是枝裕和監督率いる映像制作者集団「分福」が送り出す気鋭の新人・川和田恵真が監督映画『マイスモールランド』(2022年初夏公開) 今回解禁されたポスタービジュアルは、この日本に居ても、立場によって越えられない国境が生まれることを表現し、高校生の淡い恋心が、社会によって分断される切なさを伝えるものになっている。 クルド人の家族とともに生まれた地を離れ、幼い頃から日本で育った17歳のサーリャ。 埼玉には、約2000人のクルド人が住む地域があり、そこに暮らす女子高生サーリャが主人公。 在日外国人が、在留資格を失うと、働くことができなくなるばかりか、居住している地域を出ることができなくなる。そのため、本作の嵐莉菜が演じる主人公サーリャは、奥平大兼が演じる東京に住む聡太へ会いに行くことができなくなる。 |
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奥平大兼。演技未経験で数百人の応募者の中からメインキャストの周平役に抜擢された『MOTHER マザー』で俳優デビューしてから、今年の第44回日本アカデ ミー賞新人俳優賞、第94回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、第63回ブルーリボン賞新人賞、第30回日本映画批評家大賞新人男優賞など多くの新人俳優賞を受賞し注目を集め、その反響から、続々とドラマ出演やCMなどが決まり、多くの現場で経験を積んできた奥平。オーディションで選ばれての参加となった本作では、『MOTHER マザー』撮影時から2年ぶり(公開から1年ぶり)の映画撮影となった。 奥平大兼コメント「(俳優として)映画からはじまったという気持ちはあるので、その現場に2年ぶりに戻ってきたということで新鮮な気持ちになりました。久しぶりの映画の現場で、クランクインの直後は迷いがありました。『MOTHER マザー』の時は、何もわかっていなかったので、OKがかかると、ただ嬉しかったのですが、ドラマなどいろんな現場を経験したことで、自分の中で考え過ぎてしまったところがあって。でも現場で川和田監督とたくさんお話しして、監督が表現したいことをお聞きし理解することができたので、撮影が進んでいく中で、聡太として生きることができたと思います。撮影前に監督とお話したことなど、僕の趣味などを脚本に反映していただくこともあって、最後のほうは演じているのかわからなくなる瞬間もありました。」 是枝監督の『三度目の殺人』(17)で監督助手、西川監督の『すばらしき世界』(21)でメイキングを担当するなど、多くの現場で研鑽を積み、本作で満を持しての商業長編映画デビューとなった「分福」の新鋭監督・川和田恵真は、 川和田恵真コメント「奥平くんとは、オーディションで出会いました。お芝居を見させていただき、まだ青年になりきらない、途上にいる姿が今回の聡太という役柄そのものでした。(奥平くんが)部屋を出る前にはもう、お願いしたいと心が決まっていました。撮影前から何度かお会いして、彼自身の物事をフラットに捉える視点や、自由に伸び伸びとした姿にも触発され、さらに脚本の内容も膨らみました。現場でも、とてもひたむきで、いつもお芝居のことを考えていた姿が心に残っています。不器用ながらも真っ直ぐな聡太という人間を、等身大で体現しきってくれたことに、とても救われました。今、この時、奥平くんを撮ることができて大変光栄です。」 |
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映画『マイスモールランド』2022年初夏、全国公開予定 公式HP 公式twitter |
監督・脚本:川和田恵真
出演:嵐莉菜、奥平大兼
企画:分福
制作プロダクション:AOI Pro.
共同制作:NHK FILM-IN-EVOLUTION(日仏共同制作)
助成:(文化庁ロゴ)文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
製作:「マイスモールランド」製作委員会
配給:バンダイナムコアーツ
(C)2022「マイスモールランド」製作委員会