映画情報どっとこむ ralph

片渕須直、池上彰登壇登壇イベント

新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開中の映画『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』につきまして、本日3月26日(土)信友直子監督がゲストに片渕須直、池上彰を迎えトークイベントを行いました。『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり-お母さん~』
本作は、東京でディレクターとして働く信友直子監督が、広島県呉市で暮らす認知症の母親と、耳の遠い父親の生活をありのままに映し、大ヒットしたドキュメンタリーの続編。母親の入院と、新型コロナの世界的拡大により、いつも一緒だった夫婦が顔を合わせることさえままならなくなった現実を、笑いあり、涙ありで映し出しています。
『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり-お母さん~』イベント
映画 『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』トークイベント
日時:3月26日(土)
新宿武蔵野館:片渕須直(映画監督/『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』) 信友直子監督
シネスイッチ銀座:池上彰(ジャーナリスト) 信友直子監督

映画情報どっとこむ ralph

トークイベントを2会場で実施

本日3月26日に、映画の公開を記念したトークイベントを2会場で実施。

片渕須直 in 新宿武蔵野館イベント

新宿『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり-お母さん~』
アニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の片渕須直さん(映画監督)をゲストにお迎えし、同じ呉を舞台にした作品というだけではない両作の縁について信友監督と語り合いました。信友監督はもともと『ぼけますから』1作目で、『この世界~』のオマージュシーンを入れているほど片渕さんの大ファン。また、片渕さんも「『この世界~』の登場人物が、呉で今も生活していたら『ぼけます~』のお父さんお母さんのようになっていたのでは、と以前から感じていた」と明かし、信友監督も感激。綿密な時代考証やリサーチを繰り返し、リアリティをアニメーションに落とし込むことで知られる片渕さんは、「(地元のように)町の様子も分かりますし、お家がどの辺りにあるのかも分かりました」と笑顔でコメントし、さらに「『この世界~』で描いた呉の町にお父さんお母さんの小さなお家が建ち、『ぼけます~』で描かれる信友家の物語に繋がることがとても自然なこととして捉えられる。時の経過が映像になって押し寄せてくる感覚があった」とアニメーションとドキュメンタリーという全く違うジャンルの映像作品ながら両作の繋がりについて語りました。

池上彰 in シネスイッチ銀座イベント

銀座『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり-お母さん~』
NHK広島放送局呉通信部に在籍していたこともあり、呉の街にも詳しいジャーナリストの池上彰さんをゲストに迎え、語りも務める信友監督の、現実を冷静に映し出そうとするドキュメンタリー監督としての立場と、実の娘であるというふたつの立場での葛藤についてなど、映画の魅力についてトークを繰り広げました。池上さんは「日本全体が抱える高齢化社会の問題を含みながらも、誰もが受け入れやすい映画」と本作を解説。部屋に辞書がいくつも積み上げられているのが気になったそうで、「お父さんの知識欲はすごいですね!」と池上さん。それを受けて信友監督は「父は今でも新聞3紙を毎日読み、同じ事柄を取り上げていても書き方で見え方が変わることもある。物事を一方から見て判断してはいけないと教えられてきました」と、お父さんの教えについて話しました。
信友監督は両会場で「悲しい場面もあるけれど、60年連れ添った父と母の絆は美しく、我が親ながら崇高に見えた。決して暗い映画ではないので、本作を観て明るく爽やかな気持ちになっていただければ」とアピールし、イベントは終了しました。

映画情報どっとこむ ralph

『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』

3月25日(金)より全国順次公開

bokemasu.com

あらすじ
東京で働くひとり娘の「私」(監督・信友直子)は、広島県呉市に暮らす90代の両親を1作目完成後も撮り続けた。
2018年。父は家事全般を取り仕切れるまでになり日々奮闘しているが、母の認知症はさらに進行し、ついに脳梗塞を発症、入院生活が始まる。外出時には手押し車が欠かせない父だったが、毎日1時間かけて母に面会するため足を運び、励まし続け、いつか母が帰ってくるときのためにと98歳にして筋トレを始める。その後、一時は歩けるまでに回復した母だったが新たな脳梗塞が見つかり、病状は深刻さを極めていく。そんな中、2020年3月に新型コロナの感染が世界的に拡大。病院の面会すら困難な状況が訪れる。それでも決してあきらめず奮闘する父の姿は娘に美しく映るのだった。
『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり-お母さん~』

***********************************

監督・撮影・語り:信友直子 
プロデューサー:濱潤、大島新、堀治樹
制作プロデューサー:稲葉友紀子
編集:目見田健  撮影:南幸男、河合輝久
音響効果:金田智子  ライン編集:池田聡
整音:富永憲一  製作プロダクション:スタッフラビ
製作:フジテレビ、ネツゲン、関西テレビ、信友家
配給・宣伝:アンプラグド
2022年/日本/ドキュメンタリー/101分/ビスタ/2.0ch  ©2022「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~」製作委員会

関連記事:




良かったらランキングUPにご協力ください。
  にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ    にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ