講談社ハツキスにて連載の人気コミック『繕い裁つ人』が、中谷美紀さんを主演に実写映画化となり、1月31日(土)に全国公開となりました。

その公開を記念し新宿ピカデリーで行われた舞台挨拶には、中谷美紀さんをはじめ、三浦貴大さん、黒木華さん、三島有紀子監督が登壇!しました。

日 程:1月31日(土) 
会 場:新宿ピカデリー
登壇者:中谷美紀、三浦貴大、黒木華、三島有紀子監督

縫い裁つ人

中谷美紀さん[南洋裁店2代目店主・南 市江役]コメント

(初日を迎えて)
完成披露時もそうでしたが、三浦さんが雨男ですので、今日は来なくていいんじゃないか、なんて思っていましたが(笑)、昨日の雪から打って変わって、快晴の初日を迎えられて本当に良かったです。個人的には、この映画はプロデューサーや映画会社の方々が用意してくださった“お見合い結婚”ではなく、相思相愛の三浦監督との“恋愛結婚ができた”、幸せな作品となりました。たおやかな黒木さんや、女子力の高い三浦さんらと共演もでき素晴らしい経験でした。こんなにささやかで贅沢な作品に関われたことを、一人の人間としてこころから光栄に思います。是非、皆様に愛していただければ大変嬉しいです。

(市江を演じてみて、また市江の仕事服の衣装について)
役作りとしてまずは、私が不得手であった裁縫の腕を完璧にするために、1か月の練習を重ねました。衣装については、衣装デザイナーである伊藤佐智子さんが、監督の描かれる映画の世界と市江の内面性をかけあわせてくれて、大変素晴らしいものが完成いたしました。市江という人間は本当に頑固で、そうそう他人に心を許さないのですが、鎧のような衣装を纏うことで、人前に立ち、職人としての矜持を保っていたのだと思います。一見ちょっと古いようにも見えてしまうかもしれませんが、1つ1つをじっくりとみれば、とても大切に作られていて、思いも込められていますし、大変美しい洋服でした。

三浦貴大さん[市江の服に魅了された神戸大手デパートの服飾担当・藤井役]コメント

(藤井を演じてみて)
個人的には洋服にこだわりはなくて、単に動きやすい服をいつも着ているので、洋服好きの藤井を演じるにあたって、早くからスーツに慣れておかないと逆にスーツに着られてしまうんじゃないか、と思っていました。

(お母様がパッチワークやキルティングがご趣味とのことですが)
そうですね。観てどういう感想を持つのかちょっと聞いてみたいです。ただ、母はミシンではなく手縫いをしていることが多いので、今回中谷さん演じる市江のもとを藤井が訪れるシーンで、滑らかにミシンを踏む市江に藤井が見とれるところは共感できました。

黒木華さん[藤井の妹・葉子役]コメント

(関西出身の黒木さんにとって、神戸での撮影の感想は?)
現場の雰囲気はとても素敵でした。以前いったこともあるかちょうえんのように懐かしい場所もあれば、新鮮な場所もあって。市江が通う喫茶店など知らない場所も知らなかったので、今度行ってみたいです!

(人生初のウェディングドレスを着た感想は?)
本当に丁寧に作られていたので、市江がどういう想いで作ったのかとか、洋服を着ただけで人の想いが伝わってきて、本当に感動しました。ただ、ウェディングドレス人生初なので、婚期が遅れるかも…(笑)

三島有紀子監督コメント

(構想期間8年とのことですが、本作の物語のアイデアが生まれたきっかけは?)
私の父親がスーツしか着ない人で、そのスーツをすべて神戸のテーラーでオーダーメイドで作っていたんです。そんな父を見て育ったからか、いつか仕立て屋の映画を撮りたいと漠然に考えていて。多くのテーラーさんに色々とお話を伺ってまわっていた中で、8年前ある方に「あなたが仕立てた一番思い入れのある洋服は?」と尋ねたところ「車いすの方のためのウェディングドレスです」とお答えいただいた時がありました。その時、その人のことだけを考えるオーダーメイドってどういうものだろうと深く見つめ直し、改めて仕立て屋を描いた映画を作ろうと決心しました。

(市江を演じた中谷さんとの現場での思い出深い出来事は?)
中谷美紀という女優は、一人の主演女優という以上に、一緒に本作を作り上げてくださった戦友だと思っています。中谷さんとは夜会のシーンで一緒にダンスをしたりと、沢山の思い出があるのですが、一番の思い出はクランクアップの際に中谷さんが撮影の合間を縫って作ってくれた「ケープ」をサプライズでプレゼントしてくださったことです。わざわざ神戸のアンティーク屋さんでボタンを選んでくれたり、南洋裁店の箱を用意して、まるで市江が仕立ててくれた洋服のように振る舞ってくださって、本当に監督冥利に尽きるというか…、感激しました。

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縫い裁つ人町の仕立て屋「南洋裁店」。祖母が始めたこだわりの洋裁店を受け継いだ2代目の店主・市江。彼女が古びたミシンで作るオーダーメイド服は大人気。しかし職人スタイルを貫くため量産は出来ず、百貨店の営業、藤井(三浦貴大)からのブランド化の依頼も断り続ける。なじみの客たちは、ここで仕立てた服と共に年を重ね人生を彩る。市江はその人だけの服を繕う日々で十分だったが――。

監督:三島有紀子『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』
原作:池辺葵 「繕い裁つ人」(講談社『ハツキス』連載)
出演:中谷美紀 / 三浦貴大 片桐はいり 黒木華 杉咲花 / 中尾ミエ 伊武雅刀 余貴美子
配給:ギャガ (c)2015 池辺葵/講談社・「繕い裁つ人」製作委員会
 
 

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