主演・柳楽優弥、有村架純、三浦春馬の豪華共演で、”日本の原爆研究”を背景に、時代に翻弄されながらも全力で駆け抜けた若者たちの、等身大の姿を描いた青春グラフィティ『映画 太陽の子』が8月6日(金)に全国公開いたします。
監督・脚本は「青天を衝け」など多くの話題作を手がける名手・黒崎博。彼が10年間大切に温め続けたこの企画に共鳴し、柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、田中裕子、國村隼、イッセー尾形、山本晋也、そしてピーター・ストーメアが参加。音楽にはアカデミー賞®5部門ノミネートの『愛を読むひと』のニコ・ミューリー、サウンドデザインに『アリー/ スター誕生』のマット・ヴォウレスと、ハリウッドスタッフが続々と参加。さらに主題歌を、製作陣の熱い想いを受け止めた福山雅治が担当し、心に沁みるバラード「彼方で」で物語を深く彩る。 このたび、7月31日(土)に映画の公開を記念して、デジタルハリウッド大学大学院にてトークイベントの開催。黒崎博監督、森コウプロデューサー、落合賢准教授が登壇し、『映画 太陽の子』の映像を交えながら、製作者目線で映画の裏側についてや、日米の映画製作の特徴、ハリウッドならではの制作の模様など、盛りだくさんのトークを展開。 |
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黒崎博監督、森コウP、落合賢准教授が登壇日米共同製作となる本作。『ジョン・ウィック:チャプター2』のピーター・ストーメアが声の出演を果たしているほか、音楽やカラー調整などにはハリウッドのスタッフも参加している。森は「日米、それぞれのよさを作品に活かせた」と日本とアメリカのスタッフによる共同作業に手応えを感じているといい、黒崎監督も「あらゆる発見があった」と話す。 太平洋戦争末期を舞台としながらも、「“戦争に勝ったアメリカ”、“戦争に負けた日本”という、勝者と敗者の物語にしたくなかった。この人が間違っている、この人が正しいという話でもない。一人一人が矛盾をはらんでいるし、正しい瞬間もあれば、間違っている瞬間もある。それが人間なのかなと思うし、そういう物語を描きたいと思っていた」という黒崎監督は、脚本開発の段階を振り返り「日本人の僕が戦争の物語を作るにあたって、アメリカ側のスタッフとどのようなやり取りがあったのか、興味のある方も多いと思う」とコメント。 また音楽は『愛を読むひと』でアカデミー賞にもノミネートされたニコ・ミューリーが担当している。黒崎監督は「絶対にニコ・ミューリーさんにお願いしたいと思った」そうだが、「ニコさんはニューヨークを拠点にしている。日本とアメリカで離れているので、最初はオンラインでやり取りをしていた。これぞというところになかなか辿り着かなくて、もどかしい時期もあった」という。そこでニューヨークへと赴き、目と目を合わせてやり取りをしたところ、「ニコさんも『監督の意図がクリアにわかった』と言って、即興で弾いてみせてくれた。一晩で何曲も書き上げてくれた」とスムーズに曲作りが進んだと語る。森も「やり取りの密度、彼の曲作りの速さ、監督の気持ちの伝え方、すべてがうまくいった。対面したことで、監督の熱量が伝わった。人間のコミュニケーションって、そういうものなんだなと思った」と高みを目指したセッションができたと回想していた。 日本とアメリカ、それぞれのスタッフと力を合わせて映画作りに挑んだ本作だが、黒崎監督は「文化の違いがポジティブに響くところが多かった。いろいろな視点を感じられて、面白かった」としみじみ。続けて3人ともが、“ものづくり”への情熱という面では、人種の違いは感じないと声を揃えた。 役者陣に関する裏話も、数々飛び出したこの日。劇中では、原子核爆弾の研究開発を進める若き科学者の石村修を柳楽、修と彼の弟の幼なじみの朝倉世津を有村が、戦地へ向かう裕之を三浦が演じているが、キャスティング秘話について、黒崎監督はこう打ち明けた。「主人公の修はとても難しい役どころ。根は優しいけれど、ある瞬間、一線を踏み越えてしまう狂気がある。その心理を表現できる人としてパッと思い浮かんだのが、柳楽さん」と告白。構想に10年かかっている本作だけに、本格的に制作を進められると決定するまでには、かなりの時間を要したようだが、黒崎監督は「制作のゴーサインが出る前から、柳楽さんに脚本を渡して『ぜひやってもらいたい』と告げていた」とのこと。「柳楽さんも、すごく早いタイミングで『絶対やりましょう』と言ってくれた。春馬くんも有村さんも同じ。『この人にお願いしたい』という自分の中に浮かんだイメージを抑えられず、最終的なゴーサインが出る前に『ぜひ一緒にやりたい』とオファーをした。そして逆にキャストから『作らなきゃダメですよ』と背中を押されたという。 実際に撮影が始まると、想定以上に「手持ちカメラで、どんどん(役者陣を)追いかけていくというシーンが増えた」と明かす黒崎監督。「柳楽くん、有村さん、春馬くんは、青春時代を演じているから、どんどん気持ちが前に出てくるような、アクティブなお芝居をしてくれた。それを切り取ることになるので、カメラは“付いていく”という撮り方が増えていったように思います。途中からドキュメンタリーを撮っているような空気があった」と役者たちからほとばしる熱量に驚き、有村演じる世津が工場で火をくべるシーンのメイキング映像が会場に流されると、森は「有村さんは、すごくストイックな役者さん。火を焚いている室内が息苦しくて、ものすごく暑い。でも有村さんは顔色も変えずに、何度もトライする。本当にすごい役者さん」と惚れ惚れとしていた。 |
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また、このたび、文部科学省選定作品に決定!教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められた作品に与えられる認定だ。知らせを受けた森プロデューサーも、「親子でも、祖父母とお孫さん同士でも、若い年齢層の方にも観てもらえるように、と思っていたので、選定されて嬉しい」とコメント。「<少年向き、青年向き、成人向き、家庭向き>という選定対象になっていて、全世代に押してくれた」と、キャスト陣も前に進む力をくれたと話す。 『映画 太陽の子』ストーリー |
柳楽優弥 有村架純 三浦春馬 田中裕子 國村隼 イッセー尾形 山本晋也 ピーター・ストーメア 三浦誠己 宇野祥平 尾上寛之 渡辺大知 葉山奨之 奥野瑛太 土居志央梨
監督・脚本:黒崎博 「ひよっこ」「青天を衝け」
音楽:ニコ・ミューリー 『愛を読むひと』 主題歌:「彼方で」 福山雅治 (アミューズ/ユニバーサルJ)
プロデューサー:コウ・モリ 土屋勝裕 浜野高宏 エグゼクティブプロデューサー:井上義久 山口晋 佐野昇平 森田篤 松井智 有馬一昭 東原邦明 共同プロデューサー:山岸秀樹 松平保久 淺見朋子
撮影:相馬和典 照明:鈴木岳 録音:弦巻裕 美術:小川冨美夫 衣装:宮本茉莉 ヘアメイク:永江三千子 スクリプター:天池芳美 助監督:柿田裕左 制作担当:篠宮隆浩 キャスティング:おおずさわこ
編集:大庭弘之
サウンドデザイン:マット・ヴォウレス
カラリスト:アロン・ピーク VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
制作:KOMODO PRODUCTIONS
宣伝:KICCORIT
配給:イオンエンターテイメント
製作:「太陽の子」フィルムパートナーズ
Presented by ELEVEN ARTS STUDIOS / NHK
©2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ