映画情報どっとこむ ralph 大磯を舞台に、恩師の死をきっかけに露呈する若者たちの不安と孤独を大胆なタッチで描いた「最も不可思議(ミステリアス)な湘南映画」である『ある殺人、落葉(らくよう)のころに』。

日本・香港・韓国の共同制作のこの異色作が2月20日(土)より公開となり、渋谷ユーロスペースにて初日舞台挨拶が行われました。
登壇されたのは、三澤拓哉監督、キャストの守屋光治、中崎敏、森優作、永嶋柊吾。
ある殺人、落葉のころに_初日舞台挨拶
初日舞台挨拶
日付:2月20日(土)
場所:ユーロスペース
登壇:守屋光治、中崎敏、森優作、永嶋柊吾、三澤拓哉監督
映画情報どっとこむ ralph 俊を演じた守屋は、監督との最初の出会いについて「監督のご実家の庭でキャッチボールをしながらエチュードするというオーディションをしたのが思い出深いですね」と述懐。4人の中で最も口数が少ないため多様な解釈ができる俊は、自身とは違うキャラクターのため、かなり試行錯誤をしたそう。「俊は“しゃべらないけど、何か考えている人”。同じような友人を見ながら、視線の動かし方などを勉強した」と役作りについて明かした。
守屋_ある殺人、落葉のころに_初日舞台挨拶
知樹を演じた中崎は、日本・香港・韓国の共同制作で、複数の言語が飛び交う撮影現場を振り返り、「毎回カットがかかるたびにその国の言語で意見交換され、その後、英語、日本語と通訳されていく現場は新鮮でした」としみじみ。キャスト4人の中で、英語が堪能な中崎と森は、俳優部への通訳も行っていたという。また、釜山国際映画祭でのワールドプレミアにも同席した中崎は「反応はとても良かった。映画が終わった後も行列ができて、質問もかなり踏み込んだものが多かったです。映画好きの人がちゃんと見て、興味を持ってくれたんだなと思った」と胸を張った。
中崎_ある殺人、落葉のころに_初日舞台挨拶
多くの謎が散りばめられた不思議な構造の本作について、和也役の森が「脚本を読んでも分からないところがたくさんあったけど、分からないところをそのままにしている脚本でもあって、そうした雰囲気の映画が好きだったから楽しめそうだと感じた」と話すと、
森_ある殺人、落葉のころに_初日舞台挨拶
監督は「優作は正直なので、監督としては緊張する部分もあった。無理に笑ったり、繕ったりしない。でもそこが信頼できると思いました」と話し、絆の強さをうかがわせた。
三澤監督_ある殺人、落葉のころに_初日舞台挨拶
英太を演じた永嶋は、同年代のキャストが集まった現場について「仲は良かったけど、同年代が集まるとなりがちな和気藹々とした空気にはならず、一人一人“仕事をしに来ている”というドライな雰囲気を纏っていた」とコメント。さらに、初めて映画を観た時のことを「こんな作品を撮ってたんだ!と多分4人全員が思ったはず。それほどに想像と違うスタイリッシュな映像になっていて、驚きとともに観た」と振り返った。
永嶋_ある殺人、落葉のころに_初日舞台挨拶
映画情報どっとこむ ralph 最後に一言を求められた4人は「観るたびに気づきを得られて感情が駆り立てられる作品。皆さんもまた、新しい発見をしていただけたら嬉しい」(守屋)、
守屋_ある殺人、落葉のころに_初日舞台挨拶
「観た直後は咀嚼するのが難しいと思うが、映画を持ち帰ってあのシーンが印象的だったな、とか、あのシーンはどういうことなんだろう?と周りの人と話しながら映画を楽しんで欲しい」(中崎)、
中崎_ある殺人、落葉のころに_初日舞台挨拶
「不確かなものや目に見えないものがたくさん詰まった作品。“分からないものを感じ、考える”ということの豊かさが映画にはあると自分は信じている。この作品を観て感じてくださったことを何かの形で吐き出してもらえたら」(森)、
森_ある殺人、落葉のころに_初日舞台挨拶
「撮影から3年ちょっと経ってようやく届けられたことが嬉しい。一言でまとめるのが難しい作品ですが、皆さんがどう感じたのか教えていただけるのが楽しみです」(永嶋)。
永嶋_ある殺人、落葉のころに_初日舞台挨拶 (19)
そして三澤監督は「2020年10月に茅ヶ崎で先行上映した際、この作品をどう受け止められるか不安もあったが、2、3回観るなどハマった方もいて、「#ジワジワ広がる」というハッシュタグを作ってくれた。その時、自分が作った映画が新しいコミュニケーションを生んでいることを実感でき、とても嬉しかった。キャストみんなで意見交換しながら作った作品。これからも気に留めていただけたら」と締めくくった。
三澤監督_ある殺人、落葉のころに_初日舞台挨拶
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『ある殺人、落葉(らくよう)のころに』

2021年2月20日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開中。

 大磯を舞台に、恩師の死をきっかけに露呈する若者たちの不安と孤独を大胆なタッチで描いた「最も不可思議(ミステリアス)な湘南映画」である本作。茅ヶ崎を舞台に男女の恋模様を描いた初監督作『3泊4日、5時の鐘』で若手映画人の登竜門であるロッテルダム国際映画祭ほか数多くの映画祭で評価を得た三澤拓哉監督による長編第二作です。映画『十年』で香港映画シーンを席巻したウォン・フェイパンがタッグを組み、日本映画の枠を超える新しいアジア映画を誕生させました。 主演の青年グループを演じる4人には、ファッションモデルとしても若い世代から支持を集める守屋光治、三澤監督の前作に長編映画初出演して以降Netflix作品『アウトサイダー』や映画『ワンダーウォール 劇場版』などに出演し着実にキャリアを積み重ねている中崎敏、「半分、青い。」などテレビドラマへの出演のほか『佐々木、イン、マイマイン』など多数の出演映画の公開が控える森優作、菅田将暉に楽曲提供するなどミュージシャンとしても活躍の幅を広げている永嶋柊吾、といった注目の若手俳優たちが顔を揃えています。

<<映画祭出品歴>>
第24回釜山国際映画祭 アジア映画の窓部門 / 香港アジアン映画祭2019 スペシャルプレゼンテーション部門 / サウス台湾映画祭2019パノラマ部門 /香港インディペンデント映画祭2020 インターナショナルバトルライン部門 / 第15回大阪アジアン映画祭 インディ・フォーラム部門 (JAPAN CUTS Award受賞) / ジャパンカッツ2020 ネクストジェネレーション部門 / 第15回カメラジャパン・フェスティバル

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守屋光治 中崎 敏 森 優作 永嶋柊吾堀 夏子 小篠恵奈 盧 鎮業 成嶋瞳子 大河原恵 プロデューサー:黃飛鵬 三澤拓哉 脚本・監督:三澤拓哉 共同プロデューサー:森浩章 撮影監督:廖 天駿 照明 :西あずさ 助監督:市原大地 編集:三澤拓哉 黃 飛鵬 録音: 李 志峰 音楽:岩本エイジ 衣裳:神脇清人 ヘアメイク:藤垣結圭 配給:イハフィルムズ2019/日本・香港・韓国/ シネマスコープ/カラー/5.1ch/DCP/79min/日本語 英題:The Murders Of Oiso   https://twitter.com/OisoFilm
©Takuya Misawa & Wong Fei Pang
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