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トークショー

この度、アカデミー賞ノミネート(脚本賞)監督、北欧の新たなる鬼才エスキル・フォクトの最新作にして、世界の映画賞を総なめにしたサイキック・スリラー『イノセンツ』を7月28日(金)新宿ピカデリーほかにて全国公開となります。

この度、テラシマユウカ(GANG PARADE)、森直人(映画評論家)をゲストにトークショーが行われました。
『イノセンツ』ジャパンプレミア
トークショー
日付:7/10(金)
登壇:テラシマユウカ(GANG PARADE)、森直人(映画評論家)
場所:ユーロライブ

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テラシマユウカ、森直人登壇

ジャパンプレミアのトークゲストとして登壇したテラシマユウカは「めちゃくちゃ食らいました!やばいです」と興奮さめやらぬ様子。「劇場で見ると音が素晴らしくて、耳から心まで震える感覚でした。」と心境を述べた。
『イノセンツ』ジャパンプレミア
映画評論家の森も「これは本当に傑作と言えますね」と太鼓判を押す。
近年『ミッドサマー』や『ラム/LAMB』、『ハッチング -孵化-』など、数々の北欧のホラーが話題になっているが、それらの名作に続く新たな傑作として注目を集める、ノルウェー生まれのサイキック・スリラーである本作。これまでの北欧スリラーと『イノセンツ』の違いについて、テラシマは「北欧スリラーは昼間の明るstill01い時間帯が舞台になっているイメージだったんですが、『イノセンツ』は珍しく夜が怖かった。昼に積み重なったものが夜に一気に溢れ出る、そんな怖さがありました。」と振り返った。
続いて話題は、物語の中心となる子供たちについて。4人の子供たちが超能力バトルを繰り広げていく本作。主人公のイーダと姉のアナ、不思議な能力を操るベンと、アナと心を通わせるアイシャの4人の子供たち、それぞれのキャラクターにも注目だ。推しのキャラクターを聞かれると、テラシマは「私はベンをすごく見ちゃいました。子供の“無垢ゆえの怖さ”がいちばん表れている。」と話し、森も「4人の中で唯一の男の子で、“イノセント(無垢)”ゆえの残虐性が最も出ているキャラクターですよね。」と共感の様子。続けてテラシマは「大人の目線で映画を見てみると、大人の“怖い”と子供の“怖い”って全然感覚が違うんだなってことに気がつきました。子供の未知なものに対する好奇心は恐怖につながらない。大人に“怖いもの”と教えられる前の感覚ですよね。」と語り、森も「善悪やモラルを擦り込まれる前、良いことと悪いことの判断がつく前の原理的な行動を“イノセンツ”と言っているのがすごい。」と続く。
『イノセンツ』ジャパンプレミア
一方で、テラシマは女の子たちの行動に共感を覚えたそう。「自分が子供の頃にやっていたような行動を彼女たちもしていて、まるで子供の頃の感覚が蘇ってきたよう。スリラー なのに童心に帰れる、自分も超能力を持っていると思っている時期がありました!」と笑いながらコメントをした。
さらに、そんな子供たち4人が中心となって繰り広げられる『イノセンツ』の物語について、テラシマは「超能力系のスリラーは、背景に親の抑圧が描かれることが多い印象ですが、『イノセンツ』では、大人が知らないうちに起きている事が描かれていて、それが珍しいと思いました。子供が子供のまま描かれている感じが凄かったです!」と語った。
大友克洋さんの「童夢」にインスピレーションを受けて作成された本作だが、テラシマ、森の手元にはそれぞれ私物の漫画「童夢」が。テラシマは『イノセンツ』を見てから「童夢」を読んだそう。驚きの表情で「答え合わせをしている感覚になった!」と話し、森も「大友先生やデヴィット・リンチでさえも映画化が叶わなかった作品が、まさかこういう形で実現するとは」と興奮の様子で続いた。
そして最後に会場のお客さんへ向けて、テラシマは「今日映画を見て、食らっている方も多いと思うんですが、いろんな人に見てもらいたい作品なのでぜひ、広めていただけたら嬉しいです!」と笑顔で語り、大きな拍手に包まれながらトークイベントは終了した。

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『イノセンツ』

原題:De uskyldige
英題:THE INNOCENTS

公式サイト:
@innocents

ストーリー
ノルウェー郊外の住宅団地。夏休みに友達になった 4 人の子供たちは、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。近所の庭や遊び場で、新しい”力”を試す中で、無邪気な遊びが影を落とし、奇妙なことが起こりはじめるのだった。
innocents_イノセンツposter

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監督・脚本:エスキル・フォクト
撮影監督:シュトゥルラ・ブラント・グロヴレン
音楽:ペッシ・レヴァント
出演:ラーケル・レノーラ・フレットゥム、アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ、ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム、サム・アシュラフ、エレン・ドリト・ピーターセン、モーテン・シュバラ
2021年/ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン/ノルウェー語/117分/シネマスコープ/カラー/5.1ch//日本語字幕:中沢志乃  
提供:松竹、ロングライド
配給:ロングライド
© 2021 MER FILM, ZENTROPA SWEDEN, SNOWGLOBE, BUFO, LOGICAL PICTURES
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