成田凌、高良健吾、若葉竜也ら手練の若手俳優陣が集結した映画『くれなずめ』の松居大悟監督が、“映画を語る”配信番組「活弁シネマ倶楽部」に初登場した。MCはお馴染み、映画評論家の森直人に加え、映画ライターのSYOも参戦。本作をはじめとする松井作品の魅力や、各俳優のキャスティング理由に関するトークだけでなく、松井監督のパーソナルな部分にも話題は及んでいる。 本作は、友人の結婚式で再会を果たした6人のアラサー男子たちが、披露宴と2次会の間にできた時間の中で巻き起こすユニークな騒動を描き出したもの。松井監督の実体験を基にした青春コメディだ。主演には成田が配され、高良、若葉のほか、浜野謙太、藤原季節、目次立樹らが出演。まさに“最旬”な俳優たちによる座組だ。当初は4月29日より全国順次公開される予定であったが、5月12日に封切り日が延期。現在、絶賛公開中です。 |
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SYOは『くれなずめ』のオフィシャルライターも担当。 松井監督への本作に関するインタビューを一番最初に行ったのは彼のようだ。そんなSYOは本作について、「この映画を観ることで、自分の人生の足りない部分を補完してくれる。観ていて幸せになれる。そんな時間がこの映画の中には流れているんです。この映画に出会えたことはもちろんですが、登場人物たちに出会えて良かったなと思います」と感想を述べている。彼にとって、とても思い入れの強い作品なのだという。 これに松井監督は、「映画を観た方が、登場人物たちのことを“自分事”として捉えてくれるのが一番嬉しいです。お客さんが『登場人物たちが幸せになって良かった』というよりも、そこに“自分”を見つけてくれたとき、映画を作ったかいがあるなと感じます」と反応。これを受けて森は「松井さんの作品は、常にそこを目指している印象がある」と言及し、「映画やドラマを観ていて、置いていかれるのが一番寂しいんです」と監督は自身の考えを述べている。この監督の考えや狙いを、SYOはダイレクトに受け止めたということらしい。 注目のキャスト陣に関して、「実力派俳優のショーケースのようになっている」と評する森。監督自身としては、「自分が友だちになりたい人たちに声をかけた」ということらしい。主人公の吉尾役には、彼のモデルとなった人物がいる。本作では彼の存在を起点に、松井監督自身の個人的な想いが展開していく。監督は「その友人って、けっきょく何を考えているのかよく分からない奴だったんです。そこで、『彼のあの感じを演じられる俳優は誰だろう?』と考えたときに、『成田くんだ』と思いました。成田くんの芝居って、常に分からないというか……何を考えているのか分からない感じがすごく魅力的なんです。成田くんの出演が決まってから、ほかの方々も決まっていきました。僕自身が友だちになりたい人に声をかけました」と、魅力的な俳優陣のキャスティング理由を明かしている。 そのほか森が、松居監督と同じく脚本家にして映画監督であり、俳優でもある宮藤官九郎との共通性や、本作と宮藤による『木更津キャッツアイ』との共通性に言及するなど、大盛り上がりのトークを展開している。 |
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『くれなずめ』公式サイト: 公式Twitter: 公式インスタグラム: 物語 |
監督・脚本:松居大悟
出演:成田 凌 若葉竜也 浜野謙太 藤原季節 目次立樹/飯豊まりえ 内田理央 小林喜日 都築拓紀(四千頭身)/城田 優 前田敦子/滝藤賢一 近藤芳正 岩松 了/高良健吾
主題歌:ウルフルズ「ゾウはネズミ色」(Getting Better / Victor Entertainment)
配給・宣伝:東京テアトル
制作プロダクション:UNITED PRODUCTIONS
特別協力:エレファントハウス
製作:「くれなずめ」製作委員会(UNITED PRODUCTIONS ハピネット 東京テアトル Fly Free Entertainment カラーバード)
©2020「くれなずめ」製作委員会