この度、佐藤浩市、吉岡秀隆、若松節朗監督が映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)報知映画賞・特選試写会の舞台挨拶に登壇し作品への熱い想いを語りました!
映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ) 特別試写会 報知映画賞・特選試写会 日時:2月4日(火) |
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まず撮影現場でのチームの雰囲気を聞かれ佐藤は「私たちは当時、福島の状況について知らないことが多すぎるという事を撮影するにあたって改めて勉強させていただきました。現場にいた人たちが“何故”、“何のため”に現場にいたのかという気持ちを私も吉岡も自問自答しながら撮影していきました。撮影自体は時系列通りの順撮りで進んでいき、日々みんなの顔がやつれていくのが見えてきてなんとも言えなかったですね。中操での撮影2日目から電源が落ちるシーンの撮影で、予備電力もなく暗闇の中で防護服を着てやるんです。防護服に目張りをして少しの休憩では脱ぐことが出来ないんですよ。それでも何日か撮影が進んでいくと防護服を着ていても誰が誰だか分かるんですよ。これは不思議でしたね」とコメント。 吉岡は「浩市さんが現場にいてくれることが救いでした。暗闇の中で防護服を着て撮影をしていると誰だか分からないんですよ。それでも浩市さんはシルエットで分かりました。浩市さんが居てくれるだけで安心するので、緊迫したシーンでは浩市さんの顔をマスク越しに見ていました。そうして中操での撮影が終わり、スタジオから出て防護服やマスクを取るとみんなやつれて老けたなって感じましたね(笑)。中操での撮影はそれくらい大変で、メンバーみんなで作り上げたシーンです」と撮影時のエピソードを苦労話を交えながら中操チームのリーダー・佐藤に感謝のコメントをしました。 それに対し若松監督は「マスクをして、電気もなくて、俳優の寄りを撮るんですけどお二人も仰っていたように誰が誰だか分からないんですよ。俳優さんにとってもちゃんと撮れているのか疑問に思うかもしれませんが、しっかり映っています。 そして吉岡君が『浩市さんはシルエットで分かる』と仰っていましたけど、浩市さんは俳優界のレジェンドですからね。浩市さんがいてくれるおかげで役者さんたちの統率が取れます。暗黙の威圧感があるんでしょうね。中操での作業は放射線量もあがっていて死を目の前にした作業です。劇中浩市さんが『俺と一緒に行ってくれる奴はいないか?』という浩市さんの見せ場でもあるシーンがあるんです。これは故郷・家族を思いながら、なんとか家族のためにも頑張らなきゃいけないというものを表しているシーンでもあるんです。その撮影時に浩市さんの俳優として大きさを改めて感じました」と若松監督も佐藤に対しての印象を語りました。 次に本作の撮影にあたって難しかった点を聞かれた佐藤は「一つだけ言えることは皆さんも僕らも、当時最悪の事態を免れることが出来たという結果を知っているわけですよ。しかし9年前、あの時、あの場所にいた人たちはこの先なにがどうなっていくのか分からないんですよね。その恐怖と責任などあまりに大きなものを背負ってそこにいたんですよね。その気持ちを私たちがどう表現することができるのかと思いました。そうしたものをこれから日本で生きる人たちに映画を見て感じていただきたいなと思いました」とこれから本編を見る観客に向けてメッセージを送りました。吉岡は「震災当時は映画の撮影をしていて、『映画の撮影をしていて良いのかなと、今も現地で戦っている人たちがいるのだろう』と撮影所から祈ったことを覚えています。現地の人とお会いした際も『映画を作ってくれてありがとう』と仰ってくれる方がいて、そうした現地の方の想いも受けて僕たちも映画だけではない、作り物だけじゃない演者としての意地が凝縮された作品になったという思いです」と本作に込めた強い想いを語りました。 |
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映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)
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出演:佐藤浩市 渡辺謙 吉岡秀隆 緒形直人 火野正平 平田満 萩原聖人 堀部圭亮 小倉久寛 和田正人 石井正則 三浦誠己 堀井新太
金井勇太 増田修一朗 須田邦裕 皆川猿時 前川泰之 Daniel Kahl 小野了 金山一彦 天野義久 金田明夫 小市慢太郎 伊藤正之 阿南健治
中村ゆり 田口トモロヲ 篠井英介 ダンカン 泉谷しげる 津嘉山正種 段田安則 吉岡里帆 斎藤工 富田靖子 佐野史郎 安田成美
監督:若松節朗 脚本:前川洋一 音楽:岩代太郎 原作:「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」門田隆将(角川文庫刊)
製作:KADOKAWA 配給:松竹、KADOKAWA © 2020『Fukushima 50』製作委員会