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高崎映画祭にて『茶飲友達』にて2冠
第37回高崎映画祭で映画『茶飲友達』にて外山文治監督が最優秀監督賞、岡本玲が最優秀主演俳優賞を受賞しました。
映画『茶飲友達』は、2013年に摘発された高齢者売春クラブの事件を基に、オリジナル脚本で描いた社会派群像劇。
昨年2023年2月に都内1館から上映をスタートし、公開初日から連続5回満席となるロケットスタートを皮切りに、その後も満席続出。全国82館まで拡大し、大ヒットロングラン上映となりました。
芸能生活20年となる節目の年に、俳優として初となる栄誉ある受賞に喜びのコメントが届きましたのでご紹介。
岡本玲コメント
役者をはじめた頃から「いつか賞を獲れるような役者になりたい」と願いすぎて辛い時期がありました。
なかなか映画界との縁に恵まれず、オーディションも落ち続け、そんな事を願いもしなくなっていた時、この『茶飲友達』に出会いました。
自分が評価されたいという気持ちよりも、作品に携わる人々が「少しでも笑顔で幸せに過ごせるように、この作品に出会ってよかったと思ってもらえるように」という一心で、撮影時だけでなく、準備期間も、
公開後も作品に全力投球しました。みんなのおかげで、役柄と同じように、スタッフ・キャスト全ての関係者の方を家族のように感じることができました。
そのような思い入れのある作品で、夢見ていた最優秀主演俳優賞というものをいただけて、心から嬉しく思います。
作品への愛情や周りの人達との関わり合いがいかに大切かを、今しみじみと感じています。
これからも愛をもって人としっかり向き合いながら芝居の道を探究していきたいです。
岡本玲 Profile
Rei Okamoto
1991年6月18日生まれ、和歌山県出身。
第7回雑誌『ニコラ』専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、デビュー。
以後、ドラマ・映画・CM・舞台と多方面で活躍中。代表作にNHK 連続テレビ小説『純と愛』『わろてんか』や映画『弥生、三月‒君を愛した30年』、舞台『森 フォレ』、『湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。』、『陰陽師 生成り姫』、『ロビー・ヒーロー』、『レオポルトシュタット』、『ブレイキング・ザ・コード』など。
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<高崎映画祭>
1987年に発足されてから35年以上の歴史をもつ高崎映画祭は、市民ボランティアによる
市民活動として動き出し、映画ファンや映画業界関係者からの注目も高く、映画人に愛される映画祭の一つ。
過去には、是枝裕和監督や黒沢清監督、濱口竜介監督が監督賞を受賞。
主演男優賞・女優賞には、役所広司さんやオダギリジョーさん、松たか子さんほか映画界に欠かせない名優が選ばれています。授賞式は、3月24日(日)に開催予定。
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『飲茶友達』
http://teafriend.jp
あらすじ
佐々木マナ(29)をリーダーとする若者たちは、時代を先読みした高齢者専門のコールガール「茶飲友達(ティー・フレンド)」を設立。 新聞の三行広告に「茶飲友達、募集。」と掲載し、集まってきた男達のもとへ高齢女性を派遣し利益を得ていた。 マナは一⼈でも多くの孤独な老人を救いたいと理想を掲げて、シニア世代の影の部分のセーフティネットの役割を担うようになっていく。
「ティー・フレンド」には多くの働き手、通称「ティー・ガール」が在籍している。 介護生活に疲れた女性、ギャンブルに依存する女性、いつまでもチヤホヤされたい女性、最期を楽しんで終わりたいと願う女性……。
そんな海千山千のティー・ガールたちとの時間を様々な事情を抱えた男性顧客が買っていく。
一方、「茶飲友達」を運営する若者達もまた、出口の見えない社会のなかで閉塞感を抱えて生きていた。親との絆を信じられない女性、両親の事業失敗をきっかけに挑戦することに臆病な男性、妊娠しても子供が産めない環境に苦しむ女性。
そんなままならぬ若者や高齢者を、マナは一つに束ねて「ファミリー」と呼んで大事にしていく。
ある日、一本の電話が鳴る。
それは高齢者施設に住む老人から「茶飲友達が欲しい」という救いを求める連絡であった―――。
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監督・脚本:外山文治(「ソワレ」「燦燦」「海辺の途中」「春なれや」「わさび」「此の岸のこと」)
キャスト
岡本玲
磯西真喜 瀧マキ 岬ミレホ 長島悠子 百元夏繪 クイン加藤 海江田眞弓 楠部知子
海沼未羽 中山求一郎 アサヌマ理紗 鈴木武 佐野弘樹 光永聖 中村莉久 牧亮佑
渡辺哲
製作:ENBU ゼミナール
2022 年/シネマスコープ/5.1ch/135 分
©2022 茶飲友達フィルムパートナーズ
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