2年半ぶり「28th キネコ国際映画祭」戦争を描いたアニメーション作品を生吹き替え そして映画祭会期中となる3月21日(月・祝)に、本映画祭のジェネラル・ディレクターである戸田恵子と、スペシャル・サポーターの横山だいすけによる「ライブシネマ」イベントを実施し、戦争を描いたノルウェーのアニメーション作品『マレーネとフロリアン』の生吹替え(ライブシネマ)とトークセッションを行いました。 |
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戸田恵子&横山だいすけ登壇短編6作品を上映した今回のプログラム。 |
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戸田と横山がライブシネマ戸田と横山がライブシネマを行う『マレーネとフロリアン』(2001)は、キネコ国際映画祭では昔から上映しているノルウェーのアニメーション作品。 子ども目線で戦争を描いており、35ミリフィルムでの上映となった。物語では、大の仲良しのマレーネとフロリアンが戦争によって引き裂かれる様が描かれる。戸田がフロリアンの声を演じ、横山がフロリアンの父親の声を演じた。 ライブシネマを終えると、戸田が「いかがでしたでしょうか、『マレーネとフロリアン』。とっても切なかったですが、こんな時だからこそ、みなさんの中にも強く残っていくものがあったんじゃないでしょうか」と会場のお客さんへ向けて話し、横山も「今の情勢を表しているような作品でしたが、僕の(家族の)友達が今ウクライナにいて、連絡が取れなくなってしまっています。その方も3か月のお子さんがいて、本当に大変な状況だと思いますが、そのことを思うとこの作品を読みながら気持ちが高ぶってしまって胸が締め付けられるような想いです。今このような作品を観ることで、世界中のみんなが手を取り合っていくこと、私たちが平和を想っていくことが大切だなと。そういうきっかけになる作品だなと思います」と、自身のエピソードにも重ねた。また戸田も「無力を感じることも多いと思いますが、何よりも寄り添う気持ちが大事だと思います。最後のシーンでマレーネとフロリアンが生垣のトゲトゲを雪で覆って、自分たちの前進する策を見つける子どもたちの姿に今回は痛く感銘しました。それでも前進していくんだとそんな気持ちを感じられました」と本作について改めて言及し、同じく横山も「子どもだからこそ、切り開いていけるというあのシーンはとても響きました」と共感していた。 最後には、戸田が「本来ならば監督をご招待したり、出演している子役の方たちが来てくれたり、楽しいことがありますが、今しばらく我慢ですね。キネコ国際映画祭、明日ももう1日あります。お時間あれば是非お越しください。今回は全部で57作品集めてみなさんにお届けしましたが、また新しい作品、そしてずっと観続けなければならない作品もこれからも上映していきたいと思います。是非、注目しててください!」と本映画祭を大いにアピールし、今回で28回目を迎えた本映画祭について横山も「この映画祭に小さい時から通っている方もいるほどキネコは愛されているので、今回初めて来られた方も、是非キネコ国際映画祭を愛してください!」と笑顔で訴え、イベントは幕を閉じた。 |
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『マレーネとフロリアン』英題:The Hedge of Thorns |
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「28th キネコ国際映画祭」開催概要オフィシャルHP: |