トークイベント木幡竜主演の映画『生きててよかった』が現在、新宿武蔵野館ほかにて全国公開中です。 この度、本作主演の木幡竜と鈴木太一監督、また特別ゲストに水道橋博士を迎えてトークイベントを行いました。 |
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木幡竜、鈴木太一監督、水道橋博士登壇水道橋博士は、「お騒がせしております、水道橋博士でございます」と笑いを交え挨拶を済ませるやいなや、「絶対超えないだろうというところを超えてきて非常に感動しました」と本作を賞賛。この“超えないだろう”というものとは、主演木幡と鈴木監督の生まれ年でもある76年に公開された不朽の名作『ロッキー』に影響を受けたあまたの作品の中でもオマージュの捧げ方が群を抜いているということ。 劇中で、木幡演じる主人公・創太と今野浩喜演じる親友の健児が幼いころに観た『ロッキー』に感銘を受け、創太はボクシングの道へ、 また、水道橋博士はお笑いの現場で何度も共演しているという今野浩喜について「コントでもそうですが、彼は役者としても演技がうまいですね。脇役というより両主演くらいの出番で、スクリーンであれだけ長い滞空時間というか魅せられるというのはやっぱり本物の演技力があるということですよね」と、絶賛。今野演じる健児は、親友として主人公の創太をそばで見つめ刺激を受けながら、同時に、全く芽の出ない俳優業を諦めきれずに、もっともっと売れたいともがき苦しむという役どころだ。水道橋博士は続けて、「健児が、期待していた次回作が飛んでしまい辞められなくなってしまうというシーンは特に沁みましたね・・・」と芸能界に長年いるからこそ、同じような境遇の人たちをたくさん見てきたことにふれ、より深く刺さったシーンだったと明かした。初監督作の『くそガキの告白』で主演を務めてもらった鈴木監督は「彼の誠意にあった、直球の演技は観ていて楽しいですね。どうしても説明的な台詞になってしまうところも、そう感じさせないよう工夫して演じてくれました」とその確かな演技力への信頼感を語った。 現場で“バトルセックス”と呼ばれていたという本作の激しいセックスシーンに話が及ぶと、「最近の日本映画であそこまで激しいのは珍しいのでは」と水道橋博士。鈴木監督は「脚本を読んで、思い切り演じたいと言ってくれた鎌滝恵利さんの意気込みもありましたし、私の中で園村健介さんがアクション監督を務めた格闘シーンに対抗するつもりで、中途半端なことはできないという想いで撮りました」と明かし、木幡も「鎌滝さん演じる幸子が創太に対してぶつかってくるというシーンがなくて、それが唯一あのセックスシーンに込められています」と、夫婦が互いの感情と感情をぶつけあう、アクションシーンにも負けないドラマ部分の大きな見どころについて力説した。 最後に、水道橋博士が「映画の醍醐味は、良い作品を観て、自分の人生にフォードバックするということだと思います。観終えたあと、まさに“生きててよかった”と思える喜びのある作品です。僕もそんなコメントを寄せていますが、皆さんもそうした感想をたくさん広めていただき、何年もこんな作品があったんだと語り継いでほしいですね。しかも、あのとき参院選に出てめちゃめちゃな負け方をした奴がいたな、なんて思い出とともにね」と笑わせ、イベントを締めくくった。 |
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『生きててよかった』公式サイト: 公式Twitter: STORY |
出演:木幡竜
鎌滝恵利 今野浩喜 栁俊太郎 長井短 黒田大輔 渡辺紘文
永井マリア 木村知貴 松本亮 三元雅芸
銀粉蝶 火野正平監督・脚本:鈴木太一(『くそガキの告白』)アクション監督:園村健介(『ベイビーわるきゅーれ』)
エンディングテーマ:betcover!! 『NOBORU』(cutting edge)
特別協力:大橋ボクシングジム
制作プロダクション:オフィスアッシュ ハピネットファントム・スタジオ
企画製作・配給 ハピネットファントム・スタジオ
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