マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール
脚本:アハメッド・ドゥラメ、マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール
出演:アリアンヌ・アスカリッド、アハメッド・ドゥラメ、ノエミ・メルラン、ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ、ステファン・バック 
配給:シンカ   提供:シンカ NHKエンタープライズ 
後援:ユニフランス 在日フランス大使館/アンスティテュ・フランセ日本
 (c) 2014 LOMA NASHA FILMS – VENDREDI FILM – TF1 DROITS AUDIOVISUELS – UGC IMAGES -FRANCE 2 CINÉMA – ORANGE STUDIO
2014年//105分/フランス語/シネスコ
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