お笑いコンビ・品川庄司として活躍する傍ら、映画監督としても活躍する品川ヒロシ6年ぶりの長編映画最新作『リスタート』が7月9日から北海道にて、7月16日から全国にて公開中です。 この度、主演のEMILY(HONEBONE)が進行役を務め、主人公・未央を追い詰めるパパラッチ役を演じた品田と、地下アイドル時代の未央の熱狂的なファンを演じたう大、そして品川ヒロシ監督が登壇し、《ヒット御礼特別座談会~悪役を演じる男たちの集い~》を実施。普段はあまりスポットが当たらない“悪役“について熱いトークを繰り広げました。 日時:7月22日(木・祝) 会場:テアトル新宿 登壇:EMILY(HONEBONE)、品田誠、岩崎う大(かもめんたる)、品川ヒロシ監督 |
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夜遅い時間にもかかわらず多くのお客さんが詰めかけた会場に、上映終了後、まずはEMILYが颯爽と登場。未央がライブシーンで着ていた衣装で登場したEMILYは“悪役を演じる男たち”が主役の今回は進行役にまわり、ゲストである品田誠、岩崎う大(かもめんたる)、品川ヒロシ監督を呼び込んだ。 主人公・未央を追い詰めるパパラッチ・野村役を演じた品田誠と、地下アイドル時代に未央が好きすぎるあまりストーカーと化してしまう狂気のファン・山田役を演じた岩崎う大。そんな2人を悪役に選んだ品川監督に、まずはEMILYが「監督の悪役像は?」と質問。 すると監督は、「野村も山田も、自分のこと悪って思ってないじゃん? もちろん悪役ではあるんだけど、山田は未央を応援してたのに裏切られたっていう理由があって、ある種ちゃんと筋は通ってる。野村も自分の仕事をポリシー持ってやってて、言ってることはわりと正論だし。オレがいちばん嫌いなのは、(未央が殴られているところを撮影したあとに)救急車を呼んだユーチューバー。あれが世間でいうところのいちばんの悪というか。自分がいいことした、ぐらいに思ってるじゃん」と、まさかの「ここにいない悪役がいちばん悪い」発言が飛び出す。 続いてEMILYがう大に「山田役で参考にした人はいたんですか?」と質問すると、「いないいない。台本通りに演じたらああなっただけで」と答えるう大。そんなう大はEMILYとの格闘シーンが印象に残っているそうで、「蹴るタイミングがなかなか合わなくてね。でもなんかちょっとEMILY、オレのせいにしてたよね。『う大さん、もうちょっと早くしてください』みたいな。かなりテンパってたし、主役だったから許したけど、オレは絶対正しかった」と、自身の正しさを改めて主張。するとEMILYも負けじと、「じゃあ私も言いますけど、う大さんもテンパってましたよ!」と反論。本来見せなくてはいけなかった方とは逆の手をカメラの前に出し、EMILYが「逆! 逆!」と小声でツッコんだことを明かすと、「いやいや、そんな余裕なかったでしょ。絶対ウソ」とあくまでも認めないう大に会場からも笑いが起こる。 未央と山田の格闘シーンには監督も苦労したそうで、「オレ、『リスタート』の現場で大声出すことなんてほとんどなかったんだけど、あのときだけは……。5分に1回電車が通るんですよ。しかも近所の犬がずっと吠えてて……(笑)」と撮影場所がかなりの悪条件だったといい、「思わずトンネルの真ん中でウワァ〜ッ!ってなって『撮れないだろ!こんなの』と大声を出してしまった」ことを明かした。すると、現場でそれを見たう大は「『やべえ。このモードに入ったってことは、これからもずっと爆発するぞ』と思って怖かった」と、内心ヒヤヒヤしていたことを笑いながら振り返った。 ファンについて、アイドルの女の子にリサーチしたという監督が「アイドルの子も、『あそこまではいかないけど、(山田のような)ああいうお客さんいる〜!』って言ってた」と言うと、すかさずう大が「でも、そういう力を利用しちゃってるんですもんね、アイドルって」とポツリ。それを聞いた監督は「山田だ〜(笑)!」と、う大の内面に潜む“リアル山田”に怯えたそぶりを見せ、笑いを誘っていた。 一方、パパラッチ役のために知人の記者に話を聞いたという品田は、「僕も野村のことを悪だとは思っていない」と明かした上で、実際、パパラッチの中にも野村のようにジャンルの違う写真を撮っていたり、写真コンテストに応募する人も多いと聞いたという。また、野村役を演じる上で、監督から「野村は裏の主役だから頼むね」と言われたことがいちばんの演出だったと話す品田は、「あとは見守ってくれるのが演出だったというか……」と振り返ると、監督は「まぁ、イメージ通りだったんだよね」と、演出する必要がなかったことを明かした。 |
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『リスタート』ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国公開中 公式サイト: 公式Twitter: 公式Instagram:
監督自身初の女性主人公に抜擢されたのは、男女フォークデュオHONEBONEのボーカルを務め、数々の雑誌や広告でモデルを務めるEMILY。テレビに出演した際に、それを偶然見ていた監督が「この子しかいない!」と熱烈オファー。初めての映画出演で、自然体の芝居と圧巻の歌声を披露しています。彼女を支える同級生役に劇団EXILEの一員として俳優活動を行い、ラッパー、デザイナーとしてもマルチな才能をみせるDOBERMAN INFINITYのSWAY、父親役に昨年初プロデュース作品『影に抱かれて眠れ』が公開され、映画・ドラマと数々の作品に出演する演技派俳優、中野英雄らが脇を固めるほか、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、岩崎う大(かもめんたる)、西野亮廣(キングコング)などバラエティ豊かなキャストも多数出演しています。 STORY |
監督・脚本:品川ヒロシ 音楽:HONEBONE
出演:EMILY(HONEBONE) SWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)
品田誠 朝倉ゆり(エラバレシ) 夏目ベール(純情のアフィリア) 藤井俊輔 向井日菜海
阿部隼也 かんた 岩崎う大 もりももこ
西野亮廣(キングコング) 松田大輔(東京ダイナマイト) 庄司智春(品川庄司)
小杉竜一(ブラックマヨネーズ)
黒沢あすか 中野英雄
製作:吉本興業株式会社 スペシャルサポート:下川町
配給:吉本興業 ©吉本興業 100分/シネマスコープ/5.1ch