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『グッバイ、ドン・グリーズ!』スペシャルトーク付き試写会

その感動は世界へ。
日本を飛び越え、米・ニューヨーク・タイムズ「ベストTV 2018 インターナショナル部門」(The Best International Shows)に選ばれ、世界中で絶賛された大ヒットTVアニメ「宇宙よりも遠い場所」を手掛けた、いしづかあつことMADHOUSE、さらにキャラクターデザイン・吉松孝博によるオリジナル劇場アニメーション『グッバイ、ドン・グリーズ!』が2月18日に公開となります!

この度、1月9日(日)にアニメ誌 月刊Newtype×映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』スペシャルトーク付き試写会を開催。イベントでは、本編の上映後に、いしづかあつこ監督と、本作のキャラクターデザインを担当した吉松孝博、さらに!月刊Newtypeにて連載中の「Nogizaka Newtype」の元レギュラーメンバーで、自身もアニメ好きを公言している元乃木坂46の松村沙友理がスペシャルゲストとして登壇し、作品について語った。
『グッバイ、ドン・グリーズ!』スペシャルトーク付き試写会
月刊Newtype×映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』スペシャルトーク付き試写会
日時:1月9日(日)
会場:神楽座
登壇:石塚あつこ(監督)、吉松孝博(キャラクターデザイン)、松村沙友理

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石塚あつこ監督、吉松孝博、松村沙友理登壇

本編の上映が終了し、観客の興奮が冷めやらぬ中、司会者の呼び込みによって松村沙友理、いしづかあつこ監督、吉松孝博の順で登場。客席からは、熱い拍手が贈られた。いしづか監督は、上映後に観客の前で話すのが初めてと挨拶し、「楽しみ」と笑みをこぼした。続いて、吉松は「裏方中の裏方なので、こういう場でしゃべることはあまりない」と述べつつも、フランクな雰囲気で観客に挨拶した。そして、「Newtype特派員」としてイベントに参加した松村は、「呼んでいただけてとても光栄です。みなさんの代表と思って、お二人に色々聞けたら良いなと思っています!」と、持ち前の弾けるような笑顔を見せた。『グッバイ、ドン・グリーズ!』スペシャルトーク付き試写会

上映後のイベントということで、まず、完成した作品をお客様に観てもらったことについて、吉松は「映画ということで、実際に皆さんに足を運んでもらわないといけないんですけど、これからどんどん人が来てくれると嬉しいなと思っています」と答えた。『グッバイ、ドン・グリーズ!』スペシャルトーク付き試写会

続いて監督は、「映画は作っただけで終わりじゃない。お客さんの目に触れて初めて完成だと思う。見に来てくださったみなさんの名前がエンドロールに載るみたいな感覚。これから、この映画のエンドロールに名前がいっぱい増えていくのが楽しみ。」と語った。『グッバイ、ドン・グリーズ!』スペシャルトーク付き試写会

本作は、「宇宙(そら)よりも遠い場所」(以下、「よりもい」)に続く劇場オリジナルアニメーションということで、松村から「どのような経緯で企画が立ち上がったか」という質問に、監督からは「それらしいきっかけはあまりない。いつも一緒に制作しているこのメンバーは、次はなにやる?みたいな会話が自然と出てくるチーム。いつの間にかふんわりあった。」と意外な回答が。こういう話にしようとなった理由については、「なんとなくオリジナルだよねという空気があった。もしかしたら私が劇場やりたいといったのかもしれない。記憶にはないけど(笑)」とまさかの発言!しかし、オリジナルに対する想いについては、「お客さんにダイレクトに自分の想いをぶつけて、ダイレクトに受け取る機会が大切で、それが一番できるのがオリジナル。」と、作り手としての最終的な憧れを熱く語った。それを受けて、松村は「オリジナル作品は、より心がワクワクドキドキするんですよ。0から作り出したものって、すごく尊い気がする。」と、アニメファンならではの視点で話した。松村からの感想に喜びの表情を見せた監督は、オリジナルを手掛ける際には吉松にリアクションを求めると言い、吉松も「僕お客さんなんで(笑)」と、会場の笑いを誘った。そして、今回脚本を読んだ時の感想として、「ストレートにお客さんの胸を突き刺すような話を作ってくれたので、やりがいがあるなと思いました。」と述べた。

次に、キャラクターの話になり、「ドン・グリーズ」のロウマ、トト、ドロップの三人の中で、ドロップだけは雰囲気が全然違った、と裏側を明かした監督に、吉松も「一番苦労した」と続いた。また、当初は三人とも18歳の「陰キャな」高校生の設定だったそうで、そこから「どんくさいシルエット」にするために、キャラクターの足をちょっと短くしたという。ここで司会から、どのキャラクターが一番印象に残ったか聞かれた松村は「ロウマですかね。ロウマの繊細な不器用さが愛おしい。」と回答。監督は、「嬉しいです!ロウマ票を初めていただきました。」と言い、スタッフ間では、特に女性にトトファンが多いと声を漏らした。すると松村は、「私がロウマを独占します!」と力強い発言を!それに対して、監督は、アニメーターに最後のカットのロウマをイケメンにしてほしいとオーダーした際に、おでこに「イケメン」という文字が書いて返ってきたというと秘話を披露した。
作品を制作する際に苦労した点について監督は、コロナ禍で、舞台となったアイスランドにロケハンに行けなかったと漏らし、「アイスランドに行った気になる」「男子中高生になった気になる」期間が必要だったという。そして、その期間中は、「街中を歩く女子高生が妙に可愛く見えていました(笑)」と、完全になりきっていた様子。吉松は、「僕の作業は、すべてはいしづかあつこの思う通り」と冗談交じりに話し、「キャラクターに対する愛情を入れ込んでいくのが僕の仕事かなと思っています。」と話を締めた。
完成していく中で、自身の想像を超えたシーンはあったかという質問に、吉松は「滝の音」を挙げ、「効果音がつくと、画(え)の説得力が増す。」と答え、監督も「私も言おうと思っていたのに(笑)」とシンクロ。そして、「スクリーンで観たときの、花火とか滝とかの地響き感が格別ですよね。この作品は重低音っていうのに力を入れていて、スクリーンで観たときに「これこれ!」って思った。」と追加した。
今作では、[Alexandros]が主題歌を担当。オリジナル楽曲の「Rock The World」の印象について、監督は「ずっと頭の中で回りません?」と観客に問いかけ、「どストレートな日本語の歌詞で、ド直球なメッセージをまっすぐ歌ってくれるのが意外」だったという。そして、「背中を押される、前向きな気分になれる。なおかつ、青春の映画だったんだなという印象を残してくれる。キャッチーで爽やかで疾走感があり、男らしさを忘れない、非常にこの作品に合う楽曲をいただいた。」と感謝の気持ちを述べた。
松村は、この作品の印象について、「中高生の時って人間最強感があるじゃないですか。忘れていたものを取り戻した気持ちになりました!」と語り、「ほしい答えをそのままいただきました。」とご満悦な監督。「大人が見ても良い映画だったって思ってほしい。」と思って作ったと、喜んだ。
本作を制作して得た「宝物は?」という質問には、吉松は「良い作品に巡り合えたこと。いしづか監督に感謝。」、監督は「このメッセージが宝物です。」と、相思相愛な雰囲気。付随して、「お客さんに観てもらってその人の心に残る、この現象そのものが宝物。」と、監督は観客に想いを伝えた。関連して、それぞれ個人的な宝物を聞かれると、監督は「学生時代の友達との関係」、吉松は「この作品を生み出せるこの右腕」、松村はお米が大好きということで、「炊飯器」と答え、お米が大好きと話す松村らしい回答で会場を沸かせた。

最後に、本作を心待ちにしているファンに対して、監督は、「一度で終わってほしくないっていう気持ちも込めて、気になる絶妙なポイントを残しているつもりなんです。この作品の中に、「よりもい」エッセンスが実は隠されているです。是非、二度楽しんでいただければと思います!」とアピールした。そして、松村も「色んな人に薦めたい作品」「私とも是非共有しましょう!」と後押しし、終始温かい雰囲気の中、イベントは幕を下ろした。

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映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』

2022年2月18日全国ロードショー

あらすじ
東京から少し離れた田舎町に暮らす少年・ロウマ。周囲と上手く馴染むことができないロウマは、同じように浮いた存在であったトトと二人だけのチーム“ドン・グリーズ”を結成する。
その関係はトトが東京の高校に進学して、離れ離れになっても変わらないはずだった。
「ねえ、世界を見下ろしてみたいと思わない?」高校1年生の夏休み。それは新たに“ドン・グリーズ”に加わったドロップの何気ない一言から始まった。
ドロップの言葉にのせられた結果、山火事の犯人に仕立て上げられてしまったロウマたちは、無実の証拠を求めて、空の彼方へと消えていったドローンを探しに行く羽目に。
ひと夏の小さな冒険は、やがて少年たちの“LIFE”(生き方)を一変させる大冒険へと発展していく。
映画『グッバイ、ドン・グリーズ!』本ポスター

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花江夏樹 梶裕貴 村瀬歩
花澤香菜
田村淳(ロンドンブーツ1号2号)、指原莉乃
監督・脚本:いしづかあつこ
キャラクターデザイン:吉松孝博
美術監督:岡本綾乃 美術ボード制作協力:山根左帆 美術設定:綱頭瑛子、平澤晃弘
色彩設計:大野春恵 撮影監督:川下裕樹 3D 監督:廣住茂徳、今垣佳奈 編集:木村佳史子
音楽:藤澤慶昌 音響監督:明田川 仁 音響効果:上野 励
アニメーション制作:MADHOUSE
主題歌:[Alexandros]
配給:KADOKAWA 製作:グッバイ、ドン・グリーズ!製作委員会
©Goodbye,DonGlees Partners
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