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第13回北京国際映画祭直木賞作家・朝井リョウの同名連作短編小説が原作の映画『少女は卒業しない』が、現在全国公開中。明日、4月26日(水)よりU-NEXTにて独占配信が開始となります。 中川駿監督が参加この度、本作が第13回北京国際映画祭「FORWARD FUTURE」に正式招待を受け、中川駿監督が参加いたしました。 初のインターナショナルプレミアへの参加となった中川監督は観客と一緒に上映を見届けた。上映後、鑑賞の高揚感が残る場内で舞台に登壇すると「今日が日本以外で上映する初めての機会。日本とは卒業の文化が違う北京の皆さんにどのように届いたかとても興味があります」と挨拶しつつ、緊張した面持ちでQ&Aに臨んだ。 質疑応答では、まず、劇中音楽が少ない代わりに環境音が多用されていることについて質問が飛んだ。中川監督は「日本の高校では、チョークで黒板に書く音や椅子を引く音、友達同士の話し声など、学校の外でふつうの生活を送っていると聞こえてこない特殊な音に満ちた空間のため、なるべく環境音を作品に活かしたいという想いから意図的に音楽の使用を減らした」と語った。 さらに邦画のなかでも青春映画は最も魅力的なジャンルのひとつと言う観客から、影響を受けた監督や作品について聞かれた中川監督は岩井俊二監督の『花とアリス』を挙げ観客の共感の声を呼んだ。 現在大学四年生という観客からは「とても共感できる、まるでひとつの詩のような映画で、青春における後悔を思い出したが、なぜ4人の少女がそれぞれの後悔を抱えたまま卒業するのではなく、一区切りをつけている描写にしたのか」という質問が飛んだ。監督は「卒業は自分の意志で望んでするものではなく、時が来たら卒業しざるを得ないため、青春における後悔を抱える覚悟を持ってその先の人生を生きていく少女たちの瞬間を描いた」と答えた。 最後に「日本の卒業を描いた本作がどのように受け止められたかドキドキしながら一緒に映画を観賞していました。特に“刹那四世”が皆さんに気に入ってもらえたようで嬉しいです」と、鑑賞中に会場の笑いを誘っていたキャラクターについて言及し、温かい拍手と笑い声の中で舞台挨拶は幕を閉じた。 |
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『少女は卒業しない』全国公開中/4月26日(水)よりU-NEXTにて独占配信開始 公式HP: 公式Twitter: 公式Instagram: 廃校が決まり、校舎の取り壊しを目前に控えたとある地方高校を舞台に、世界のすべてだった“学校”と“恋”にさよならを告げる4人の少女たちの卒業式までの2日間が描かれる本作。原作は、直木賞作家・朝井リョウの連作短編小説。監督・脚本を手掛けたのは、短編映画『カランコエの花』が国内映画祭で13冠を獲得し話題を呼んだ中川駿。彼氏へのある“想い”を抱えながら卒業生代表の答辞を担当する料理部部長の主人公・山城まなみを演じるのは、本作が初主演となる河合優実。将来の夢のために進路の違いで彼氏と離れることを選んだバスケ部の部長・後藤由貴役には小野莉奈。軽音部の部長で同じ部内の中学校からの同級生に恋心を抱く神田杏子役に小宮山莉渚。クラスに馴染めず図書室に通いながら先生に密かな想いを寄せる作田詩織役に中井友望。まなみの彼氏・佐藤駿役に窪塚愛流。神田が片思いする軽音部員の森崎剛士役に佐藤緋美。バスケ部員で後藤の彼氏・寺田賢介役に宇佐卓真。そして、作田が恋焦がれ図書室を管理する現代文の先生・坂口優斗役を藤原季節が演じる。 STORY |
河合優実
小野莉奈 小宮山莉渚 中井友望
窪塚愛流 佐藤緋美 宇佐卓真 / 藤原季節
監督・脚本:中川駿
原作:朝井リョウ『少女は卒業しない』(集英社文庫刊) 主題歌:みゆな「夢でも」(A.S.A.B)
製作プロダクション:ダブ 製作:映画「少女は卒業しない」製作委員会(クロックワークス、U-NEXT、ダブ)
配給:クロックワークス
© 朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会