深田晃司監督の最新作『海を駆ける』。
自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描く、ファンタジー。 この度、ディーン・フジオカ、深田晃司監督が登壇して公開御礼舞台挨拶が行われました。 日程:6月6日(水) |
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MCの呼び込みで、ディーンさんと深田監督が会場の扉から現れると、大きな歓声と拍手、そして、応援上映だっけ?と間違えるほどの無数の青いサイリュームの海のなか登壇。 ディーンさん:皆さん!現実に戻ってきてください! と、観終えたばかりのお客さんに呼び掛けるディーンさん。 ディーンさん:映画どうでしたか?(大拍手)ありがとうございます。今日はリピーターが多いと聞きました。映画で何度も観ていただけること。光栄です。一緒に楽しみましょう。 深田監督:声が・・・2時間前に出なくなっちゃって・・・ラウに治してもらおう。リピータの方が多いのは監督として嬉しいですね。ツイッターの感想も、それぞれ違うんです。見え方がそれぞれ違っている。 監督の声とは対照的に良い声のディーンさんはオファーを受けた時のことを ディーンさん:リピーターの皆さんは何度も聞いているかもしれませんが、映画館すらない、機材も何もないアチェで映画を撮ると言うことが狂気の沙汰にしか思えなかったんです。 と、インドネシアに住んでいるからこその遠い感があったそう。 ディーンさん:自分の知っているインドネシアではないところ。宇宙と地上がつながっているような、命の中の宇宙。手塚治虫先生的な物を感じながら。わからない不確かなものに対してのワクワクと。。逆のどうとるのか不安な気持ちでした。 と、率直に語るディーンさん。
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今回アチェでのロケでは、撮影班はほとんどインドネシア人。
ディーン:少数精鋭の日本人が現地のスタッフがインドネシアスタッフの中に入る感じ。。。ブートキャンプみたいな。基盤自体がまだな土地でしたから、移動も住むところも、東京で暮らすのとは違いますからね。大変でしたが楽しかったです。一つのゴールに向かっていくのは貴重な体験でした。 と、現地&日本スタッフが苦労した賜物がラストシーンであることを明かしました。(細かい描写はネタバレなので割愛しました。) ラウ役をディーンさんにオファーしたのはなぜか問われた監督。さらに声が出なくなっているのを振り絞って 深田監督:ラウのキャスティングは難航しまして。ラウと言う超全的なものを演じられる役者がいなくて・・何人かにディーンさんを勧められまして。Google検索でお顔を拝見して、ラウ見つけたと思いました!自然とか植物とか宇宙とか美しいなと思える人が良かったので。 ディーンさん:Googleのおかげで役ゲットですね。グーグルさんありがとうございます! ディーンさん:セリフは少ないし、、人間じゃないんで、監督のイメージに近づけるように、佇まいや表情や体形や肌の色とかも健康的な色にして、いろいろ気にしながら演じました。トレーニングも、ムキムキはおかしいし痩せすぎも変んですからね。 と、体系維持も含めて、役作りしたそう。。どんな体かは、ディーンさん全裸姿をお見せになっていますので、是非劇場でチェック。 |
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言語に関しては、日本語・インドネシア語・英語で進むお話ですが、実はほかの言語もラウは操っているそうですが、本編ではカットしてしまったと監督。
そんな監督の演出については 実際に本作を観た感想は ディーンさん:冷静に見ると、監督が脚本の冒頭に書いている通り、宇宙には満足だけど世界には不満足だと。その一言のがこの作品の宇宙観だと思ったし、納得できる。体の中にエコー(Echo)するんです(大拍手) と、自分のセカンドシングルを引き合いに出して、会場を沸かせます。 |
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最後に・・・ ディーンさん:何度も観たかったり聞きたかったり食べたかったり。そういうものは記憶に残ります。この作品もそういうものになれたらいいなと思っています。ハッシュタグ:#海を駆けてきた でお願いします。僕も書いてみようと思っています。 と締め、深田監督とお客さんをバックにセルフィーなディーンさん。有言実行となりそうな締めくくりでした。 『海を駆ける』 絶賛公開中! 公式HP:umikake.jp
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キャスト
ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由
スタッフ
監督・脚本・編集:深田晃司
企画制作:日活
配給:日活 東京テアトル
©︎2018 “The Man from the Sea” FILM PARTNERS