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シスターフッドロードムービー

「死にたい」って軽々しく使う奴がいるせいでこういう声が埋もれちゃうんだよ

勝手に測り、測られる「死にたさ」の度合い
それぞれの「死にたさ」を擦り合わせようとする少女同士が心と傷の手当てをし、支え合う、シスターフッドロードムービー
頭痛が痛い
PFFアワード2020で審査員特別賞を受賞した、それぞれの「死にたさ」を擦り合わせようとする少女2人のシスターフッドロードムービー『頭痛が痛い』(6月3日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開)の主演・せとらえとさんのオフィシャルインタビューが届きました。

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せとらえとインタビュー

せとらえと
Q:本作出演のきっかけをお教えください。
オーディションの募集記事であらすじを読んで、「これは絶対に出たい」と思って、応募しました。

Q:本作で演じた女子高生の鳴海は、日常的に自傷行為をしている女の子ですが、どういう女の子だと捉えましたか?
タバコを吸ったりとかやさぐれているところもあるんですけれど、結構傷つきやすくて、繊細で、感情を表に出すのが苦手だったり、人に思いを伝えるのがすごく苦手な女の子だと思います。

Q:鳴海を演じる上で大切にしたところはありますか?
感情を表に出せないところや、ぎこちなさだとかはすごく意識しました。自分も人見知りするんですけれど、人前に立つとぎこちないところは自分に似ているなと思いました。

Q:鳴海はラブホでセフレがシャワーを浴びている時にすらライブ配信をしていますが、鳴海にとってライブ配信はどういうものだと捉えましたか?
家にも学校にも居場所がなくて、ライブ配信しか拠り所がなかったんだと思います。

Q:鳴海の両親との関係は曖昧に描かれていますが、どう考えましたか?
全てが上手くいっていないんだなと思いました。お父さんが曖昧に描かれているんですけれど、気持ち悪いところがあって、それに対するお母さんの苛立ちだったり鳴海に対する気持ちだとかがちぐはぐになって、居場所がない家庭だなと思いました。

Q:「久々に味のあるごはんを食べた気がする」というセリフがありますが、それ以外の食べるシーンはどのように考えて演じましたか?
家は居ても居心地が悪いし、絶対に味なんてしないんだろうな、すごくまずいんだろうなと思いました。

Q:いくに思わずキスをするシーンがありますが、どのような感情だと捉えましたか?
愛おしくてたまらないという感情でいっぱいになったんだと思います。本作は順撮りだったので、あの時は阿部さんと仲良しになっていました。

Q:撮影時の面白いエピソードはありますか?
いくちゃんが遺書を投函するシーンのリハがあったんですけれど、助監督の方が遺書を渡していって阿部さんが投函する真似をするのが「わんこそば」みたいなことになっていて、すごく面白かったです。

Q:ぴあフィルムフェスティバルで審査員特別賞を受賞した時の感想はいかがでしたか?
すごく嬉しかったんですけれど、グランプリを獲れるんじゃないかと思っている部分もあったので、悔しさもいっぱいありました。でも自分が出た映画がそんな風に評価されてすごく嬉しかったです。

Q:本作の見どころはどこだと思いますか?
“勝手に測り、測られる「死にたさ」の度合い”とチラシにも書いてあるんですけれど、“「死にたさ」の度合い”って難しいですよね。「死にたい」にも色々な形があって、苦しんでいる人もいれば、「明日学校行きたくないな、死にたいな」とかもあると思うんですけれど、「死にたさ」を深いところで抱えた方に本作を見てもらいたいという思いがあります。
 
Q: 読者にメッセージをお願いします。
何か抱えているものとかがある方に特に観てほしいです。ぜひ劇場でご覧ください。

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『頭痛が痛い』

公式サイト:
https://zutsugaitai-movie.com 
Twitter:
@eiga_zutugaitai
Facebook:
@zutsugaitai

自傷行為や恋愛感情のないセックスを繰り返し、家庭に不和を抱える不登校気味の高校生・鳴海と、エゴだとわかりつついつも人のことを考え、救急セットを持ち歩く同級生・いく。二人は、いくが鳴海のライブ配信を見るという一方通行の関係だったが、いくが梶井基次郎の『檸檬』のように、自分の遺書を赤の他人の家に投函するところを鳴海が目撃し、互いの心と傷の手当てをし、支え合う関係に発展していく。

監督は、第28回新人シナリオコンクールに『幸福なLINE』に佳作1位に入選した守田悠人。本作は初監督作品となり、映画監督の登竜門であるぴあフィルムフェスティバルのPFFアワード2020で審査員特別賞を受賞した。審査講評では、画家・平松麻に「守田監督はいつもいくと鳴海の横にいるように私には見えました。ひとのいたみを分かったつもりでやり過ごしてしまう危うさに守田監督は向き合っていたのだと思います。」と評された。

いく役を、本作で映画デビューの阿部百衣子、鳴海役をフリーランスのモデル・俳優のせとらえと。いくの遺書を読み、正義感に突き動かされるフリージャーナリスト・直樹役を、『JOINT』の鐘ヶ江佳太。他、山本華世子、杉山宗賢、大友久志、ナツメが脇を固める。

あらすじ
東京五輪に向けた新国立競技場の建設が進む 2018 年の東京。不登校気味の高校生・鳴海(せとらえと)は ライブ配信を行うことにより、行き場の無さを埋めようとする。鳴海の同級生・いく(阿部百衣子)はいつ も明るく振る舞う反面、形容しがたい憂鬱な気持ちを吐き出せずにいた。ある日いくは、梶井基次郎の『檸檬』のように、自分の遺書を赤の他人の家に投函することで憂鬱を晴らそうとする。その遺書を読んだ鳴海と、フリージャーナリストの直樹(鐘ヶ江佳太)は、いくが発するSOSを感じ…
頭痛が痛い

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阿部百衣子 せとらえと
鐘ヶ江佳太 山本華世子
大友久志 ナツメ 杉山宗賢

脚本・監督:守田悠人
プロデューサー:佐藤形而

撮影・照明:田中丈尊  録音:五十嵐猛吏  音楽:大村知也  編集:小本菜々香
助監督:佐藤形而/阿部友馬  特殊メイク:柳川夏子
配給:アルミード
2020/日本/カラー/16:9/2ch/108分
(c)KAMO FILMS

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