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『続 戦車闘争』公開決定

2020年にポレポレ東中野ほかにて公開され、大きな反響を呼んだドキュメンタリ―映画『戦車闘争』。

ベトナム戦争真っ只中の1972年、神奈川県相模原市から戦地に送るため輸送されていたアメリカ軍の戦車を100日間にわたって一般市民が止めたという出来事にスポットを当てたこの作品の続編『続 戦車闘争 [戦争]を伝え続けるということ』が8月5日(土)より、横浜シネマ・ジャック&ベティにて公開が決定となりました。

続戦車闘争
EPSON MFP image

監督は前作『戦車闘争』をはじめ、死刑執行に携わる刑務官の姿を描いた吉村昭原作『休暇』(08)や弱小サッカーチームの用務係の奮闘劇『ホペイロの憂鬱』(18)
といった劇映画のプロデュースを手がけてきた小池和洋。初監督とは思えない手腕によって白熱の攻防を鮮烈に甦らせています。

ナレーションはAKB48の元メンバーにして、現在は女優活動の他、気象予報士、ファイナンシャル・プランニング2級技能士の資格を取得、AFP認定者でもある武藤十夢。
彼女の透明感溢れる声が骨太な社会派問題作に一服の清涼剤を与え、次世代へとつなぐ橋渡しとなります。

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監督およびナレーターよりコメント

さんのコメントも到着しましたので、ご紹介。

小池和洋監督のコメント

非武装の市民が、結果として100日間、戦場へ送られる戦車を阻止したという市民運動は、世界的に見ても例を見ないそうです。
そういう稀な運動が、私の地元・相模原で起こっていた。しかもあまり知られておらず、ドキュメンタリー映画として取り上げてみたいと思ったのが、プロデューサーを務めた前作「戦車闘争」です。
50年前と変わることなく、日本はアメリカの「戦争補給地」「戦争中継地」であるにもかかわらず、米軍基地前で戦車闘争のような市民運動が起こる気配はありません。
もう日本では戦車闘争のような反戦運動は起こらないのか? SNSが発達した現代こそ、見知らぬ人同士を集めやすいはずなのに? 
日本と日本人は、アメリカが起こす戦争に否応なく巻き込まれていくだけなのか? 
……と次々と疑問がわき起こり、そもそも戦車闘争を引き起こした原因は何だろう? と考えたのが「続 戦車闘争」制作のきっかけです。
熱い闘いの背景には、ベトナム戦争と、それに加担する日本の現状を正確にレポートする新聞記者やカメラマン、ジャーナリストらの冷静な目がありました。
彼らが見た「戦車闘争」は、政治家や活動家によって語られる社会運動とは違った、より客観的、第三者的な運動批評として、ぜひとも記録しておきたいと思いました。

武藤十夢コメント

映画の内容が、よりリアリティをともなって皆さんに伝わるようにしっかり読ませていただきました。
これが実際に起こったことだなんて信じられないというのが率直な感想です。しっかり受け止めて、今を生きる人達に伝わったらいいな、伝わって何か思うことがあったらいいなと願っています。
今の日本が平和なので「戦争」と聞いてもどうしても実感がわかないものですが、昔、実際にあった出来事を知ることで、このようなことが2度と起きないよう、そして今を生きる者として、「平和」を改めて心がけていきたいものだと感じました。

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『続 戦車闘争 [戦争]を伝え続けるということ』

8/5(土)より、横浜シネマ・ジャック&ベティ他にて全国順次公開!! 

公式Web
https://zokusensha-tousou.com

続戦車闘争
デモ参加者、機動隊、戦車を輸送した運送会社の社員といった当事者や専門家らの証言によって構成されていた前作『戦車闘争』。
今回は新聞記者、カメラマンら主にマスコミ関係者からの貴重な声を集め、生々しい証言や写真、秘蔵映像で辿る、報道人たちが見た〝もう一つの戦車闘争″となっています。
またジャーナリストの斎藤貴男や劇作家・演出家の鴻上尚史らにもインタビューを敢行。闘争の歴史的意義や背景、報道の在り方やその後の影響まで多角的にあぶり出します。

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監督:小池和洋
ナレーション:武藤十夢
製作・配給:バーズフィルム
(C)戦車闘争の映画をつくる会/バーズフィルム/シネマエンジェル
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