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大ヒット御礼&応援上映1985年に北条司が『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した『シティーハンター』。単行本の累計発行部数は5,000万部を超え、TVアニメシリーズから約20年ぶりの復活となった2019年公開の『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』は観客動員100万人を超える大ヒットを記録した。そして、待望の劇場版アニメ最新作、『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』が大ヒット上映中!初週週末ランキングでは、動員・興行収入ともに1位の大ヒットスタートを切り、10月1日(日)までで動員599,902人 興行収入892,260,022円を記録している。 10月1日(日)、TOHOシネマズ 新宿にて『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』のスペシャルトークイベント&応援上映舞台挨拶を行いました。 大ヒット御礼 応援上映付き舞台挨拶 実施概要日時:10月1日(日)(聖地新宿スペシャルトークイベント)(大ヒット御礼 応援上映舞台挨拶) |
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大ヒット御礼スペシャルトーク公開から間もなく1か月を迎えるこの日のスペシャルトークには冴羽役の神谷明をはじめ、前作劇場版からのオリジナルキャラである下山田誠役の桐本拓哉、こだま兼嗣総監督、竹内一義監督、長崎行男音響監督、鮫島康輔アニメーション・プロデューサー、若林豪プロデューサーの計7名が登壇。上映後のイベントということもあり、作品内容にも触れながらの「今だからこそ言える話」を語った。 まず話題に上がったのはアフレコについて。アニメーション作品のアフレコは、ここ数年感染症対策のためキャラクターごと別々に行われることも多いが、本作ではメインキャストやゲストが集まり、実際に掛け合いしながら実施。長崎音響監督は「やっぱり(キャストが)お芝居をいっしょにやると臨場感が違う」と振り返った。 また、映像制作も順調に進んでおり、アフレコ段階ですでに着彩された映像も多かった。映像ができている場合、声優は映像に合わせる形でアフレコを行うため、緊張して現場に臨んだという神谷だが、スタッフから「画はあとでつくりなおすのでお芝居中心でやってください」と声をかけられたという。コメディシーンなどの息の合った掛け合いは、こうした現場の作り込みから生まれたというわけだ。 贅沢な作り込みは音楽の面でも。今作ではTM NETWORKがオープニングテーマ「Whatever Comes」に加え、挿入歌「Angie(アンジー)」を書き下ろしている。クライマックスのバトルシーンで流れる「Angie」は、なんと実際に映像を見て、それに合わせて書かれたもの。クライマックスのバトルに合う楽曲がなかったため、「大おねだりで」(長崎音響監督)依頼したのだという。「この曲を聴いたときは涙が出るほど嬉しかった」と語るこだま総監督をはじめ、スタッフや声優陣も感激の一曲となった。 このほかにも、作品冒頭で使われる「キャッツアイ」の主題歌「CAT’S EYE」を前奏から使うために、それに合わせて映像をつくったというエピソードなど、楽曲も印象的な『シティーハンター』らしい音楽面でのこだわりが数多く明かされた。 また、今回盛り上がった話題のひとつは、初登壇となった桐本拓哉が演じる下山田誠だ。公安の捜査官である下山田は、前作『新宿プライベート・アイズ』で登場したキャラクター。「1回限りの憎まれ役として出そう」(こだま総監督)としたキャラクターだったが、予想外の人気を受け、本作でも続投となった異色のゲストキャラだ。 憎まれ役らしく渋い雰囲気の漂う場面も多かった下山田だが、今作ではコメディ的な場面での登場がメインに。前作をイメージしていた桐本も驚いたという。今作は『シティーハンター』らしいドタバタコメディのシーンも多いが、後半に進むにつれてシリーズ屈指のシリアスな物語にもなっている。主人公・冴羽?はもちろん、槇村香や野上冴子、海坊主、美樹らシリーズおなじみのメンバー、さらには最終章を象徴するキャラクターである海原神を含め、「主要キャラクター全員が何かを失っているお話ともとれる」(若林P)という重い宿命に触れていくストーリーだ。そんなストーリーのなかでも、一連の事件を少し明るいトーンで見ることができるキャラクターを考えたとき、浮かんだのが下山田だったという。 そんな下山田は、実は原作者・北条司の声もたくさん受けている。もともと1回限りのサブキャラクターの予定だったため、主要キャラのなかでは唯一北条がキャラクター原案を務めていないのだが、チェック段階で北条がコメントを付けたのが「下山田の顔の作画に手を入れてほしい」というものだったという。北条キャラではなかった彼も、こうしたチェックを経て印象的な『シティーハンター』のキャラクターになっていったと言えるかもしれない。 北条司関係のエピソードはほかにも。竹内監督が印象的だったというのが、ピラルクーとエスパーダの食事シーン。カップ麺を食べるエスパーダの頬にナルトがつく場面があるのだが、北条から「ナルトを取るカットを入れてほしい」という要望を受け、アフレコ後にその描写を追加したのだと明かした。小さな場面だが、ファンの間でも話題に上がるこのシーン。監督らも「あのカットが加わっただけで2人の関係がよくわかるようになった」と感心していた。 スタッフ、キャスト、原作者らが丁寧にコミュニケーションと調整を繰り返しながら生まれたフィルムであることが伝わる制作秘話が数多く飛び出した今回のスペシャルトーク。最後は神谷明の「前作から今作まで、皆さんの応援があったからこそ『絶対次回作を作るぞ』と頑張ることができた。これからも引き続き『シティーハンター』の応援よろしくお願いいたします」という言葉で締めくくられ、満員の会場に大きな拍手が響いた。 |
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応援上映また、この日は同じくTOHOシネマズ 新宿で上映中の掛け声やグッズ持ち込み、コスプレもOKの応援上映も開催。うちわやペンライトを中心に、登場キャラクターのコスプレをしたファンも見かける上映となった。 こちらでも上映前に神谷明ら7名が登壇。同じメンバー・舞台だが、応援上映回とあって、スペシャルトークのときよりも自然に多くの声援や笑い声などが上がるトークとなった。 神谷は「?的にはやはり(ゲストヒロインに手を出そうとして)香のトラップをくぐり抜けるシーンで応援していただきたい」と参加者に呼びかけ。さらに、長崎音響監督は「今日の僕の仕事は音響監督として声出しの練習をしてもらうこと」と話し、観客に声がけ。神谷の掛け声に続いて、来場者全員で「もっこりー!」とコール&レスポンスをし、上映前から盛り上がった。 そんなトークを経て始まった上映では、冒頭でアニプレックスのロゴが映し出されたところから「ありがとう!」の声が飛ぶなど自由でリラックスした雰囲気に。シリーズおなじみの香のハンマーシーンでは拍手が起こるなど、来場者のテンションや楽しみにしていたシーン、キャラクターなどが自然に伝わり、「いっしょに見ている」感覚がより感じられる上映となった。 印象的だったのは、コメディシーンが多くたくさんの声が上がった前半から、緊迫した展開になる後半に入っていくと、徐々に会場が静かになっていったところ。応援上映だからこそ、声が上がらないことで「全員が息を飲んで見守っている」というのが伝わる、静かな一体感を感じる時間が流れた。 『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』はまだまだ公開中。小室哲哉登場の舞台挨拶回が追加されるなど、イベントが続く。今回語られたエピソードなどを踏まえて改めて本作を見直すと、また違った一面が見えてくるかもしれない。 |
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追加舞台挨拶が決定!!チケット発売中です。皆様のご応募お待ちしています!とのことです。 『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』 【チケット販売方法】 ■ 申込受付期間: 9月29日(金)18:00〜10月4日(水)11:00 |
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映画『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』
逃れることのできない戦いが、幕を開ける |
冴羽 リョウ:神谷 明 槇村 香:伊倉一恵
槇村秀幸:田中秀幸 野上冴子:一龍斎春水 海坊主:玄田哲章 美樹:小山茉美
来生 瞳:戸田恵子 来生 泪:深見梨加 来生 愛:坂本千夏
ピラルクー:関 智一 エスパーダ:木村 昴
アンジー:沢城みゆき 海原 神:堀内賢雄
原作:北条 司
総監督:こだま兼嗣
監督:竹内一義
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン:高橋久美子 北澤精吾
美術:谷口淳一 色彩設計:久力志保 CG監督:五島卓二 撮影監督:齋藤真次 編集:今井大介
音楽:岩崎 琢 音響監督:長崎行男 音響制作:AUDIO PLANNING U
制作:サンライズ アンサー・スタジオ 配給:アニプレックス
主題歌アーティスト:TM NETWORK
オープニングテーマ「Whatever Comes」
エンディングテーマ「Get Wild」
(c)北条司/コアミックス・「2023 劇場版シティーハンター」製作委員会