芸歴70年の世芸歴70年の異端浪曲師奇跡の舞台記録映画『港家小柳IN-TUNE』が、10月24日(土)より渋谷アップリンクで公開となります。

港家小柳IN-TUNE

その公開を記念して、港家小柳の独演会をはじめ、都築響一、志人(降神)、滞空時間、玉川奈々福、立川吉笑、瀧川鯉八、玉川太福など豪華ゲストを迎えての記念イベントも連日開催されます。

イベント情報はこちらから:http://www.uplink.co.jp/movie/2015/40009

『港家小柳IN-TUNE』
2014 年に浅草木馬亭で撮影された、浪曲家 港家小柳(みなとや・こりゅう) の芸歴69年にして初となる独演会。演目は十八番の『 太刀山と清香の友情』。編集をしながら何度も監督を唸らせた、 名人というものの領域、その凄まじい集中力。 曲師の沢村豊子との掛け合いは、 さながら序破急のジェットコースター。大成功、大当たりの一番となっている。

浪曲というのはストーリーラインがありながらもメロディーは無い世界で、30分の間、三味線の曲師の方とインプロビゼーションを繰り広げるという! 凄まじい集中力を求められるアートです。

浪曲プロジェクトアップリンクでの映画公開に向けて頂いた著名人の方のコメント:

宇川直宏(現在美術家/DOMMUNE)
DJプレイの核を構成する肝要なエレメントは「1.アーカイヴィング、2.スキル、3.年輪」だと僕は何度も論じて来た!!!!! つまり造詣と技術と業(ごう)が三つ巴になって、フロアにアウラを放つのだと!!!!!!!!! そして今年、久々に珠玉のPLAYに出会った!!!!!!!!! それが港家小柳師匠、そう、芸歴70年の浪曲師だったのだ!!!!!! 120BPMのハートビートから、200越えのグラインドコアを放つ驚愕の「節」、更には全周波数帯域を喉仏一つでコントロールする怒涛の啖呵!!!!!!!!小柳師匠は”断じてMCではなく”DJだ!!!!! その証拠にレコードと同じく浪曲の演目は”掛ける”と言われ、師匠はロングセットを披露する!!!!!!! もう、70年間も日夜、掛け続けて(PLAYし続けて)いるのだ!!!!!! その独自のグルーヴには、修羅場をくぐり抜けてきた表現者だけに宿る内なる神がうねり、戯れ、真っ昼間からものの5分でフロアに「沼」を作ってしまう!!!!!! パーティーピープルよ、港家小柳師匠を今すぐチェックしろ!!!!!! そして明日は昼から浅草木馬亭でダンスだ!!!!!!!!!

都築響一(編集者/写真家)
「浪曲」という漢字は「波の歌」とも読め。1曲が30分以上あるのに、楽譜なし。浪曲師の声に、即興で三味線があわせていくだけ! それなのにときに悠然と、ときに激しく流れゆくフロウと、パーカッシヴな三味線が繰り出すビート。そしてかぎりなくダークなリリック。これは明治が生んだ、最強のハードコア・ストリート・ラップだ!

玉川奈々福(浪曲師/日本浪曲協会理事)
浪花節は、雨に打たれ風にさらされて鍛え上げられてきた芸である。その芸の匂いを、この現代においてなお、濃厚に感じさせてくれる大先輩が、港家小柳師匠です。その声に、溺れてみてください。啖呵に、巻き込まれてみてください。どんなに頑張っても追いつかない。ひたすらに、リスペクト。

-Story-
2014 年に浅草木馬亭で撮影された、浪曲家 港家小柳(みなとや・こりゅう) の芸歴69年にして初となる独演会。演目は十八番の『 太刀山と清香の友情』。編集をしながら何度も監督を唸らせた、 名人というものの領域、その凄まじい集中力。 曲師の沢村豊子との掛け合いは、 さながら序破急のジェットコースター。大成功、大当たりの一番◎ となっている。
※追加説明:
浪曲は台本がありますが、メロディーはなく30分もの間、即興演奏が繰り広げられる舞台芸術です。浪曲師の呼吸を読みながら、三味線を担当する曲師がその場その場で旋律を繰り出し、また、浪曲師もその旋律に応えるようにして新たな旋律を生み出します。曲師は、様々な効果音を表現したり、要所で各人個性的な合いの手を入れて浪曲師や舞台を守り立てていく、30分間の真剣勝負、密度の濃いエネルギーが交差する世界です。

港家小柳IN-TUNE

10月24日(土)より渋谷アップリンクで公開

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2015年/日本/日本語(英語字幕)/33分/カラー
監督/撮影/編集:川上アチカ 出演:港家小柳, 沢村豊子, 他 撮影:清野正孝, 岩澤裕基
整音:山本タカアキ 英語字幕:Kristina Toth トレイラー:柳田雅紀
ポスターデザイン:大原大次郎 ポスター写真:五十嵐一晴 
HPデザイン:大須賀政裕 
©SAIDA Film 2015

-Cast & Crew-
港家小柳 | Koryu Minatoya 
浪曲師
昭和20年に吉田小一若に入門以降、吉田奈々子の名で女流団で全国を巡演。昭和の終わり頃まで、約40年にわたる長い旅の後、活動の場を関東に移す。平成8年、縁あって、五代目港家小柳を襲名。その芸歴は70年に渡る。2014年に行った、初の独演会は大入り満員の大成功となった。

沢村豊子 | Toyoko Sawamura 
曲師
昭和25年、九州巡業中の佃雪舟に誘われ上京し、曲師山本艶子に師事。年季明け後、国友忠主催の浪曲教室に参加、相三味線となり放送浪曲で活躍。国本武春、玉川奈々福、港家小柳を中心に弾く大ベテラン。福岡県出身。

川上アチカ | Atiqa Kawakami 
Videographer/Producer
横浜出身。初監督作である、日系アメリカ人の強制収容経験を扱ったドキュメンタリー映画『Pilgrimage』にてキリンアートアワード2001 準優秀賞を受賞(川上紀子名義)。以来、フリーの映像作家としてドキュメンタリー、音楽家とのコラボレーション、ウエブCM、映画メイキング等、幅広く制作。現在は、舞踏家大野一雄氏の最後の6年間を綴った新作『Man in the Flower Hat』が編集段階を迎えており、フランス人映画監督Vincent Moonと制作を予定しているプロジェクト『響』などプロデューサーとしてもその活動の幅を広げている。
http://amatocinema.com/

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