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「オスロ、3つの愛の風景」トークイベント
大九明子とブルボンヌがトークイベントこの度、9月5日(金)に『DREAMS』の上映後、映画監督の大九明子(『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』)をゲストにお招きしトークイベントを実施! |
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『DREAMS』公開記念トークイベント
映画の第一印象と「階段」というモチーフ大九監督は観客とスクリーンで観た『DREAMS』について感想を聞かれると、興奮冷めやまぬまま次のように語った。 三世代の女性たち ― 祖母・母・娘の会話物語の軸となるのは、少女・母・祖母の三世代の女性たち。少女が書いた手記をめぐり、母と祖母の反応は分かれます。3世代の会話のポイントについて問われた大九監督は、「三人それぞれの言葉がすごくしっくりくる。ジェネレーションギャップというより、個々のキャラクターの違いが鮮やかに立ち上がっている。祖母は年を重ねても孫娘の才能に嫉妬していたりと、その人間臭さがチャーミングで良い。母は心配しつつも、出版を後押しする。それぞれ3人が年齢関係なく、人生を生きているという感じが素敵だなと。そして60代の男性監督がこんなにものびやかに気持ち良く女性を描けていることがすごいなとも思いましたね。私も気持ちよく女性を描きたいと思いつつ、やはり日本では女性の何かを語ろうとするときには怒りだったりが必要だなと思っているので。でもセリフを書くときにそういう気負いを持たずに、もっと自由になりたいなと鑑賞後に思いました」と自身の作品と比較しながら女性の描き方について賞賛した。 |
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『LOVE』公開記念トークイベント
映画の中で印象に残っているシーンはじめに、映画の感想や印象に残っているシーンを問われたブルボンヌさん。「監督自身がゲイであることをさらりと公言していて、作品全体にクィア要素が自然に盛り込まれているんですね。フェリーのシーンでは、泌尿器科医のマリアンヌとゲイの看護師・トールが語り合う場面がありました。彼がアプリ「Grindr」について説明するシーンなど、ゲイの人々が普段慣れ親しんでいる単語や感覚がたくさん登場して、私自身も『ここまで描くのか!』と驚きました」と当事者ならではの視点でコメント。 社会的背景 ― ノルウェーと日本の違い続いて、この映画を通して感じた日本と北欧の違いについて、ブルボンヌさんは、「マリアンヌがトールの考え方に触れて少しずつ影響を受けていく様子がとても自然でした。性や愛に関する価値観を率直に語り合う北欧の人たちを見て、日本社会はまだまだ本音を語ることに慎重だな、と改めて思いました。例えば、マリアンヌと地質学者の恋愛模様も、2人だけの関係に見えて実はその先に家族や社会とのつながりがある。その点をきちんと描くことで、「個人の愛」と「社会の枠組み」が切り離せないことを示している。日本では社会のルールや規範が優先されがちですが、この映画はむしろ個人の気持ちを起点に社会を見つめ直させてくれるんです」 エイズ危機とクリエイターたち登場人物のうち唯一、3作品すべてに登場する精神分析医・ビョルン。ラストに向けて明かされる彼の過去について、ブルボンヌさんは「ビョルンが若い頃にカミングアウトした直後、エイズ危機に直面した世代だったことが語られます。1980年代はゲイの人々にとって恐怖と悲しみの時代で、それを経験した世代だからこそ、彼の心の頑なさが理解できる。同時に、そうした悲劇やショックを創作に昇華してきたクリエイターたち――例えばドラマ『POSE』のライアン・マーフィーや、『BPM』を手掛けたロバン・カンピヨなど――の存在も思い起こされます。ダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督も彼らと同世代。『LOVE』にも「記憶を語り継ぐ」というメッセージが込められているのかなと思いました」と熱をこめて語った。 |
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特集「オスロ、3つの愛の風景」『DREAMS』『LOVE』『SEX』
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