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『東京オリンピック2017』東京再上映

映画『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』は、東京ドキュメンタリー映画祭2020 特別賞受賞を経て、東京オリンピックが開幕した2021年7月23日から全国公開された。この度、東京五輪の公式映画『東京2020オリンピック』の公開に合わせ、オルタナティヴな視点として、再開発への反対運動があり、そして今新しい形で「下北線路街」がオープンした下北沢のシモキタ -エキマエ- シネマ『K2』で6月3日(金)からの上映が決定した。
東京オリンピック2017
これに伴い、6月3日(金)には本作出演者である元・霞ヶ丘アパート住民が、6月4日(土)にはYouTube番組「ヒルカラナンデス(仮)」でおなじみのダースレイダーとプチ鹿島が、本作監督の青山真也とトークイベントを開催することが決定。

その他のトークイベントも、決定し次第、映画の公式SNS及び劇場公式サイトにて発表となるそうです。

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山真也監督よりコメント

また、下北沢での上映に先立ち、監督・撮影・編集の青山真也よりコメントが届いていますのでご紹介。

<監督・撮影・編集:青山真也コメント>

“オリンピックを「祝福」すると同時に、人間の「現実」を描いてみなければならないだろう。もし「祝福」される面だけを捉えれば、「嘘」になるだろう”とキネマ旬報64年6月下旬号に寄稿したのは、1964年の東京五輪公式映画の総監督である市川崑です。
『東京オリンピック2017』がどこまで“人間の「現実」”に迫れたのか、この上映の機会にしっかりと振り返りたいと思います。

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公式とは別視点からも是非

『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』

公式サイト:
@tokyo2017film.com 

公式ツイッター: 
@TOKYO2017film

公式Facebook:
@TOKYO2017film

明治神宮外苑にある国立競技場に隣接した都営霞ヶ丘アパートは、10棟からなる都営住宅。1964年のオリンピック開発の一環で建てられ、東京2020オリンピックに伴う再開発により2016年から2017年にかけて取り壊された。本ドキュメンタリーは、オリンピックに翻弄されたアパートの住民の生活と、五輪によって繰り返される排除の歴史を追った。

平均年齢が65歳以上の高齢者団地であるこの住宅には、パートナーに先立たれて単身で暮らす人や身体障害を持つ人など様々な人たちが生活していた。団地内には小さな商店があり、足の悪い住民の部屋まで食料を届けるなど、何十年ものあいだ助け合いながら共生してきたコミュニティであったが、2012年7月、東京都から一方的な移転の通達が届いた。

2014年から2017年の住民たちを追った本作では、五輪ファーストの政策によって奪われた住民たちの慎ましい生活の様子や団地のコミュニティの有り様が収められている。また移転住民有志による東京都や五輪担当大臣への要望書提出や記者会見の様子も記録されている。

監督・撮影・編集は、本作が劇場作品初監督となる青山真也。音楽は、2013年「あまちゃん」の音楽でレコード大賞作曲賞を受賞した大友良英が務めた。

五輪ファーストの陰に焦点『東京オリンピック2017』五輪ファーストの陰に焦点『東京オリンピック2017』五輪ファーストの陰に焦点『東京オリンピック2017』
【あらすじ】
都営霞ヶ丘アパートは1964年のオリンピック開発の一環で建てられた。国 立競技場に隣接し、住民の平均年齢65歳以上の高齢者団地であった。単身で暮らす者が多く、住民同士で支えあいながら生活していたが、2012年7月、東京都から「移転のお願い」が届く。2020東京オリンピックの開催、そして国立競技場の建て替えにより、移転を強いられた公営住宅の2014年から2017年の記録。
東京オリンピック2017_ポスタービジュアル

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監督・撮影・編集:青山真也
劇中8mmフィルム映写協力:AHA! [Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]
音楽:大友良英  整音:藤口諒太
配給:TOKYO2017上映委員会
2020 / 日本 / カラー / 16:9 / DCP / 80min
©Shinya Aoyama

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