公開記念舞台挨拶『大和(カリフォルニア)』(16)、『TOURISM』(17)、『VIDEOPHOBIA』(19)で鮮烈な映像世界を作り上げ、世界各国の映画祭やニューヨーク・タイムズ紙、バラエティ誌と言った海外メディアでも絶賛されるなど、国境をも越えて高い評価を得る宮崎大祐監督による映画『PLASTIC』がヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次上映中です。 |
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キャスト&監督登壇7/14(金)の名古屋先行公開に続いて東京の公開を迎えた気持ちを聞かれると、小川「撮影から1年。あっという間に完成に辿り着いて、ここに立ってやっと実感が湧いています。」、井手「この映画のモチーフとなっているのは”エクスネ・ケディ”のロックアルバムなのですが、それがリリースされた日はコロナで最初の緊急事態宣言が出た時で。レコード屋さえ空いてないタイミングの悪さだったなと思い出しました。宮崎監督がアルバムを面白いと思ってくれて、こういう日を迎えられてよかったなと思っています。」、宮崎「映画づくりはいつも本当に大変で、毎回『二度と作りたくない』って思うんですが、自分の大好きなミュージシャンやキャストの皆さんとまた映画を作ってしまいました。お披露目できることは本当にありがたいことです。」とそれぞれが喜びを語りました。 音楽も見どころ音楽も一つの主人公と言えるほど、豪華な楽曲たちも見どころ。小川は「普段から私は踊ることが大好きで、音楽があるだけで踊れるタイプなんです。その代わり決まった動きのダンスは苦手で……踊るシーンは少し苦労しました。」と撮影中のエピソードを明かした。楽曲の歌詞から振り付けなどの動きを加えた箇所もあるという宮崎は「小川さんの素敵なところも活かしてアプローチしていきました。」と小川の表現力の豊かさに言及。 小川あん演じるイブキが、森の中で井手健介率いる謎のバンドと出会うシーンでは、井手「本当に森の中にミラーボールなどがありました。スタッフや機材の中で宮崎監督だけが踊ってて。(笑)不思議な感じでしたね。」と当時を振り返ります。宮崎は激しく踊っていたといい、「皆さんが盛り上がったらいいなという思いがあったので、カメラ横で踊り狂っていました。」と発言し、会場の笑いを誘いました。 イベント最後には・・・小川「勢いがある作品なので、この勢いを持ったままたくさんの方に届けられればと。」そして宮崎も「僕、『PLASTIC』が大好きで。」と多くのキャストとスタッフとこだわりを持って作り上げた本作への愛を語り、あたたかな空気のなかイベントは幕を閉じました。 |
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『PLASTIC』ヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国順次上映中 映画公式サイト: Twitter: 本作は、名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科の映画教育プロジェクト「映画プロジェクト2022-2023」から生まれた作品で、「学生とプロの映画スタッフが一緒になり、劇場公開映画をつくる」をスローガンに、映画プロデューサーであり、名古屋学芸大学の教授を務める仙頭武則氏が指揮をとり、同大学非常勤講師で映画監督の宮崎大祐さんが監督・脚本を務めた。 70年代に世界を席巻した幻のアーティスト“エクスネ・ケディ”。彼等の大ファンである2人が、2018年に名古屋で出会い、恋に落ちた瞬間から、4年後に東京で行われるエクスネ・ケディ再結成ライブに至るまでを、鮮烈で艶やかなグラムロックの音楽と共に辿る、名古屋を舞台にした青春映画。若手実力派の小川あんと藤江琢磨がW主演。 |
小川あん 藤江琢磨
中原ナナ 辻野 花 ・ 佃典彦
奏衛 はましゃか 佐々木詩音
芦那すみれ 井手健介 池部幸太 北山ゆう子 羽賀和貴
大木ボリス 平野菜月
尾野真千子 とよた真帆 鈴木慶一 小泉今日子
監督・脚本:宮崎大祐
製作:名古屋学芸大学
プロデューサー:仙頭武則、樋口泰人 音楽:PLASTIC KEDY BAND
撮影:中島美緒
照明:加藤大輝 音響:黄永昌 美術:林チナ
スタイリスト:小宮山芽以 ヘアメイク:菅谷征起
編集:平田竜馬
助監督:岩﨑敢志 制作担当:牧野裕也
アシスタント・プロデューサー:郷司麻由、村上将城 ラインプロデューサー:梅村晃一
制作プロダクション:boid 配給:boid、コピアポア・フィルム
2023年/日本/105分/PG-12
©︎2023 Nagoya University of Arts and Sciences