映画『ホテルローヤル』が全国163館で公開。 原作は累計発行部数100万部を超える桜木紫乃の直木賞受賞作。メガホンをとるのは、武正晴。 主人公であるホテル経営者の一人娘の雅代には、波瑠。桜木自身を投影した役を、繊細さの中に意志の強さを感じさせて好演。 共演には松山ケンイチ、安田顕、余貴美子、原扶貴子、夏川結衣、伊藤沙莉、岡山天音ら実力派俳優陣が名を連ねます。誰にも言えない秘密や孤独を抱えた人々が訪れる場所、ホテルローヤル。そんなホテルと共に人生を歩む雅代が見つめてきた、切ない人間模様と人生の哀歓。誰しもに訪れる人生の一瞬の煌めきを切り取り、観る者の心に温かな余韻と感動をもたらします。 この度、初日舞台挨拶を実施し、波瑠さん、松山ケンイチさん、安田顕さん、友近さん、武正晴監督が登壇しました。 映画『ホテルローヤル』初日舞台挨拶 |
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全国23劇場への生配信で行った今回のイベント。コロナ感染予防のため今回は現場にはマスコミ記者のみ。 波瑠は「無事に初日を迎え、皆さんの前でこうしてご挨拶できることを幸せに思います。直接お顔を見てご挨拶できないのは少し寂しいですが、電波に乗っていつもよりも多くの方に届いていると思うと嬉しいです」と挨拶。 松山ケンイチは「全国の皆さん、こんばんは!あれ聞こえないな。こんばんはー!」と大きな声で呼びかけ。それにかぶせて安田顕も、劇場は私語禁止ですから、と松山にツッコミながらも「こんばんはー!」と同じように呼びかけ場内には笑いが起きた。 原作の舞台と同じ北海道で全編を撮影した本作。 松山は「実際にその場所に行くことで、目線も変わってきますし、その土地柄に合わせて人と人との距離みたいなものも変わってきます。そういったことが、自分の意識や計算よりも大きな力になってカメラに入り込んでいくんです」と地方ロケの魅力を語った。また、「実は僕、青森出身なんですが、地元の言葉でやってしまったんですよね。内緒にしてたんですけどね(笑)。北海道の皆さんすみません!優しい目で観てください」と明かす。 波瑠演じる雅代と松山演じる宮川が対峙する本作のクライマックスについて、松山は「原作と同じ印象的なセリフがあるんです。その言葉が二人の緊張感を作ってくれていました。楽しみにしていてください」と語った。さらに、それぞれが見逃せないシーンを聞かれると、波瑠は「雅代と従業員の休憩所でもあるボイラー室でのシーンです。親ともそんなに仲良いわけではない雅代が、親くらいの歳の従業員と楽しく話して唯一安心できる空間でもあったんだと思うんです。温かみを感じるシーンでした」と自身のお気に入りシーンを挙げた。安田は「長い年月の話なので、劇中でも時が移り変わっていくんです。その時代が変わる時の演出が演じている時も楽しかったですし、実際に出来上がったものを観るとすごく面白かったです」と監督の演出を絶賛。 |
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原作者・桜木紫乃からのメッセージが代読
<桜木紫乃メッセージ> 北海道での宣伝活動を一緒に行った波瑠は「気さくな方で話がとても面白かったです。インタビューで『何かから積極的に逃げるということは、発想の変換をすれば、とても前向きな行為なんじゃないか』とおっしゃっていたのが印象的でした。桜木さんとご一緒できたのは、私の人生を豊かにしてくれる貴重な時間だったと思います」と振り返る。そして、劇中の白シャツにメガネという桜木を彷彿とさせる雅代の出で立ちについて監督は「原作を読むと、これは書いた人が雅代と近いところにいるなと感じました。その作者の魂のようなものが「ホテルローヤル」に書かれている気がして、そこを映像化する時に頂けないかなと思ったんです」と明かす。 最後に波瑠は「直木賞を受賞された当時に読んで、素敵な作品だと思ったあの日から考えると、雅代を演じる日が来るなんて今でも信じられないです。このお仕事をやっていて良かったなと強く思います。楽しく観て帰って頂けたら嬉しいです」と全国の劇場に熱いメッセージを送った。 |
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『ホテルローヤル』 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中! 公式サイト: 【ストーリー】 |
波 瑠
松山ケンイチ
余 貴美子 原 扶貴子 伊藤沙莉 岡山天音
正名僕蔵 内田 慈 冨手麻妙 丞 威 稲葉 友
斎藤 歩 友 近 / 夏川結衣
安田 顕
原作:桜木紫乃「ホテルローヤル」(集英社文庫刊)
監督:武 正晴 脚本:清水友佳子
音楽:富貴晴美 主題歌:Leola「白いページの中に」(Sony Music Labels Inc.)
製作幹事:メ~テレ ファントム・フィルム
製作プロダクション:ダブ
配給・宣伝:ファントム・フィルム
©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会