「韓国社会派映画監督 チョン・ジヨン特集」
と題し、軍事政権下の韓国における警察の非人道的な取り調べを題材にした『南営洞1985』、朝鮮戦争時の山岳ゲリラをヒューマニティあふれるタッチで描いた『南部軍』の2作品を上映。共に、日本初公開となります。 アップリンクさんが4/26(土)より、「韓国社会派映画監督 チョン・ジヨン特集」では、『折れた矢』の社会派監督・鄭智泳(チョン・ジヨン)の日本初公開作品『南営洞1985』、『南部軍』の2作品を一挙上映するそうです。 そして! |
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韓国社会派映画監督 チョン・ジヨン特集
4月26日(土)~5月9日(金) モーニング&レイトショー 4月28日(月)上映後トークショーあり! 場所: 渋谷UPLINK(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル2階) 公式サイト:http://jimakusha.co.jp/nam1985/index.html |
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鄭智泳(チョン・ジヨン)のプロフィール
1946年、忠清北道清州生まれ。1988年、李泰の自伝的手記『南部軍』がベストセラーになり、これをチョン・ジヨンが映画化、異例のロングヒットとなり、1990年の国内興行成績2位を記録。92年、ベトナム戦争に参戦した韓国軍兵士の末路を描いた『白い戦争(邦題:ホワイトバッジ)』で、東京国際映画祭のグランプリおよび最優秀監督賞を受賞。94年の『ハリウッドキッズの生涯』では、映画業界を舞台にアメリカの文化的支配を批判した。2011年に、13年ぶりとなる監督作『折れた矢』を発表。実際の事件をモチーフに司法の腐敗を告発した作品は、観客動員300万人を超えるスマッシュヒットを記録する。そんな矢先、80年代民主化運動の闘士だった金槿泰が他界。チョン・ジヨンはその死を悼み、彼の自伝『南営洞』を映画化。折しも第12回大統領選挙とも重なり、民主化勢力の流れを汲む革新政党の候補者が鑑賞に訪れるなど、話題作となった。 |
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上映作品2作のご紹介。
『南営洞1985~国家暴力、22日間の記録~』(2012/韓国/106分) 民主化運動の中心人物であった金槿泰(キム・グンテ)の死去を受け、彼が残した自伝的手記を、韓国きっての社会派監督、鄭智泳が映画化したのが『南営洞1985』である。彼をモデルにした主人公、キム・ジョンテ役にパク・ウォンサン。冷血非道な拷問技師、イ・ドゥハンをイ・ギョンヨンが演じている。また、金槿泰と共に革新政権を支えた俳優のムン・ソングンも公安警察の上層部役で出演している。 本作が上映された2012年、韓国では第17代大統領選挙が行われ、60-70年代に軍事独裁を行った朴正煕の娘、朴槿恵と、革新陣営の文在寅が激戦を繰り広げた。本作からは、民主化の成果を水泡に帰してはならないという、韓国の人々の強い意志が伝わってくる。 <あらすじ> 『南部軍 愛と幻想のパルチザン』(1990/韓国/157分) 主人公のイ・テを演じるのは国民俳優、安聖基(アン・ソンギ)。彼と恋仲になる看護兵を、90年代韓国を代表する女優、崔真実(チェ・ジンシル)が演じている。また、イ・テを慕い、戦争の矛盾を吐露する文学青年を崔民秀(チェ・ミンス)が演じている。157分の大作にもかかわらず、韓国公開時にはその年の国内興行成績で2位に入るヒットとなった。同年の青龍映画賞で監督賞(チョン・ジヨン),男優主演賞(アン・ソンギ)、男優助演賞(チェ・ミンス)、新人女優賞(チェ・ジンシル)を受賞している。 <あらすじ> |