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大ヒット御礼トークイベント

 
『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』など作品を発表するごとに国内映画賞を席巻し、本作で第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門にて最高賞である金豹賞&ヤング審査員賞特別賞をW受賞した、日本映画界を代表する存在である三宅唱監督最新作『旅と日々』(原作:つげ義春 『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』)が11月7日(金)より全国で公開中です。 
 
三宅唱監督作品『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』そして本作『旅と日々』と3作品で編集を手掛けた大川景子と、三宅監督。
自分たちの作った映画について壇上で話すのは初となったこの日は、編集作業のときにおこなわれたやりとりや考えていたことが包み隠さず明かされ、三宅監督作品ファン必聴のトークが繰り広げられた。
三宅唱監督、大川景子『旅と日々』大ヒット御礼トークイベント
 
大ヒット御礼トークイベント
日程:11月30日(日)
場所:テアトル新宿
登壇:三宅唱監督、大川景子

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■金沢でのこと

11月25日(火)には、石川県・金沢の映画館シネモンドでのトークにも登壇した大川。
自身の地元である金沢で『旅と日々』をあらためて一観客として堪能したそう。「編集中、あんなに何回も繰り返し観たのに、渚と夏男の海のシーンで本当に怖いと思ったんです。そしたら、大学の講義室での上映シーンになって、『あ……これ映画だった』と思って」という感想を受けて、三宅監督は「『これは映画だ』と思って観始めるけど、途中から忘れていく。忘れたころに、『あ、今観ているのは映画だったんだ』となってほしい。僕らは狙いどころとして、それをどう作るかを考えていましたよね。狙い通りに映画観たんですね(笑)」と振り返った。
三宅唱監督、大川景子『旅と日々』大ヒット御礼トークイベント
   

■さまざまなバリエーションを試し、それを言語化する編集作業

この日は監督からのリクエストを受けて、急遽Q&A形式で進行することに。3年前にテアトル新宿で『ケイコ 目を澄ませて』を公開初日に観て、特別な作品になったという観客が挙手。「『旅と日々』の“間合い”がかっこよかった。お二人はどうやって間合いを発見しているのか」と質問が投げられた。大川は「やりとりするワードはものすごく具体的。三宅さんと一緒にいろいろ試しました。視線で繋ぐのか、アクションで繋ぐのか、編集点はたくさんあると思うんですけど、ひとまず試して、それぞれのパターンでどう見えたかを、三宅さんと私で言語化していって」と答えると、「夏編はあえて、編集で試すために素材を多めに撮りました。フレームインからフレームアウトまで長めに撮って」と三宅監督も回答。さらに「編集は、その都度その都度、面白いものを見つけていく、“映画の勉強”の時間。『映画って面白いねえ!』って言いながらやっている」(三宅)、「些細なことでシーンの見え方が変わるのを目の当たりにした。最終的にだんだん作品の形が見えてきたら、どのつなぎ方が作品にとって正解なのかが見えてくる」(大川)と、大川と三宅ならではの編集作業風景が立ち現れてみえた。
   

■シム・ウンギョンさんの魅力「なかなかこんな人はいない」(三宅監督)

三宅唱監督、大川景子『旅と日々』大ヒット御礼トークイベント
『新聞記者』をきっかけにシム・ウンギョンさんのファンになったという方からは、シムさんがどんな人であるかについての質問が寄せられた。
三宅監督は「会った瞬間、『なかなかこんな人はいない』と興味を惹かれた。人間をものに例えるのは失礼かもしれませんが、美術館にある珍しいもののよう。有り難い感じがして、もっと知りたいと思いました」と初対面の印象を振り返る。続いて「俳優としてプロフェッショナル。すごく真剣な方。インタビューで『ウンギョンさんにとってのコミュニケーションとは何か?』と聞かれて、『お互いの真心を、たしかめあえること』と回答されていたんです(「ほぼ日」インタビュー参照:https://www.1101.com/n/s/shim_eun-kyung/2025-11-09.html)。そんなことが言える人はなかなかいない。それを読んだときに、『この人と仕事ができて良かった』と思いました。一方で、めちゃめちゃひょうきん。基本的に人を笑わせようと思って生きているタイプの人だと思います」と回答。シムさんは編集室にも何度か足を運んだそうで、大川の印象は「お友達になりたい! と思いました」とのこと。「編集途中のものを観て、作品を楽しんでくれましたね。笑いながら観たうえで、客観的な感想をくれたのが印象的でした」と語った。
三宅唱監督、大川景子『旅と日々』大ヒット御礼トークイベント
   

■「あのふたりは海のほうが生きやすい」がキーワード

つげ義春さんの原作ファンからは、「原作(『海辺の叙景』)では、夏男が渚に泳ぎを見せるというニュアンスが強かったが、海の怖さを強調する演出になったのはどういう意図か」との質問。三宅監督は「ドンッと見開いたときの驚きにたどり着きたいと考えていました。マンガであれば、コマのサイズやページをめくるという運動で驚きを作り出せるのかなと素人ながら思うんですけれど、映画ではどうしようかと悩みました。海、雨、荒れている……こりゃ撮影大変だと思いながらも、それをやることがマンガの絶妙な不穏さにたどり着けるのではないかと思った」と明かす。それを受けて大川は「海のところ、編集も大変でした。二人の距離は縮まってる。さらに、つげ義春作品に欠かせない俳優・佐野史郎がひとり二役で花を添える。
 

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シム・ウンギョン
河合優実 髙田万作
斉藤陽一郎 松浦慎一郎 足立智充 梅舟惟永/佐野史郎
堤真一

監督・脚本:三宅唱
原作:つげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」
音楽:Hi’Spec
※クレジット掲載の際は上記の改行をそのままご掲載ください。
製作:映画『旅と日々』製作委員会 製作幹事:ビターズ・エンド カルチュア・エンタテインメント 企画・プロデュース:セディックインターナショナル
制作プロダクション:ザフール 配給・宣伝:ビターズ・エンド 
©2025『旅と日々』製作委員会 

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