この度、塚本晋也監督によるミニシアターの魅力を伝える動画「街の小さな映画館」企画の第29回として長野相生座・ロキシーの動画が公開となりましたので、ご紹介。 「街の小さな映画館」企画は2015年の『野火』初公開時に全国劇場行脚を行い個性あふれるミニシアターの魅力に触れた塚本晋也監督が、お世話になっている映画館を1館ずつ訪れ、ミニシアターの魅力を伝える動画を撮影する企画。 コロナ禍をきっかけに「未曾有の事態の中格闘していらっしゃるミニシアター」に「エールを送らせていただきたい」との思いから始まった。劇場とのアポ取りから撮影・編集・YouTubeへのアップまで塚本監督自身が単独で行い、ロゴとイラストも描きおろしている。 長野相生座・ロキシーは善光寺のほど近くにある日本最古級の映画館。1892年(明治25年)に芝居小屋として創業し、1897年に長野県内で活動写真を初上映。リュミエール兄弟のシネマトグラフを上映した記録が残っている。建物は増改築を重ねているものの、木造建築の骨組みは明治時代のままである。 公開された動画では、権堂商店街のアーケードを抜けた先に佇む趣のある外観、2階席のあるシアター、昔ながらのチケット売り場、広々とした映写室などを辿る。インタビューでは代表の久保田純朗氏と支配人の田上真里氏が明治時代から続く劇場の歴史、「ロキシー」という劇場名について、地元のお客様の顔を思い浮かべながら考える作品選びの方針、今後の目標などを語る。 「街の小さな映画館」第29回 長野相生座・ロキシー
【塚本監督から長野相生座・ロキシーへのコメント】 以前近くに行ったとき、思わず立ち寄って見学させていただいたことがあった。 アーケードを歩くと、広く抜けのいい場所があり、少し奥まったところに映画館がある。 その上に大きな青空が広がって見える。いつ来てもとても気持ちのいい風景です。 古い映画館を丁寧にリノベーションして、ミニシアターというにはとても広い劇場が3つもある。名前の由来が面白いのでぜひお話を聞いてみてください。
長野県長野市権堂町2255 http://www.naganoaioiza.com/ 座席数: 相生座・176席 ロキシー1・264席 ロキシー2・72席 善光寺にほど近い国内最古級の木造建築の映画館。 1892年(明治25年)12月11日、現在地に芝居小屋「千歳座」として創業。1897年に長野県内で初めて活動写真を初上映。リュミエール兄弟のシネマトグラフを上映した。1919年に現在の長野映画興行の前身である長野演芸館が千歳座を買収し「相生座」と改称。活動写真の営業を開始。4月18日の最初の上映は『チャップリンの移民』。当時は歌謡ショーや政治の演説会場、長野県内初のプロボクシングの試合など公共ホールとしての役割も果たしていた。1972年に松竹と契約し、翌年に館内改修。「長野松竹相生座」と「長野ロキシー」の2館体制に。1984年にさらにスクリーンを増設し3館体制となる。2006年、長野映画興業の直映館となる。2007年に入社した田上真里氏が、2009年に支配人をつとめるようになると独自のセレクトでインディペンデント系の映画やドキュメンタリーなども積極的に上映されるようになった。映画人を招いてのイベントも多数開催している。激動の時代を見守ってきた街のシンボルとして、地域の人々に愛されている映画館である。
2015:10月24日~11月6日 2017:8月5日~8月11日 *舞台挨拶:8月9日 2019:8月24日~8月30日 2020:8月1日~8月7日 2022:8月15日 *メイキング上映 2024:8月2日~8月8日
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