その男の名前は、KEI。 バブル時代にヤクザとして大成功を収めるも、FBI囮捜査にはめられてアメリカの極悪刑務所へ。そこでは日々抗争、殺人が絶えず、たった一人の日本人はすぐに殺されてもおかしくない最悪の状況だった。しかし、己の力と精神力で闘い生き残った男は、いつしかチカーノという刑務所内最強のギャンググループと通じ合うようになる。メキシコ人でないと受け入れられないチカーノギャングの世界で、仲間として、家族として受け入れられたのだ。彼らと強い絆で結ばれたまま、男は出所し、日本へ帰国した。 この壮絶な過去は多数のメディアで取り上げられ、原作者として別冊ヤングチャンピオンにて連載された『チカーノKEI』(秋田書店)の単行本は、4巻合わせて発行部数40万部を突破。アパレルブランドを立ち上げ、日本のチカーノ・ブームの牽引者としても知られる。そんな輝かしい活躍の裏で、帰国後は引きこもりなど問題を抱える少年少女を救済する団体を立ち上げ、自らの家族関係を見つめ直す時間を過ごしている。
また、本作は、国際交流基金主催のイベント、Japan/Mexico Bi-national Week 2019で3月14日 (木) 午後6時から在ロサンゼルス・メキシコ総領事館シアターにて、上映されることが決定しました。KEIがかつて収監され、生き抜いた地であるカリフォルニアでの上映になります。 |
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■監督サカマキマサのコメント
「核家族化が進み、ネット社会に暮らす今、家族や友人、仲間を大切にする気持ち、お金のためではなく相手のことを思ってとる行動など、古き良き慣習が失われつつある。実際に物事を見聞きせず、顔も名前も明かさずに好き勝手なメッセージを発信されることも珍しくない。この作品はアメリカ刑務所内で日本文化とチカーノ文化が奇跡的に混ざり合うことで、新たな活路を見出し、時代の流れに逆らって生きることを選択した男の半生を綴りました。私は映画製作に憧れて80年代の終わりに渡米しました。LAで初めて異国文化に触れながら映画の勉強をしたので、特にこの作品をメキシコ系移民の多いカリフォルニアでワールドプレミアできることに意義を感じています。」 サカマキマサ ■著名人からのコメント 新羅慎二(若旦那 ミュージシャン) 根本敬(漫画家・エッセイスト) ケロッピー前田(身体改造ジャーナリスト) 空族 相澤虎之助(映画監督・脚本家) |
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ドキュメンタリー映画『HOMIE KEI〜チカーノになった日本人〜』
4月26日(金)~:ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開。 ■あらすじ しかし、KEIは己の力と精神力で生き残り、いつしかチカーノという刑務所内最強のギャンググループと通じ合うようになる。メキシコ人でないと受け入れられないチカーノギャングの世界で、仲間として、家族として受け入れられたのだ。 彼らと強い絆で結ばれたまま出所し、日本へ帰国したKEIは、引きこもりなど問題を抱える少年少女を救済する団体を立ち上げ、奉仕活動を始める。仲間との再会、母親との確執、KEI自身の家族、チカーノたちが教えてくれたものとは——。 7年にわたる取材をもとに、様々な角度からKEIという男を描いた再生のドキュメンタリー。 |
出演 KEI
監督 サカマキマサ / 撮影 加藤哲宏 / 編集 有馬顕 大畑創 Travis Klose音楽 原夕輝 / プロデューサー 中村保夫 YAS / 配給統括 守屋文人原案 東京キララ社『チカーノになった日本人』 『アメリカ極悪刑務所を生き抜いた日本人』動画プロモーション エル・エー/ 宣伝ビジュアル カルファ / 宣伝協力 秋田書店 プロデューサー MASA 戸山剛 / 配給 エムエフピクチャーズ 制作プロダクション・配給協力 マウンテンゲート・プロダクション2019年|日本|カラー|5.1ch|ビスタ|DCP|73分©「HOMIE KEI~チカーノになった日本人~」製作委員会