先日グアナファト国際映画祭 国際長編部門 最優秀作品賞の受賞ニュースが飛び込んだ話題作『アイヌモシㇼ』、今月10月17日(土)のいよいよの公開に先駆け、各界を代表する著名な方々12名より応援コメントが到着しています。 |
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福永壮志監督は、『リベリアの白い血』に続き、本作で新たな達成を見せてくれた。 神聖な儀式を映画に刻むという偉業で、映画史に残る作品になるだろう。 入江悠(映画監督) とっても嬉しくなりました。 何かを失って辛いということは、心の中にあるということ。 冒頭で見た主人公カントの眼が忘れられない。この映画を観終わったとき、あの眼の奥深くへ行って帰ってきた気持ちになった。 地図から線が消える日を想像してしまう。 アイヌの伝統儀式を継承することの難しさ。 『アイヌモシリ』には 「大半の日本人は自分のルーツすら見つめようとしない」 まるで透明人間になって、阿寒アイヌコタンの人々の日常に入り込み、目の前で生活を見ているような気分であった。 私たちの暮らしが、川のように絶えず流れ続けているのは、常に新しい水が注ぎ込んでいるからだ。日本にはアイヌという川は今日も流れている。 声にならない亡き父への少年の想い。関わり合う隣人たちが彼を自己に向かい合わせ、悩みながらも彼の瞳には自我と言う炎が灯り始める。その瞬間に立ちおう。 伝統と現代の衝突、そして少年カントが成長するにつれて見出す重荷をも描き出した映画 |
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併せて、アイヌ文化を味わえるタイアップキャンペーンが決定。ユーロスペース同ビル1Fの「LOFT9」ではカフェ内にて公開記念パネル展開催&映画コラボアイヌ料理・ドリンクをご提供。(10/19㊊~11/8㊐)、都内唯一のアイヌ料理屋の新大久保「ハルコㇿ」(ハルコロ※ロは小文字表記になります)ではユーロスペース上映期間中、本作の200円割引鑑賞券を設置中。※詳細は作品HP・Twitterまで。 | |
近年、アイヌが注目されている。「アイヌ新法」成立は記憶に新しく、直木賞受賞作『熱源』や、大ヒットコミック『ゴールデンカムイ』により、多くの人がその文化の多様性や自然との共生を大切にする精神性に新たに魅せられている。 前作『リベリアの白い血』が国内外で高く評価された、新鋭・福永壮志監督が5年をかけて作り上げた今作は、北海道阿寒湖・アイヌコタンを舞台に少年の成長を通して現代のアイヌ民族のリアルな姿を瑞々しく描き、トライベッカ映画祭国際コンペティション部門にて審査員特別賞を受賞。映画祭からは「福永壮志という独自の視点をもった有望な監督の発見である!」と正式にコメントが寄せられ、審査員の映画監督のダニー・ボイルや俳優のウィリアム・ハートらに絶賛された。 本作にて初主演を果たしたのはアイヌの血を引く新星・下倉幹人。演技は初めてとなるが、力強い眼差しが印象的な主人公・カントを演じ、アイデンティティーにゆれる等身大の役どころに挑戦した。その他主要キャストもアイヌが務め、三浦透子、リリー・フランキーら実力派がゲスト出演している。 公式HP: |
下倉幹人 秋辺デボ 下倉絵美
三浦透子 リリー・フランキー
監督・脚本:福永壮志
プロデューサー:エリック・ニアリ 三宅はるえ
撮影監督:ショーン・プライス・ウィリアムズ
音楽:クラリス・ジェンセン / OKI
編集:出口景子 福永壮志 録音:西山徹 整音:トム・ポール
製作:シネリック・クリエイティブ、ブースタープロジェクト 配給・宣伝:太秦
2020年/日本・アメリカ・中国/84分/カラー/ビスタ/5.1ch
(C)AINU MOSIR LLC/Booster Project