映画情報どっとこむ ralph

第37回ワルシャワ国際映画祭にて受賞

この度、金子雅和監督の最新作で、笠松将主演・阿部純子がヒロインをつとめる『リング・ワンダリング』( 2022年2月、渋谷シアター・イメージフォーラムほか公開)が、ワールド・プレミア上映となった第37回ワルシャワ国際映画祭にてエキュニメニカル賞・スペシャルメンションを受賞しました。
『リング・ワンダリング』
ワルシャワ国際映画祭は、ポーランドの首都・ワルシャワで毎年10月上旬に10日間開催され、欧州ではカンヌなど三大映画祭に次いで重要とされている歴史ある映画祭。
映画祭公式発表によると、本年は96の国と地域から約4500本の応募があった。
『リング・ワンダリング』が正式出品された国際コンペティション部門は同映画祭の最高賞を競うメインコンペで、世界各国から15の作品が選出された。 その中で見事、エキュメエニカル賞・スペシャルメンションを受賞。日本映画でこの賞を受賞するのは史上初となるそうです。

コロナ禍ということもあり、映画祭には金子監督のみが参加。10/8(金)からスタートした映画祭の期間中4回上映され、金子監督がQ&Aで初登壇した2回目はエンドクレジットと共に拍手が起こり、上映後には監督に直接「素晴らしかった」、「この映画がとても好きです」と話しに来る観客も多く、反響の大きさが感じられた。

映画情報どっとこむ ralph

受賞へのコメント

金子雅和監督コメント
「東京という街の地面の下に眠る戦争の記憶を描いた本作が、やはり戦争の記憶を色濃く持つ土地で毎年開催されているワルシャワ国際映画祭に選出されたと連絡を頂いた時、正にこの映画の世界初上映に相応しい場だと思いました。

また本作は、最も大事なモチーフとして絶滅したニホンオオカミが登場しますが、絶滅の危機に瀕したヨーロッパバイソンが多く現存する森を保有するポーランドという国自体にも、この映画とのご縁を感じました。

そして私は、映画を作ってみたいと思い始めた大学生時代、アンジェイ・ワイダ、クシシュトフ・キェシロフスキなどポーランドの監督たちの作品が持つ社会性と芸術性の融合に、大きな影響を受けた者です。
そのポーランドを代表する映画祭であるワルシャワ国際映画祭に参加出来、かつ普遍的な人間の姿を描いた作品に贈られるエキュメニカル賞のスペシャルメンションを頂けたのは、この上ない光栄です。温かく迎えて下さったワルシャワの皆さま、映画祭スタッフ各位に感謝申し上げます。」
『リング・ワンダリング』

エバ・ピシアズナ コメント
(第37回ワルシャワ国際映画祭 エキュメニカル賞 審査員)
「この映画は、時間を超えた旅へと観る者を誘い、ミステリーの世界に導いてくれる。
オオカミは、私たちが内包する全てのもののシンボルだ。『リング・ワンダリング』は完成度が高く、技術的なスキルと芸術的アプローチ、その双方が映画の中に籠められている。」

ヴラディスラヴ・ロフトスキー コメント
(第37回ワルシャワ国際映画祭 エキュメニカル賞 審査員)
「この物語は、伝統と遺産に満ちた東洋の世界を舞台に、一人の若者のある調査で始まる。
彼は、異世界に存在する人たちの人生が幸せなものになるよう、助けてあげたいと願う。
そこで描かれているのは、触れることはできても、小さくして手に持つことのできないものの神秘。高い芸術性の中に、人間の存在価値が浮かび上がる作品だ。」

映画情報どっとこむ ralph また、受賞式は10/16(土)に行われ、映画祭ディレクターであるステファン・ラウディン氏が進行し、各部門の審査員より賞が発表され、監督やプロデューサーなど作品関係者数百人が一同に会する中で華やかに行われた。

また本作は、第22回東京フィルメックスでもメイド・イン・ジャパン部門に選出され、ジャパン・プレミアとなる上映のチケットは、発売2分で即完売となった。11/3(祝)には金子監督をはじめ、主演の笠松将が舞台挨拶に登壇予定です。

『リング・ワンダリング』

2022年2月 渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国公開

『リング・ワンダリング』

***********************************

出演:笠松将 阿部純子 片岡礼子 長谷川初範 田中要次 品川徹 / 安田顕

監督:金子雅和

脚本:金子雅和 吉村元希 劇中漫画:森泉岳土 音楽:富山優子
撮影:古屋幸一 照明:吉川慎太郎 美術:部谷京子 録音:岩間翼 音響:黄永昌 VFX:高橋昂也
スタイリスト:チバヤスヒロ メイク:知野香那子 イメージボード:金子美由紀 助監督:土屋圭 制作主任:名倉愛
アソシエイトプロデューサー:松井晶子 ラインプロデューサー:武石宏登 キャスティング:大松高 スチール:坂本貴光
エグゼクティヴ・プロデューサー:松本光司 プロデューサー:塩月隆史 鴻池和彦 製作協力:中山豊 中田直美
製作:リング・ワンダリング製作委員会(Monkey Syndicate、ラフター、プロジェクト ドーン、cinepos、kinone)
2021年/日本/103分/カラー
Ⓒ2021 リング・ワンダリング製作委員会
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト

関連記事:




良かったらランキングUPにご協力ください。
  にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ    にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ