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俳優・フィルムメーカー・白黒写真家などマルチに活躍を続ける斎藤工が齊藤工名義で企画・脚本・監督を務めた最新短編映画『ATEOTD』(アテオット)。
公開まであと2日、公開を記念して、齊藤工監督× 安藤裕子 スペシャル対談が解禁しました。あわせて、9月26日(土)、別府ブルーバード(大分県)、イオンシネマ板橋(東京)入場者プレゼントにて、齊藤工監督の上映中継イベントが決定!公開日9月25日(金)よりの配布もスタート! |
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![]() スペシャル対談では、本作のきっかけ、キャスティングについて、初めての劇伴制作について(安藤)、自粛期間中に感じたというコロナ禍の今に対する問いかけ(齊藤)など、世界を創り出す二人ならではの内容が語られている。 安藤「もともとMVを自分で撮りたいという思いもあったのですが、コロナウィルスの感染拡大をはじめとする様々な状況のなかで、どなたかに撮っていただくほうがいいとなって、まず浮かんだのが齊藤工さんでした。「齊藤さん……、撮ってくれたりしないだろうか」と呟いたのがキッカケですね」 齊藤「もともと安藤さんのファンでしたし、僕が監督した『フードロア:Life in a box』に出演していただいたご縁もありますので、“できない”という選択肢はありませんでした。僕は自分の作品に参加してくれた方には“一生なんでもします券”をお渡ししたつもりでいるので」 安藤「(笑)」 齊藤「僕は、安藤さんの世界観をずっとシネマティックに感じていて。MVを制作していない楽曲であっても、すごく映像的な曲が多い。だから物語やキャスティングへの想いがご自身のなかに具体的にあるのではないかと思ったのですが、むしろ自由度を与えてくださった」 安藤「せっかく託すのであれば純粋に音問から拾った監督の視野に触れてみたくて。自分の曲から別の物語が生まれることがおもしろかったです。しかもコロナ禍の今に対するいかけが含まれていて、音だけを辿った映像が世の中にたくさんあるなかで、ちゃんと作品になっているのが本当に素晴らしいと思いました」 齊藤「安藤さんの歌詞と、自粛期間中に僕が色々と感じていたことが必然的に線でつながったんです。歌詞に込められた本質的に大事なこと、つまり“人に会いたい”気持ちや、“だれかを想う”ということがコロナ禍でよりプラトニックさを帯び、意味を増している。それから、願いの木を描いた「Barometz」というアルバムがリリースに至るまでに辿ったプロセスそれ自体も映画的に感じられたんです。だから『ATEOTD』は劇中で他の楽曲の歌詞の抜粋をモノローグにもしましたし、このアルバムが持つフィロソフィーの象徴となる映像作品に位置付けています」 齊藤「一日の終わりをどう過ごすかは、人それぞれですけど、僕は明日への救いや希望があるからこそ、その日を終えることができると思ったんです。そして、それが自分の描くべきものなのだと」 ――門脇麦さんと宮沢氷魚さんというキャスティングは、安藤さんの意向だったそうですね 安藤「セリフ劇ではないですし、とても幻想的な世界なので、“目で語る人”がいいなって。それでパッと浮かんだのが門脇麦さんと宮沢氷魚さんでした。実現したのは齊藤監督の人望あってのことですが、実際おふたりじゃないと、あの絵は難しかったですよね」 齊藤「ビジュアルも大事な要素ですが、それ以上に、門脇さんと宮沢さんが対峙した化学反応によって何が生まれるかが、ある意味この物語のすべてなんです。だから、彼らが持ち合わせる“成分”の混ざり方が、本能的に安藤さんの目には見えていたのでしょうね」 安藤「深い闇が描かれていながらも、おふたりが演じることで、恐怖を与えずにちゃんと絵本の世界を体現できていますよね。もし彼らでなかったらもっと邪悪なものが混じってしまったと思います」 齊藤「絵本の世界の住人は、人を選びますよね」 安藤「門脇さんご本人は明るい方かもしれませんが、すごく憂いのある、悲しみを含んだ瞳の持ち主ですよね。もう人類が自分しかいないっていう設定のなかに置かれても彼女は佇んでいるだけでちゃんと絵になっていた」 齊藤「主人公は安藤さんの分身でもあると思っているのですが、月か太陽かで言うと月の魅力を持つのが、おふたりに通ずるところですね」 安藤「宮沢さんは、対(つい)になる瞳の持ち主。まさに太陽ですね。“明日がある”と思わせてくれる逞しさや雄々しさを瞳の奥に秘めながら、透き通る希望の泉のようでもあって。宮沢さんは未来をもたらす存在です」 ――安藤さんが初めて劇伴を手掛ける作品にもなりました 安藤「作品をずっと横で見て育てているなかで「こういう音が鳴ったらな」と前向きに感じていたものがあって。絵と同じように増幅する音ができたら成功かなと」 齊藤「これが何かのきっかけになれば嬉しいのですが。僕や清水康彦監督からも、また劇伴のお願いがいくかもしれません」 安藤「楽しかったので、またお待ちしています!でも締め切りだけはもうちょっと長くしてもらえると嬉しい(笑)」 © 朝岡英輔 |
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9月26日の上映イベントは、特集上映「齊藤工祭り」が開催中の大分県・別府ブルーバード齋藤工監督が登壇、東京・イオンシネマ板橋に生中継をつなぎトークショーを開催。両会場にて、<サイン入りオリジナルTシャツ>を抽選で各5名様にプレゼント。イベント上映チケットは、24日より販売開始。(公開中にはSNSプレゼントキャンペーンも予定) あわせて、入場者プレゼントが決定!公開日9月25日(金)より、「ATEOTD」オリジナルステッカーを全員に配布スタート。(グリーンver.、安藤裕子イラストver.2種をランダムにお1人様1枚配布/数量限定、なくなりしだい終了) 本上映は、『ATEOTD』に加え、リモート映画プロジェクトTOKYO TELEWORK FILM第6弾として、滝藤賢一、筧美和子、板谷由夏ほか実力派豪華俳優陣が集結したリモート会話劇作品)の劇場初公開、9月25日に配信スタートするSAKANAMONミュージックビデオ『ディスタンス』、『ATEOTD』メイキン 『ATEOTD』『でぃすたんす」公開記念 上映イベント(生中継) |
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『ATEOTD』 https://ateotd.tokyo/ 2120年。人類は自らが引き起こした新型細菌ウィルスにより滅びゆく運命を辿っていた。 終末世界の片隅、生命活動が許されたシェルターのなかで、生きる意味を見失いながらも日々孤独に暮らす女(門脇麦)と男(宮沢氷魚)。ふたりとも微かな両親の記憶はあるもののほかには誰にも会ったことがない。そんな「個」として生きるふたりの唯一の希望は、一日の終わりの刹那、この世界のきっと、どこかにいるかもしれない“あの人”を想うことだった。 原案・脚本・監督:齊藤 工 出演: 門脇 麦 宮沢氷魚 音楽・絵:安藤裕子 プロデュース・監督補・編集:清水康彦/チーフプロデューサー:小林有衣子/プロデューサー:野村梓二/ラインプロデューサー: 安藤光造 撮影:川上智之/照明:上野甲子朗/録音・整音:桐山裕行/美術:山田卓生/衣装:服部昌孝/ヘア:HORI(BE NATURAL)/ メイク:船引美智子 Tomoya Motegi/ドローン撮影:桐山裕行/Green Decoration:尾藤祐子 (BITO Green/Flower Creatives) 田井中将希 (BITO Green\Flower Creatives) /振付:飯森沙百合/振付指導:おおたけこういち/題字・ビジュアルデザイン:三宅宇太郎/CG:渡部佳 宣/メイキング:井上章一/協力:PONY CANYON HORIPRO ブルーベアハウス MSI Mini Theater Park/特別協力:NTTぷらら 配給:イオンエンターテイメント 2020年/日本/ステレオ/モノクロ・カラー/ 25分 © 『ATEOTD』製作委員会 ![]() ![]() 『ATEOTD』 メイキングムービー (上映時間 6分) 上映作品 SAKANAMON 『ディスタンス』Music Video (上映時間 3:08) <劇場限定> 特別映像 |


