子供時代に母親の男から虐待されて育ち、夢も希望もなく暮らす男が空き巣に入った家で出会ったのは、同じく母親の男から虐待され、育児放棄されている小学生の女の子だった。初めて守るべきものができた男は、少女の母親も、親の愛を受けずに育ったと気づき…
映画『ひとくず』は、3歳まで戸籍がなく、実の父親が母親に日常的に手をあげているのを見て育った、「居場所のなさ」「弱者」を身をもって知っている監督・脚本・編集・プロデューサーの上西雄大が、30年以上児童相談所に勤務している児童精神科医師の楠部知子先生から「虐待してしまう大人もまた傷ついている」という実態を耳にし、傷ついた子供だけでなく、虐待をしてしまう大人にも眼を向けてあげてほしいと制作した感動のエンターテイメント。 この予告編が到着しました。 |
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映画ライターの壬生智裕に、“監督・主演を務める上西雄大の存在感は、まるで『竜二』の金子正次のようであり、『息もできない』のヤン・イクチュンのようであり。つまりはそういう映画だ。”と評された本作。堀田眞三、飯島大介、田中要次、木下ほうからベテラン俳優が脇を固めており、シネフィル必見の1作となっている。 2月8日開幕のロンドン国際映画祭では、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞、最優秀脚本賞、最優秀編集賞の5部門にノミネートされている本作は、3月14日(土)より公開の渋谷・ユーロスペースを皮切りに、3月28日(土)より名古屋・シネマスコーレ、4月17日(金)より大阪・テアトル梅田にてほか京都みなみ会館などで全国順次公開されることが決定している。 昨年6月に、国際的女優・映画監督の桃井かおりらが審査員を務めた熱海国際映画祭で最優秀俳優賞を受賞した、育児放棄される子供・鞠役の小南希良梨、昨年5月にニース国際映画祭で最優秀助演女優賞を受賞した、鞠を育児放棄する母親・凜役の古川藍、8月にマドリード国際映画祭で最優秀助演女優賞を受賞した、自分の恋人が息子に暴力を振るうことを黙認する主人公の母親・佳代役の徳竹未夏よりコメントが届いています。 |
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<鞠役:小南希良梨 コメント>
鞠ちゃんという女の子は、いつも家の中で1人でいてさみしい思いをしている役なので、どんな気持ちで過ごしてたのかなと考えました。あとはその気持ちを表情で現せられるように心がけました。 <凜役:古川藍 コメント> 育児放棄をする気持ち、我が子への愛情表現の仕方がわからない、駄目な男の側じゃないと不安になる…自分自身とかけ離れた凛を表現するのはとても難しかったです。凛の生きてきた世界を表せば表す程、ふと、こんな人が本当にいるのだろうか…と首を傾げる事が多かったです。難しい心の動きを表現する事を意識し、撮影に臨んでいました。初共演だった鞠役の小南希良梨ちゃんは、お芝居する事が楽しいと言っていて、その真っ直ぐな気持ちをそばで見ていて私もとても刺激を受けました。そして、主演、脚本、監督の上西さんにはこの『ひとくず』で凛役をさせて頂けた事をとても感謝しています。上西さんとは今までにも何作も共に映画を制作してきましたが、常に役者目線で難しい表現もわかりやすく伝えて下さり、カネマサと凛の芝居も丁寧に撮影してくださってリラックスした状態で挑む事が出来ました。上西さんがいなければ、『ひとくず』も生まれていないし、恵まれた環境でお芝居をする事が出来て幸せです。 <佳代役:徳竹未夏 コメント> |
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『ひとくず』
Twitter:@hitokuzu_movie
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上西雄大 小南希良梨 古川藍 徳竹未夏
城明男 税所篤彦 川合敏之 椿鮒子 空田浩志
中里ひろみ 谷しげる 星川桂 美咲 西川莉子 中谷昌代 上村ゆきえ
工藤俊作 堀田眞三 飯島大介 田中要次 木下ほうか
監督・脚本・編集・プロデューサー:上西雄大
エグゼクティブ・プロデューサー:平野剛 中田徹 監修:楠部知子
撮影・照明:前田智広 川路哲也 録音:仁山裕斗 中谷昌代 音楽プロデューサー:Na Seung Chul
主題歌:吉村ビソー「Hitokuzu」 制作:テンアンツ 配給・宣伝:渋谷プロダクション
協賛:㈱リゾートライフ ドリームクロス㈱ 串カツだるま カンサイ建装工業㈱ 高橋鋭一
平野マタニティクリニック ㈱エフアンドエム ㈱中島食品 ALEMO㈱ ㈱USK ㈱ラフト
2019/STEREO/JAPAN/DCP/117min
©上西雄大