仲野太賀、役所広司との再共演誓う! 「何度も胸が震える瞬間がありました」 「願わくば、またあの熱気で仲間たちと映画を撮れたら。 」 それがわたしたちの『すばらしき世界』 直木賞作家・佐木隆三氏の小説「身分帳」を原案とした、『ディア・ドクター』『永い言い訳』の西川美和監督最新作『すばらしき世界』が本日2月11日(木・祝)より全国公開となりました。 2月11日、初日舞台挨拶に主演の役所広司、共演の仲野太賀、六角精児、北村有起哉、そして西川美和監督が登壇した。 |
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いままでオリジナル脚本で作品を撮り続けてきた西川監督は、本作では原案小説を読んだ際「犯罪というものをこういった角度で捉えたことが今までなかった」と視点の斬新さや自身で取材を重ねていくうちに、実は小説が発表された時代よりも現代の方が「人生をやり直す」ことが難しく、窮屈なものになってきているのではないかと感じたという。
役所は「佐木さんの男性的な目線で語る物語が、西川監督の目線で脚色され演出されて見事な化学反応を起こして、温かくも美しい作品になりました」と述懐。初タッグとなる西川監督については「なにせ美人ですからね、現場の男たちは皆大好きです。」と会場を笑わせつつ「ときに大丈夫かな?と思わせるところがあって、そうすると皆が監督を支えたい、頑張ろうと思わされる。それは素晴らしい才能のひとつです」とほほ笑む。 続いて、六角は「詐欺師やヘンタイ、おかしな男を演っていることが多いですが、久しぶりに良いやさしい男を演じさせてもらいました。役所さんはすばらしすぎて、勉強にならない俳優さんです」と場を沸かせ、 仲野は「この映画でも描かれていますが、身近なところに落っこちていたりするのかなと思う、と答えつつ、もっと具体的なことを…と昨年大晦日に行われた総合格闘技『RIZIN』での堀口恭司選手の衝撃的一戦を挙げて「500 日ぶりの王座奪還!あまりにも嬉しすぎて、その年一番くらいの大熱狂をして涙を流した。エンタメから沢山の感動をもらえることを改めて感じました」と感動を報告。 六角は「コロナ前の世界ですね」と言い、「今はその当時の日常がまったく出来なくなっているので、改めてコロナ前の世界がすばらしい世界だと思いました。少しでも早く戻ってくれたら嬉しい」としみじみ。 北村も「僕も六角さんと同じ意見です。忘年会、新年会、花見。毎年やっていたものがすべて延期。当たり前に出来ていたことができない。コロナ禍前の世界こそがすばらしい世界だったと思う。今の状態が良くなった時は、みんな急に忙しくなるでしょうね~!」と明るい未来に思いを馳せる。 西川監督は「思い返せば、映画の現場は三密の最たるものでした。顔と顔が引っ付きそうなくらい近づいて、喧嘩したり励ましあったり。そんな風景をとっていました。今は何かを撮るにしても、色々なことに気を配り、恐怖感を抱えながらやらなければならないので、どうも100%の気持ちで仕事ができていないんじゃないかと思います。撮影した時のように、またあの熱気の中で仲間たちと映画を撮ることが出来たら。そんな世界こそ、すばらしい世界だと思います」と前を向く。 |
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そして、まもなく迎えるバレンタインデーにちなみ、俳優陣を代表して役所が西川監督へ感謝の意を込めて花束と手紙ならぬ「感謝の言葉を述べます!」と高らかに宣言!
ソーシャルディスタンスを保ちながら、役所が西川監督に花束贈呈。「西川組は本当にすばらしいチームでした。すべてのスタッフ・キャストが刺激し合いながら映画の撮影を楽しませてもらいました。沢山の人に愛される作品に仕上げていただき、この作品に参加できたことを誇りに思い感謝をしています。次我々が西川組で働ける日がいつ来るか分かりません。たとえ次お呼びがかからなくても、我々はひがまずに応援しています(笑)!西川監督は日本映画の中で、なくてはならない才能だと思います。これからの作品を楽しみにしています、頑張ってくださいありがとうございました。」その言葉を受け、「感無量です。本当に言葉がございません・・・!」と目頭を熱くする西川監督からも返礼と役所に花束を贈呈。 |
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『すばらしき世界』2月11日(木・祝)全国公開 subarashikisekai-movie.jp |
出演:役所広司 仲野太賀 橋爪功 梶芽衣子 六角精児 北村有起哉 白竜 キムラ緑子 長澤まさみ 安田成美
脚本・監督:西川美和
原案:佐木隆三著「身分帳」(講談社文庫刊)
配給:ワーナー・ブラザース映画
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会