「64-ロクヨン-」「クライマーズ・ハイ」などで知られるミステリー界の巨匠・横山秀夫の「影踏み」(「祥伝社文庫」)。警察小説の旗手である横山作品の中でも犯罪者側を主人公にした異色の犯罪ミステリーが、ついに映画化!監督に『花戦さ』の篠原哲雄、主演に山崎まさよしを迎えた映画『影踏み』が11月8日(金)群馬県にて先行公開された。
この度、本作の群馬県先行公開を記念し、11月8日(金)に今年で19回目の開催となる伊参スタジオ映画祭にて、主演の山崎まさよし、田中要次、真田麻垂美、篠原哲雄監督、原作者の横山秀夫が登壇するスペシャルイベントが行われた。伊参スタジオは、山崎の初主演作品にして、本作の監督である篠原と一緒に作り上げた『月とキャベツ』の撮影拠点としても使用され、本作もここ伊参スタジオを拠点として撮影が実施されるなど縁の深い場所。会場には朝の7時から並ぶファンの姿もあり、チケットも販売開始から30分ほどで完売した本イベントには300人の観客がつめかけた。 |
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山崎さんはこの伊参スタジオ映画祭が本作の“誕生の地”と語り 山崎さん:伊参スタジオ映画祭で上映していただいて本当に光栄です。1年半前にここ群馬で撮影し、こうして上映することができて、色々なことがありましたが実を結んだ想いでいっぱいです。 と感謝の気持ちを吐露。 篠原監督:一言では言い表せない感慨深さがあります。 と言葉を詰まらせ、 篠原監督:『月とキャベツ』を19年連続で毎年この映画祭で上映してくださっていたり本当にありがたいです。19年連続で同じ映画祭で同じ映画を上映するというのはギネス記録にのるみたいなんですよね。『影踏み』もそうですがこのまま伊参スタジオ映画祭で上映を続けてほしいですね。 と公開の喜びを口にした。また、前回の伊参スタジオ映画祭の際は審査員として登壇した横山先生は当時を振り返り 横山先生:山崎さんとお会いして本当に感激したのを覚えています。この作品が完成して観させていただき、正直複雑でした。『影踏み』が篠原監督と山崎さんの物になっているなと感じて。ですので次は「麦踏み」とか作って山崎さんに麦を踏んでもらおうかなと思っています。 と冗談を交え会場は笑いに包まれた。そして 横山先生:正直、山崎さんに泥棒役をやらせるのは申し訳ないなと思ったんです。しかし、映画を観たらもうこれは山崎さん以外にいないなと思いました。 と絶賛。そして、真田さんと田中さんは『月とキャベツ』にも出演していたこともあり今回急遽イベントに参加。 真田さん:どうも、ヒバナです(笑) と『月とキャベツ』の役名で挨拶し会場を沸かせ、 真田さん:伊参スタジオ映画祭は私のデビュー作『眠る男』でお世話になった映画祭です。今日はどうしても“花火”を応援したく参加させていただきました。 と同じく『月とキャベツ』の山崎さんの役名で呼ぶなど仲の良さが伝わるやりとりがあり、 真田さん:本当に少しの共演だったんですけど、スタッフの方が『月とキャベツ』の方々で、スチールカメラマンが『眠る男』の時の方で、とても懐かしい気持ちでいっぱいでした。 と撮影時を述懐。そして 田中さん:私も今回短い出演でしたが、僕がどこに出ているかわかりましたでしょうか? と会場に質問すると 山崎さん:わかるわ!笑 とツッコミ!! 田中さん:20年以上前にこのスタジオに泊まって撮影をして、山崎さんや鶴見辰吾さんと飲み明かしたことを思い出しました。 と懐かしそうに語った。
山崎さん;“ミュージシャン”が“泥棒”になって帰ってきました(笑) と再び『月とキャベツ』を引き合いに出し 山崎さん:よくこの映画の主演を引き受けた理由を聞かれるんですが、一番はこの映画祭があったからです。 としみじみ語り、 山崎さん:3年前に篠原監督と横山さんとここでお会いしてから全てが始まりました。こうして戻ってくることができ、不思議な縁があるもんだなと感じています。 と語った。 |
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そして、トークショーが終了すると、山崎まさよしさんによるミニライブ。 『月とキャベツ』の主題歌にして自身の代表曲である「One more time,One more chance」や本作の主題歌である「影踏み」を伊参に集まった観客の前で披露した。 最後に 山崎さん:これから全国公開となりますが、篠原監督など最高のスタッフで作り上げた作品です。何度も観ていただき咀嚼していただきたい作品ですので、何度も劇場に足を運んでいただきたいです。 とコメントしイベントは終了した。 伊参スタジオ映画祭の岡安賢一実行委員長は 岡安員長:今日、一つの夢が叶いました。『月とキャベツ』のおかげで誕生したこの伊参スタジオ映画祭ですが、3年前のこの場所で製作が決まった『影踏み』を伊参で上映することができました。皆さまには感謝しかございません。 と感無量の様子でコメントした。 |
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『影踏み』
群馬県先行公開中 / 11月15日[金]全国ロードショー 主人公・真壁修一(山崎まさよし)は、ある日忍び込んだ先で偶然遭遇した事件をきっかけに逮捕されてしまう。2年後、刑期を終え出所した修一は、まだ自分が逮捕された事と、あの時遭遇した事件に対しての疑惑を抱えていた。何故あの日の侵入がバレていたのか?そして、あの時侵入した家の寝室で夫を殺そうとしていた女(中村ゆり)の行方…。幼馴染みで恋仲の久子(尾野真千子)の制止を聞かずに、修一は相棒であり弟の啓二(北村匠海)と共に事件の真相を求め行動を開始する。しだいに事件と女の裏に潜むいくつもの影が浮かび上がっていく。ただ、事件の謎が解き明かされていくにつれ、修一自身が封印した20年前の悲劇もよみがえる…1つの事件が“過去”の事件を呼び醒すとき、修一、啓二、久子の止まったままの運命の歯車も再び動き出す!真実は、いったいどこにあるのか!? |
山崎まさよし 尾野真千子 北村匠海
中村ゆり 竹原ピストル 中尾明慶 藤野涼子 下條アトム 根岸季衣 大石吾朗 高田里穂 真田麻垂美 田中要次 滝藤賢一 鶴見辰吾 / 大竹しのぶ
監督:篠原哲雄
脚本:菅野友恵
原作:横山秀夫(「影踏み」祥伝社文庫)
音楽:山崎将義
主題歌:「影踏み」山崎まさよし(EMI Records)
企画協力:伊参スタジオ映画祭実行委員会 上毛新聞社 製作プロダクション:ドラゴンフライエンタテインメント
エグゼクティブプロデューサー:千村良二 岡本東郎
プロデューサー:松岡周作
配給:東京テアトル
©2019「影踏み」製作委員会