映画情報どっとこむ ralph クリスチャン・ベール主演、『ブラック・スキャンダル』、『ファーナス/訣別の朝』のスコット・クーパーがメガホンを取った映画『荒野の誓い』が9月6日(金)より全国公開となります。
荒野の誓い

ドラマも演出も演技も映像もハイレベルのクオリティ。
それらが噛み合ったことで、奇跡の逸品へと昇華した本作は、『悪党に粛清を』『ある決闘 セントヘレナの掟』に続く、ウェスタン・ノワールの第3 弾。魂を揺さぶらずにおかない令和最初の傑作です。この度本作の公開を記念して、映画をこよなく愛する竹中直人さんから“西部劇”を知らない若者たちに向けて、その魅力を語りつくすトークイベントを実施しました。
荒野の誓い_トークイベント竹中直人

『荒野の誓い』トークイベント
日時:8月23日(金)
会場:赤坂ビデオセンター
登壇:竹中直人

映画情報どっとこむ ralph 黒い派手なコートに黒いサングラスを身に着けて軽快なステップを踏みながら竹中直人さんが登場し、イベントがスタートした。
映画好きであり、クリスチャン・ベールの大ファンでもある竹中さんは本作を

竹中さん:最高でした。本当に何度も観たい映画で、夢のようでした。クリスチャン・ベールをまたスクリーンで見つめる事が出来て、最高の映画です。
荒野の誓い_トークイベント竹中直人
と絶賛。

クリント・イーストウッドの名作西部劇『許されざる者』以来の傑作と言われている本作だが、

竹中さん:全然!『許されざる者』を超えちゃってますよ、もっとすごいです。深く染み入ってくる作品なので、何度でも劇場で観たいですね。すべての俳優が多くを語らないんですよね。人種を超えて魂が繋がるっていうか、それが深く染み込んでくるんですよ。」と作品の魅力を力強く語り、続けて「この映画のカメラマンが高柳雅暢さんで、ニューメキシコの風景を日本人ならではのカメラワークで撮影していて、やっぱり全然違うんですよ。風景がまた素晴らしかった。

と西部劇ならではの原風景の美しさを熱弁。

竹中さん:劇中の衣装にも西部劇ならではの魅力があるんです。服がいい具合にくたっているんですよ。クリスチャン・ベールの着こなしが完璧!とにかく汗が染み込んだ泥だらけの制服なんです!

と細部まで本作を堪能した様子。

本作をある意味ロードムービーだという竹中さんは、だからこそ本作は絶対に劇場で観るべき作品だと解説。

竹中さん:その時に映し出される風景を見ているだけでもすごい。これは携帯で観る映画じゃないので、大きなスクリーンでそれを感じるというか、西部劇ならではの映像というものがありますから。

また、時代劇などでの乗馬経験を踏まえ

竹中さん:馬は怖いですよ、人を馬鹿にするから(笑)

と自身が乗馬の練習をしていた時、いきなり馬が暴走してしまい、馬の首にしがみついて「助けて―!助けて―!」と、人生で最も叫んでしまったことがあるという恐怖体験を語ってくれた。

クリスチャン・ベールの出演作をほぼ観ている竹中さんは

竹中さん:この映画でクリスチャン・ベールがちょっと眉間にしわを寄せて俯くシーンがあるんですけど、その眉間と眉毛がバッドウィングになっているんですよ!本当にあるんですよ!

とベール好きならではのマニアックな視点に場内は大きな笑いに包まれた。スコット・クーパー監督の作風については

竹中さん:静かに、淡々と撮りながら、最後にはズシンと心に監督のメッセージや想いが伝わってくるんですね。深く刺さりました。

とその奥深さを評価。本作の西部劇としての魅力と、主演クリスチャン・ベールの魅力を存分に映し出した本作を「胸熱!」と何度も力強く繰り返し、イベントを締めくくった。
荒野の誓い_トークイベント竹中直人

映画情報どっとこむ ralph 『荒野の誓い』
原題:HOSTILES

9月6日(金)新宿バルト9 ほか全国公開です。

荒野の誓い

<ストーリー>
1892年アメリカ。産業革命によって辺境の地が急速に開拓地や街へと変貌を遂げつつあるニューメキシコ州。インディアン戦争の英雄で、現在は看守を務める騎兵大尉のジョー・ブロッカー(クリスチャン・ベール)は、かつて宿敵関係にあり、寿命僅かなシャイアン族の長イエロー・ホーク(ウェス・ステューディ)とその家族を、部族の所有地があるモンタナ州へ護送する任務に就く。道中にコマンチ族の殺戮により家族を失ったトラウマを持つロザリー・クウェイド(ロザムンド・パイク)と出会い、彼女もこの一触即発の旅に加わることに。一行は厳しい辺境地をなんとか乗り越え、1,000マイルほど移動した頃、遂にお互いの協力なしでは生きていけない状況に陥ってしまう。果たして彼らは敵意と恐怖心を押し殺し、手を取り合い、目的地まで辿り着くことができるのだろうか。

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出演:クリスチャン・ベール、ロザムンド・パイク、ウェス・ステューディ、ベン・フォスター、ティモシー・シャラメ
監督・脚本・製作:スコット・クーパー(『ブラック・スキャンダル』『ファーナス 訣別の朝』『クレイジー・ハート』)
撮影:マサノブ・タカヤナギ(『スポットライト 世紀のスクープ』)
2017/アメリカ/135分/英語・シャイアン/シネマスコープ/DCP5.1ch
配給:クロックワークス/ STAR CHANNEL MOVIES
提供:東北新社
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