完成披露舞台挨拶人と人の関係が希薄になってしまった現代社会に、真の絆とは何かを問いかけ、観る者を生への希望で照らし出す珠玉のヒューマンドラマ映画『渇水』は6月2日(金)より全国公開となる。 この度、本作の完成披露舞台挨拶を行いました。 映画『渇水』完成披露舞台挨拶日時:5月11日(木) |
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キャスト&監督ら登壇大勢の観客に迎えられ、登壇した生田斗真、門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子、山﨑七海、柚穂、髙橋正弥監督、白石和彌プロデューサー。撮影から一年半以上の時を経て、久しぶりの再会です。 生田が「本当に自信を持ってお届けできる作品が完成しました。こんなに素晴らしいみなさんと、監督の熱い、熱い思いがこもった映画です。」、 1990年に書かれた小説『渇水』をなぜ映画化しようと思ったか尋ねられた髙橋監督は「90年というとバブル期で、日本中は裕福な時代だったのですが、その方や一方、格差社会や貧困を描いている作品がありまして、30年経った今もそういったものがなくなっていないということに深い思いを感じまして、それを皆さんに観ていただきたいと思い、この作品をつくりました。」と話し、 姉妹の母親役を演じた門脇は「最後まで役は掴めなかったです。でも、(姉妹のふたりが)日々本当の姉妹のように仲良くなって、ずっと二人きりでいて、私も距離をとったほうがいいなと思っていたんですが、心苦しかったですね。今日久々に会って、ふたりが大きくなりすぎて、さらに現場との感じも違くて、違う子たちみたい!」と久々の再会を喜んだ。 磯村は、同僚役を演じた生田との距離感や関係性に関して「(生田とは)初めましてで、趣味の話をさせてもらったり、お互いジャブを打つというか、様子見ながらお話ししていく中で、岩切と木田の関係性が自然に出来上がってきましたね。社用車のシーンは印象深いですね。この撮影は雨が多かったんですけど、唯一晴れたので印象的でしたね。」と撮影を振り返ると、生田が「『渇水』っていう映画なのに、撮影中ずっと雨だったんですよ。その原因が生田斗真なんじゃないかって、さっき袖でみんなに詰められました(笑)」と和気藹々としたエピソードを披露。 姉妹を演じた山﨑、柚穂には冒頭以外の台本が渡されなかったことに関して、髙橋監督は「姉妹が母親と離れて暮らすということになってしまうので、先々の状況をあまり説明しないで、終わりを教えないまま演じてほしいという希望がありました。色々なことを頭の中にインプットすると、こうしたいとかあると思うのですが、人生というのは1日先のことはわからないので、そういう気分を姉妹の二人には体感してほしいと思ったので、そのようにしました。」と意図を話すと、山﨑も「初めてなので、何をどうしたらいいかわからないという不安がありました。」と、 |
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現場が雨続きだった件再び、雨続きだった現場に関しての話になると、髙橋監督がポケットからてるてる坊主を取り出す。「ふたりからもらったてるてる坊主を持ってきました。雨のせいで撮影中止も何回かあった中、てるてる坊主を作ってくれて、現場中は台本に挟んでました。」というエピソードに会場も和やかな雰囲気に。しかし、生田が「いやーごめんね、なんだか。俺、雨男パワーが勝っちゃってごめんね。」と謝ると、柚穂は「大丈夫です!」とここでも大人の対応を見せ、「優しいね」と生田も感謝しっぱなしだった。 16mmフィルムで行われた撮影を髙橋監督は「水とか水道、太陽の光とか熱いものを表現するのにフィルムが適してまして、これは白石さんの提案でもありましたね。」と振り返り、白石プロデューサーも「原作が90年代の作品なので、そのテイストを入れたいとも思いました。」と経緯を語る。 そんな現場を磯村は「監督はものすごく役者に寄り添って演出してくださったので、現場が温かかったですね。物語は苦しいのですが、スタッフさんとか役者陣は優しく撮影できたな、それは監督のお人柄だなと思いましたね。」と、門脇も「フィルムはテンション上がりますよね。スタッフのみなさんがテンション上がっているのも分かるから、いいですよね。映画を観ていても監督の優しさとか、登場人物に対する眼差しが優しいのを感じましたね。」と監督の人柄を絶賛。 最後に生田が、「ちょっと雨が降る中お越しいただきありがとうございます。(笑) たくさんの映画があって、色々なジャンルのものもありますが、こういったフィルムに刻んでいく映画も昨今映画館で見る機会もあまりなく、貴重な機会ですので、皆さんの良い経験になってしてほしいと思います。」と締め、イベントは幕を閉じた。 |
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『渇水』6月2日(金)全国公開 STORY |
生田斗真
門脇麦 磯村勇斗
山﨑七海 柚穂/宮藤官九郎/宮世琉弥 吉澤健 池田成志
篠原篤 柴田理恵 森下能幸 田中要次 大鶴義丹
尾野真千子
原作:河林満「渇水」(角川文庫刊)
監督:髙橋正弥
脚本:及川章太郎
音楽:向井秀徳
企画プロデュース:白石和彌
主題歌:向井秀徳「渇水」
製作:堀内大示 藤島ジュリーK. 徳原重之 鈴木仁行 五十嵐淳之 企画:椿宜和
プロデューサー:長谷川晴彦 田坂公章 ラインプロデューサー:原田耕治
撮影:袴田竜太郎 照明:中須岳士 小迫智詩 美術:中澤正英 録音:石貝洋 スタイリスト:清藤美香 ヘア・メイク:酒井啓介(生田斗真) 渡辺順子
キャスティング:田端利江 編集:栗谷川純 カラリスト:髙山春彦 整音:劉逸筠 助監督:山下久義 制作担当:土田守洋 企画協力:佐久田修志
製作:「渇水」製作委員会 製作プロダクション:レスパスビジョン 制作協力:レスパスフィルム 配給:KADOKAWA
©「渇水」製作委員会