映画情報どっとこむ ralph SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022の国際長編部門に、日本映画では唯一選ばれていた映画『とおいらいめい』。

東京で半年以上のロングランヒットとなった『ベイビーわるきゅーれ』で初主演し、ドラマ「生き残った6人によると」にレギュラー出演中の髙石あかり、ドラマ「半沢直樹」の吹越ともみ、日仏合作『MINORI』でフランスで話題になった田中美晴がトリプル主演を務め、人類の滅亡を前にゆっくりと家族になっていく姉2人と腹違いの妹を描く。

池袋シネマ・ロサでは、9月23日(金)まで4週間レイトショー公開が決まっており、8月27日(土)~9月9日(金)は19:45~の上映が決定。9/10(土)の初日舞台挨拶には、髙石あかり、吹越ともみ、田中美晴、長谷川朋史(原作・撮影監督)、大橋隆行 (監督・脚本)が登壇する。
『とおいらいめい』 大橋隆行監督
公開を前に、本作監督・脚本の大橋隆行のオフィシャルインタビューが届きました。

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オフィシャルインタビュー

Q:本作制作のきっかけをお教えください。
この作品は2004年に上演された舞台が原作で、その作・演出をされていた長谷川(朋史)さんとはブライダルの仕事で一緒で、僕の作品を観てくださった長谷川さんが気に入ってくれて、もともとご自分の舞台を映画として残したいというご希望があったようで、「よかったら映画として作ってくれないか?」と言っていただいたのがきっかけです。

Q:演劇が原作のようですが、変えた部分を教えてください。
もともとは双子の姉妹が迎える世界の終わり前夜の話だったんですけれど、それを3姉妹の話に置き換えたことと、原作ではメインの二人は明日世界が終わるということを知らないんですけれど、皆がそのことを知っている世界という設定にしました。

Q:「6年前から隕石が落ちて人類が滅びるということがわかっていた」という設定にした理由を教えてください。
いわゆるディザスタームービーやパニックムービーみたいなことはやりたくなかったです。良くも悪くも人って慣れていくというか、諦めがつくというか、落ち着いていくんだろうなと思うので、発表から2年位の間にパニックになってなんとなく現実として受け留めてどんどん静かになっていくのかなと思って、6年位と設定しました。

Q:三女・音役の髙石あかりさんと長女・絢音役の吹越ともみさんと、次女・花音役の田中美晴さんを起用した理由をお教えください。
髙石さんに関しては、『とおいらいめい』の前作にあたるルネシネマの『かぞくあわせ』という作品のマスコミ向けの試写に当時の担当マネージャーさんが連れて来てくれた時に、年齢と本人の落ち着きのギャップがすごく面白いなと感じて、すごく気になる人として頭の中に残っていて、脚本を書いていく段階で、髙石さんを末っ子として置いて話を展開していったら面白いなと思って、髙石さんが決まりました。
それからしばらくして、絢音と花音を決めるオーディションをさせていただいて、たくさんの方に来ていただいた中で、お二人の持っている雰囲気が僕がこれまで作ってきた作品のテイストにマッチするような直感を得たのと、お二人の印象が絢音と花音に合うと思い、お二人にお願いしました。

Q:撮影前に3人に何かお話はしましたか?
絢音と花音さんのお母さんが亡くなって、(継母の)早苗さんが来るにあたって、お姉ちゃんはどういう感情だったかだとか、それによって家の中のバランスが崩れて、花音はさっさと家を出て行ったみたいな話はした記憶があります。

Q:3人と実際にご一緒していかがでしたか?
3人が揃ってお芝居をした時に、皆色合いがバラバラだったので、3人がそこにいてお芝居をしているだけで、現場で楽しく見れていました。いい3人が揃ってくれたなと感じます。

Q:人類の滅亡の映画でありながら、日常生活を描いている本作で唯一SF感があった、シェルターのシーンのこだわりはありますか?
あそこがちゃんとそういう場所に見えてくれないと、他の部分も全部崩れちゃうと思ったので、関東をあちこちネットで調べて実際に行ってみて、撮影のしやすさだとか、行ってみた時の雰囲気が良いロケ地に決めました。

Q:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022で日本映画で唯一国際コンペティション部門に選ばれていかがでしたか?
シンプルに嬉しいなというのはありましたけど、国内コンペティションでなく国際コンペティションに入ったことで、スタッフの数も一桁違うでしょうし、制作費もまた違うであろう作品と並んで上映されるというプレッシャーと、「よしやってやった」という喜びとがごっちゃになった複雑な感じがありました。

Q:本作の見どころはどこだと思いますか?
シンプルに3姉妹だと思っています。とてもいい3人の俳優さんですし、3人にお任せしたシーンも結構あるので、それぞれの魅力が伝わったらいいなと思っています。

Q:読者にメッセージをお願いします。
まずは3姉妹を演じた3人の俳優さんの魅力を味わって欲しいなというのと、瀬戸内海の美しい風景がテレビとかスマホで見ても伝わらないと思うので、ぜひ劇場の大きなスクリーンで見て欲しいです。

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『とおいらいめい』

8/27(土)〜9/23(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー公開

公式サイト:
@tooiraimei/

Twitter:
@tooiraimei

Facebook:
@rune.tooiraimei/
『とおいらいめい』
世界は簡単には終わらない

姉2人と腹違いの妹が、人類の滅亡を前に
ゆっくりと家族になっていく姿を描く

東京で半年以上のロングランヒットとなった『ベイビーわるきゅーれ』で初主演し、8月9日から放送のドラマ「生き残った6人によると」にレギュラー出演する髙石あかりの主演作『とおいらいめい』の公開が決定!父の死をきっかけに腹違いの姉2人と初めて共同生活をすることになり、1人で抱え込みながらも、時に10代らしい天真爛漫さも見せる三女・音役を繊細に演じる。
彗星の衝突による人類の滅亡を前にシェルターの個室の設計を担当し、暴力によるシェルター強奪の危険と隣り合わせの日々を送る長女・絢音役で、ドラマ「半沢直樹」の吹越ともみ、妻とうまくいっていない妻子持ちの小学校の同級生・良平と再会する次女・花音役で、日仏合作『MINORI』でフランスで話題になった田中美晴がトリプル主演を務め、日が没むまでの一発勝負の12分もの長回しに挑んだ。

世紀末(1999年)と彗星の衝突により人類の滅亡が数ヶ月後に迫った現在(2020年)の二つの「世界の終わり」を舞台に、ばらばらだった三姉妹がゆっくりと家族になっていく姿を描く本作は、日本はコロナ禍で、ウクライナはロシア軍の侵攻でシェルター等で過ごすという、絶望感すら感じる2022年の今に奇しくもぴったりの題材だが、原作は、2004年上演の舞台。
当時主演して、『カメラを止めるな!』の主人公の妻役で大ブレイクしたしゅはまはるみと、舞台版の作・演出を担当し、本作の撮影監督を務めた長谷川朋史及び、映画『イソップの思うツボ』などに出演の藤田健彦が結成した自主映画制作ユニット「ルネシネマ」が、映画化を企画。しゅはまは長女・絢音と次女・花音の母役で、藤田は三女・音が唯一本音を話せる八百屋の店主・耕三役で出演している。

その他、花音の小学校の同級生・良平役でミネオショウ、良平の妻・恭子役で大須みづほ、1999年パートの絢音役で森徠夢、1999年パートの花音役で武井美優が出演。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 短編部門最優秀作品賞の受賞歴がある大橋隆行監督が、「世界の終わり」でも大切なものを、瀬戸内を舞台に描く。

あらすじ
彗星の衝突により人類の滅亡が数ヶ月後に迫った2020年。小学生だった1999年にノストラダムスの予言を信じ、家出をした長女・絢音と次女・花音と、その後生まれた腹違いの妹・音が、初めて一緒に生活することになる。
絢音は、彗星の衝突を前にシェルターの個室の設計を担当しており、暴力によるシェルター強奪の危険と隣り合わせの日々。花音は、帰郷を機に、妻とうまくいっていない妻子持ちの小学校の同級生・良平と再会。音は、未成年ながらひょんなことから飲み会サークルと出会い、飲んだ帰りに花音が良平にキスするのを目撃。
互いに踏み込めず、すれ違う三姉妹は、世界の終わりを前に、本当の家族になれるのか。
とおいらいめい_ポスタービジュアル

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髙石あかり 吹越ともみ 田中美晴
ミネオショウ 大須みづほ 森徠夢 武井美優
古矢航之介 三原哲郎 川辺純子 石橋征太郎 大田恵里圭 園山敬介 タカ海馬 荒井啓仁 舞木ひと美
藤田健彦 しゅはまはるみ

企画・製作・配給:ルネシネマ
監督・脚本:大橋隆行
原作:とおいらいめい(2004年上演舞台)
撮影監督:長谷川朋史  音楽:上久保汐李  助監督:原啓仙/渡辺喜子
録音:長沼優可/小牧将人/寒川聖美  ヘアメイク:大貫茉央/早川葵
制作:藤田健彦/大原昌典  フードコーディネーター:荒井啓仁
アクションコーディネーター:タカ海馬  ガンエフェクト:小暮法大
協力:岡山県フィルムコミッション協議会/せとうちフィルムコミッション/瀬戸内市商工観光課/備前市役所産業観光課/厚木土木事務所/相模原水系広域ダム管理事務所
2022年/日本/シネマスコープ/ステレオ/150分
©ルネシネマ

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