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シャンテ拡大公開舞台挨拶

2月4日から渋谷ユーロスペース1館で公開された本作は、平日もシニア層を中心に動員は好調で、週末は連日満席の大盛況。3月3日現在、公開から1ヶ月も経たずに51館もの公開劇場が決定しています。
さらに、3月10日からはいよいよ関東首都圏でも拡大公開がスタートします。舞台挨拶に、主演の岡本玲さん、共演の磯西真喜、瀧マキ、百元夏繪、外山文治監督が登壇し舞台挨拶を行いました。
「茶飲友達 」大ヒット御礼挨拶

『茶飲友達』シャンテ拡大公開舞台挨拶

日付:3月3日(金)
場所:TOHOシネマズ
登壇:岡本玲・磯西真喜・瀧マキ・百元夏繪・外山文治監督

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キャスト&監督登壇

高齢者売春組織“ティー・フレンド”を運営する主人公・佐々木マナを演じた岡本さんは、反響を受けての実感を求められると「予想を大きく超えて、こんなに広がっていくと思ってはいなかったです。皆様からアツい感想をいただいて、映画というものは、こうやって皆さんのところに届いていくんだな、育っていくんだな、巣立っていくんだなと初めて実感しました。本当にすごいです! みなさんのおかげです」と喜びを爆発させます。
「茶飲友達 」大ヒット御礼挨拶
一方、ティー・ガールズのひとり、松子を演じた磯西さんは「思いがけない人から『観ました』と連絡をもらっています。その上、観てくださる方の年齢やジェンダーで、本当に感想がさまざま。こんな嬉しいことが起こるなんて」、ガールズのナンバーワン・道子を演じた瀧さんは「この作品が若い方たちにどう届くかなと心配だったんですが、若い方たちもたくさん観てくださっている。その反響でいま、こうしてシネコンのステージに立てているのが嬉しいです」、同じくガールズのひとり・千鶴子役の百元さんは「撮影現場の空気感が伝わっているんだと思います。これから全国の劇場を網羅したいと思います!」とそれぞれ実感を語ります。

外山監督も「1ヶ月前はお客さん入ってくれるのだろうかと思っていました。そもそも2月は大きく取り上げられる名作がたくさん公開されていたのもあり、『茶飲友達』は映画業界にあまりマークされていなかったような気がします。このささやかな映画がどこまで広がるかは未知数だったので、今の状況には全員びっくりしています」と、熱気あふれる会場を見渡しながら万感の表情。

印象的だったシーンの質問に対して、岡本さんと磯西さんはマナと松子がお別れするシーンを振り返ります。磯西さんが「ものすごく複雑でしたね。リハーサルの時にすごく泣けちゃって……。でもそういうものじゃないような気もしたので、とても難しいシーンでした」と話せば、岡本さんも「あのシーンは、役柄の自分と、本当の自分のバランスが取れなかったです。本当に寂しくて涙が止まらないんだけど、涙を流したところでお客さんに何が伝わるのかという葛藤もあって、とにかくすごく難しかったんですよ」と述懐。外山監督も「監督としてああいうシーンに立ち会うことは滅多にないので、撮り直しが効かないものを扱っているのだなと思いました」としみじみ。一方、ナンバーワンの道子を演じた瀧さんは「台本をいただいた時に、道子はあたしだって思っちゃったんですよ。普段は全くそんなこと思ったことないのに……すみませんね(笑)。お客さんとのシーンでは、岩崎宏美さんの『聖母たちのララバイ』が頭の中に流れてきちゃって、“あたしは聖母なんだ。この人たちを救ってあげているんだ”という気持ちで演じていました」と振り返り、ポスタービジュアルにも写真が起用された百元さんは、「あのシーンは、“優しさのかたまり”にしようと思ったんです。その優しく接しようという気持ちが伝わったのか、写真に使っていただけたのは嬉しいですね。あと、『手を見れば歳が分かる』と言いますけれど、写真の手にも年齢が表れていますよね」とニッコリ。
「茶飲友達 」大ヒット御礼挨拶
高齢者売春というシリアスでセンセーショナルな題材が取り上げられることも多い本作ですが、撮影の舞台裏は一転、和やかでチームワークも良かった様子。岡本さんが「ティー・フレンドが崩壊していくシリアスなシーンで、みんな真剣に集中しているのに、外山監督が今のにこやかで柔らか〜い感じで、なぜかカチンコを持ったんですよ(笑)。その様子がなんだかおかしくて……」と明かすと、外山監督も「役者のそばにいようと思ったんですよ。シリアスな雰囲気をなんとかしようと思って(笑)。岡本さんには止められましたけど」と苦笑い。また、瀧さんは「ティー・ガールズの溜まり場で、私は緊張しているんですけど、シニアの役者さんたちはみんな緊張せずに、ずっと茶飲み話をしていました。そこに若い人たちも加わっておしゃべりに花が咲くこともあって、外山監督に『みんなを静かにさせて』って言われていました」とニッコリ。

改めてこの盛況を受けて岡本さんは「撮影中は、どうやったらこの作品が世に出ることができるかを、みんなで手探りしながら考えていました。今の熱気は、その“体温のある感じ”が観る方たちにもちゃんと伝わっているんだと思います」。外山監督は「数日前にある人に言われたんですが、(ここまで盛況なのは)寂しさや孤独を抱えている人たちが『この寂しさは、自分だけの悩みだけではないんだ。触れ合いたいと思っているのは自分だけじゃないんだ』ということをきっと映画を通して確かめたかったんだと思うと言われ、そういうこともあるかもしれないと思った次第です」と語り、舞台挨拶を締めくくりました。「茶飲友達 」大ヒット御礼挨拶

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『飲茶友達』

2023年2月4日(土)渋谷ユーロスペースほか全国順次公開

3/10(金)より関東首都圏でも拡大公開が決定!
3/10(金)〜
千葉:京成ローザ10
千葉:シネマサンシャイン ユーカリが丘
3/17(金)〜
東京:kino cinema立川高島屋s.c.館
神奈川:kino cinema横浜みなとみらい
3/18(金)〜
東京:新宿K’s cinema
3/31(金)〜
シモキタ-エキマエ-シネマ K2

http://teafriend.jp
外山文治監督『飲茶友達』
あらすじ
佐々木マナ(29)をリーダーとする若者たちは、時代を先読みした高齢者専門のコールガール「茶飲友達(ティー・フレンド)」を設立。 新聞の三行広告に「茶飲友達、募集。」と掲載し、集まってきた男達のもとへ高齢女性を派遣し利益を得ていた。 マナは一⼈でも多くの孤独な老人を救いたいと理想を掲げて、シニア世代の影の部分のセーフティネットの役割を担うようになっていく。
「ティー・フレンド」には多くの働き手、通称「ティー・ガール」が在籍している。 介護生活に疲れた女性、ギャンブルに依存する女性、いつまでもチヤホヤされたい女性、最期を楽しんで終わりたいと願う女性……。
そんな海千山千のティー・ガールたちとの時間を様々な事情を抱えた男性顧客が買っていく。
一方、「茶飲友達」を運営する若者達もまた、出口の見えない社会のなかで閉塞感を抱えて生きていた。親との絆を信じられない女性、両親の事業失敗をきっかけに挑戦することに臆病な男性、妊娠しても子供が産めない環境に苦しむ女性。
そんなままならぬ若者や高齢者を、マナは一つに束ねて「ファミリー」と呼んで大事にしていく。
ある日、一本の電話が鳴る。
それは高齢者施設に住む老人から「茶飲友達が欲しい」という救いを求める連絡であった―――。

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監督・脚本:外山文治(「ソワレ」「燦燦」「海辺の途中」「春なれや」「わさび」「此の岸のこと」)
キャスト
岡本玲
磯西真喜 瀧マキ 岬ミレホ 長島悠子 百元夏繪 クイン加藤 海江田眞弓 楠部知子
海沼未羽 中山求一郎 アサヌマ理紗 鈴木武 佐野弘樹 光永聖 中村莉久 牧亮佑
渡辺哲
製作:ENBU ゼミナール
2022 年/シネマスコープ/5.1ch/135 分
©2022 茶飲友達フィルムパートナーズ
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