この度、公開から1か月が過ぎ、まだまだ絶賛公開中の『マイ・ダディ』公開後記念舞台挨拶が開催され、主演のムロツヨシ、妻役の奈緒、毎熊克哉、金井純一監督が登壇し、MCを永野宗典が務めた。映画『マイ・ダディ』公開後記念舞台挨拶日時: 10月23日(土) |
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満席リベンジ舞台挨拶!冒頭の挨拶で、満席の会場を見渡す登壇者たちは涙ぐむ姿も。 トークセッションのコーナーに入る前に、MC永野が「トークセッションは8分です」と告知すると「コーナー開始前に尺を発表する、すごい司会者が出てきた!」と大笑い。ムロは「満席にこだわってきた本作ですが、僕は、劇場を満席にする難しさを痛いほど分かっています。過去には16人でやった芝居に8人しか観客がいなかったこともありました」と自身のほろ苦い経験を明かし、会場を満席にすることの難しさと同時に改めてよろこびを噛み締めている様子だった。さらに「本音を言えば、このタイミングでの公開だったら、どんな光景を見られたのだろうという気持ちは正直あります。でも、そう思っている作品は他にもたくさんあるわけで、公開1ヶ月後のこのタイミングでもこの光景を見させてくれた皆さん、本当にありがとうございます」とお礼を伝え、深々とお辞儀した。 ストリートミュージシャンのヒロ役については「クズ男」という感想が多く届いている本作。演じた毎熊は「満席はうれしいなと思いつつ、(舞台挨拶中に)紙コップやペットボトルが飛んでこないかドキドキしていました」と苦笑い。これまでも何度かクズ男を演じてきたという毎熊は「絶対にみんなに嫌われるどう見てもクズですが、こういう役を演じるのは結構好きです。役を愛して楽しく演じました」と撮影を振り返っていた。 ヒロのパフォーマンスを恋する瞳で見つめていたが、ムロ演じる一男と結婚することになる江津子。演じた奈緒のいろいろな表情が見られたとよろこぶMC永野は「奈緒さんは愛したい派?愛されたい派?」と質問。これに対し奈緒は「愛したいと思ってずっと生きてきたけれど、愛したい、愛されたいではなく、そこに愛があればいいのかなと思うようになりました」と回答。ムロは「深い!この回答は深いです。ベクトルの問題ではなく、そこに愛があればいいわけよ。存在があればいいってことね」と奈緒の回答に感動している様子だった。 金井監督は「一男がクリスマスに説教するシーン」とし、ムロのNGが多かったシーンであったと振り返り、「NGの理由について、後からムロさんに聞いたのですが、リアルな一男の心情を出すためだったそうです。すごくうれしい気持ちになりました」とムロの役へのアプローチについて触れた。どのシーンも江津子目線で観てしまうという奈緒は「一男がイースターエッグを割ってしまうシーンです。一男のいろんな気持ちが伝わる一瞬だと思いました」と感想を伝えた。 「キャラクターとの共通点は?」という質問にムロは「何か悲観的なことがあっても悲観しすぎないところ。“できることがあるはず”と探そうとするところ、状況を受け入れるスピードが似ていると思います。ポスターにあるキャッチコピー“運命なんか認めない!”は、舞台のとき、僕もよく言っているセリフです」と微笑んだ。自分のことをクズだと思っているという毎熊は「何もない男であるヒロが唯一手に入れた幸せ、それだけはなんとかして持って帰りたいという気持ちがあふれるシーン。あのときの彼の気持ちは分かるなと思いました」と回答。奈緒は「1人じゃなくて、何か守るものがあったほうが強くなれるところ」とし、「大切な存在ができたから、強くなれるというのは演じていて共感できました。あと“クズ!”って叫ぶところは自分でも言ってみたいと思っていました。普段、プロレス観戦に行くのですが、そのときと同じスッキリとした感覚が味わえました」と笑顔を浮かべていた。 締めの挨拶で、金井監督は「あたたかく見守っていただき、満席の場に立たせていただいて、幸せです。引き続き、この作品を愛してください」と呼びかけた。ムロは「満席の状態で映画を披露できる機会になりました。いろいろなことに気をつけなければいけない時期は、まだまだ続くと思いますが、“追いダディ”してください。知り合いにも、そして、この人知り合いかな? というレベルの人までクチコミをしてください。そして、今日この時間からも素敵な時間を過ごしてください。無理してでも楽しい時間を過ごしてください。そういう時間を過ごせる娯楽のひとつになれたら、と願いながら映画、舞台、ライブなどさまざまな形でみなさんに(エンタメを)お届けしていきます。本日は本当にありがとうございました!」と短い時間に想いをたっぷりと詰め込んで“満席”の舞台挨拶を締めくくった。 |
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『マイ・ダディ』絶賛公開中 ストーリー |
ムロツヨシ
奈緒 毎熊克哉 中田乃愛
臼田あさ美 徳井健太 永野宗典 光石研
(平成ノブシコブシ)
監督:金井純一 脚本:及川真実 金井純一 音楽:岡出莉菜
主題歌:「それは愛なんだぜ!」カーリングシトーンズ(ドリーミュージック)
製作:中西一雄 有馬一昭 鷲見貴彦 広田勝己 渡辺章仁 加太孝明 プロデューサー:遠山大輔 村上公一
アソシエイトプロデューサー:小林麻奈実 ラインプロデューサー:和氣俊之 撮影:伊藤麻樹 照明:井上真吾
美術:小坂健太郎 装飾:小林宙央 録音:岩間翼 編集:日下部元孝 衣裳:加藤優香利 ヘアメイク:飯干美紀
スクリプター:湯澤ゆき 助監督:吉田亮 制作担当:田村拓之
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント 制作プロダクション:ROBOT 配給:イオンエンターテイメント
製作:「マイ・ダディ」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント イオンエンターテイメント ベンチャーバンクエンターテインメント 毎日新聞社 ローソンエンタテインメント ROBOT)
©2021「マイ・ダディ」製作委員会