映画情報どっとこむ ralph トラン・アン・ユンが 美術監修 を務め、脚本に惚れ込んだスパイク・リーが資金援助するなど巨匠たちのバックアップを得て作られた話題作 『 第三夫人と髪飾り 』 原題: 「 The Third Wife 」 )が、 2019 年 10 月 11 日(金)より、 Bunkamura ル・シネマ他全国順次ロードショーとなります。

本作、日本ではR15指定ですので、15歳以上の方のみの閲覧でお願いいたします

実は本作は、ベトナム公開時に 4 日で上映中止となった問題作 。

東南アジア諸国では、官能的な表現への規制が厳しい傾向にあり、 本作 も シンガポールの 映画祭では、 最も厳しい レイティング R21(21 歳以上に限り鑑賞可能)での上映となりました。ベトナムは シンガポールよりも 規制が厳しいと言われていますが、監督は自国での上映を切望。厳しい審査を通過させ、 正式な上映許可を得て公開にこぎつけました 。

ところが公開すると 14 歳の少女が三番目の妻としてやってくるという 内容と官能描写 が大きな 物議を醸し、 一般観客によるインターネット上での誹謗中傷が加熱。矛先は 彼女 とその家族へと向けられました。 母親へのバッシング、個人情報をインターネットで公開するなど SNS は炎上 。監督サイド は、 主演女優と家族に迷惑をかけられないと 判断し、已む無く 上映を 4 日で中止しています 。
第三夫人と髪飾り
第三夫人と髪飾り
第三夫人と髪飾り

映画情報どっとこむ ralph アシュ・メイフェア監督 ベトナムでの上映中止に関してのオフィシャルコメント
「第三夫人と髪飾り」アッシュメイフェア監督

私は 『 第三夫人 と髪飾り 』 の脚本家であり監督であることを誇りに思っています。
キャスト、スタッフの代弁者であることは光栄であり、映画製作の方面から、またベトナム国内、海外からの一般の方々のサポートをいただき、とても心打たれています。
アート系の外国映画を観客に向けて配給することが大変な努力を要する挑戦である状況で、この物語、そして映画の必要性と美しさを信じてくれている人たちのそばに立てていることは誇りです。
映画の完成までに5年の歳月と愛情をかけてきました。
映画に登場する女性たちの一人一人は私の愛する家族を下敷きにしているものです。
キャストとスタッフとは明確で誠実なコミュニケーションをもって製作をしてきたことは紛れもない事実です。
現場の中でも外でも法を順守してきました。主演女優と彼女の母親は映画を支えてくれ、ベトナムの特定の報道機関の中傷記事に対し、公的にコメントをしてくれました。
私はリスクを承知のうえで、ベトナムでこの映画を公開することを決めました。
なぜならば今も健在の私の祖父母に、この映画を通して彼らの歴史を見てほしかったからです。
ベトナムの女性の声を世界に知ってほしかった。
私のようなアーティストたちは、若い女性たちが自身の力を信じ、尊べるようにと日々活動しています。
ベトナムの暗い歴史の一部であってもベトナムの美しさを見せたかった。
それは私が誇りと思っていることなのです。挑戦にはいつでも希望があります。
本作はベトナムで検閲済みで、正式な上映許可を得ているにも関わらず、我々は数日の興行の後に映画を引き上げることを選びました。
グエン・フオン・チャー・ミーとその家族をいくつかの否定的な報道 によって生じた 炎上から守る必要がありました。
私はもうベトナムの上映とは決別しました。
悲しいことですが感謝の気持ちもあります。
たった 4 日間の上映で 40,000 人の観客が見てくれたばかりか、
今回の結末は芸術と美の死であると映画関係者の皆さんが憤りを表明してくれたことは限りなく光栄なことです。
私は世界に芸術、美を知ってほしかった。
このミッションのために私は映画を作り続け、真実は必ず勝つと思っています。
私にできることを、いつでも、私が生きている限りやり続けていくだけです。

アッシュ・メイフェア

映画情報どっとこむ ralph 明日、9月5日にはアッシュ・メイフェア監督来日記念イベントがおこなれます。

『 第三夫人と髪飾り 』

10/11(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー

本作は、19 世紀のベトナムを舞台に、若くして第三夫人として嫁いでくる主人公と彼女を取り巻く女たちの、愛、哀しみ、葛藤、希望を描く感動作。監督自身の曾祖母の実体験をもとに物語を紡いだ監督は、キャストとともに数カ月間実際にロケ地で 19 世紀の生活をして撮影に臨むなど、徹底したこだわりと熱意を込めて撮りあげた渾身の作です。

***********************************

© copyright Mayfair Pictures.

関連記事:




良かったらランキングUPにご協力ください。
  にほんブログ村 映画ブログ 映画情報へ    にほんブログ村 アニメブログ アニメ情報へ